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冬の寒い夕暮れ、大学生の僕は友人と街の公園を散歩していた。すると、木々の陰から誰かがこちらに手を振っているのに気づいた。近づいてみると、それは数年前に亡くなった祖母、つまり僕から見れば曾祖母だった。 「おばあちゃん?」 声を上げて立ち止まると、手を振っているのではなく、手のひらをこちらに向...
廃屋の前に立つ。冷たい風が吹き、心の中に不安が広がる。かすかに鳴る鉄の扉を押し開けると、古いカメラを持った友人たちが薄暗い中で待っていた。 「ここが、霊が出るって噂の場所だって」と、みんなの中で一番元気な美咲が言った。彼女はカメラを構え、意気揚々と中へ入った。私たちも続く。 その廃屋は、か...
古びた団地に住む中学生の健太は、いつも周りの子供たちをいじめていた。彼の親も問題を抱えており、周囲の大人たちは彼を恐れていた。そんな健太が、ある日、いじめが原因で自殺者を出すことになる。彼の加害行為は地域に広まり、噂となる。 しばらくして、健太の様子が変わったという噂が流れ始めた。一人で呟い...
これは俺が中学生の時に体験した話です。 朝学校に行く時に絶対小学校の横を通らないと行けないのですが、その横では頻繁に交通事故がありました。 横を通るときによく白っぽい影みたいなのが見えるようになったのです。 特に何もしてこないので気にしてなかったのですが、帰って夜になり寝はじめる...
深夜、ネット掲示板に奇妙な書き込みが立った。 古い私鉄の終点近く、駅から数分の位置にあった取り壊し予定のマンションで、夜になると「規則的な音がする」という内容だった。 音は一定で、速くも遅くもならない。金属同士が軽く触れ合うような、乾いた「カチ」という短音が、必ず同じ間隔で続く。 耳を澄ませ...
以前に投稿した「ヤバい家」での話 私の父=D 父・母・姉・D・弟の家族構成 シンガポールに引っ越した時の家です。 Dは当時13歳でした。 この家では数々の怪現象・心霊体験があったとDは言います。 その中の1つをご紹介します。 ある日の朝、Dの姉が 「昨日の夜、誰か部屋に来た〜?」 そ...
冬の夜、ようやく息子を寝かしつけた母親は、暖かいリビングで一息ついていた。その時、残業中の夫から電話がかかってきた。 「え、どうしたの?」と不安が胸をよぎる。夫の声は震えていた。「病院から、マサトが…亡くなったって。」 10歳のマサトは、夫の前妻の子で、先月から入院していた。生まれつきの...
大型書店に本を探しに行った時のことだ。 若い男性店員が古い書籍の整理をしていると、その真後ろに一人の女性が立っていた。 灰色のダウンジャケットを着た、ショートヘアの女性。 彼女はまるで店員の背中に張り付いているかのような距離感で、じっと見つめていた。 近くの棚から本を探している人がその...
20年ほど前に、フリーでシステムエンジニアの仕事をしていたときの実体験です。 他でも書いたことのある内容なので 読まれた方もいらっしゃるかもしれませんが・・・ 当時、30前位でようやく、大きいプロジェクトでもリーダーとして働けるようになった頃でした。 プロジェクトは、某超大手保険会社の損害保...
あれは、私が小学校5年生のときでした。ある日私は、放課中に次の授業の準備をしていて、それが終わった後いつものように中庭を見ていました。(私が通っていた小学校は、校舎が2つあって、その2つの校舎の間に中庭があったのです。)そこにある木の下に見たことがない男の子(?)がいて、見た目的には低学年くら...
これは、私が4歳の時に体験した話です。 私の家では、母・妹・父・私の4人でふとんに寝ていました。家族4人だけで暮らしていました。 ある時、夜中に目が覚めた私はなかなか二度寝できずにいました。特にやることも無いので、トイレに行きました。トイレから帰って、ドアを開けたとき。その時でした。 ...
冬の寒さが身にしみる深夜、精神病院の一室で、瑞穂という女性患者が精神科医の佐藤に向かって語り始めた。彼女は、自分の心の闇を話すことが治療の一環だと理解していた。 「私、昔、愛する人を失ったんです」と瑞穂は言った。「彼は私の親友と一緒にいたのですが、ある日突然、姿を消してしまった。」彼女は続け...
冬の夜、私は出張で訪れた高層マンションの一室に一人で滞在していた。外は吹雪で、窓の外は真っ白な雪景色が広がっていた。部屋の中は暖かいが、なんとなく不安な気持ちが消えなかった。 その晩、ソファに座りながらテレビを見ていると、ふと目の端に何かが動くのを感じた。視線を向けると、窓ガラスに薄い影が映...
さっき、9月の「掲示板の写真の泥死体」を書き込んだ大学1年の俺だ。 今回は、文化祭の準備で校内が妙に騒がしかった、10月下旬の秋の放課後の話をさせてほしい。 その日は文化祭の前夜で、どの部活も遅くまで残って準備をしていた。俺も陸上部の仕事を終え、すっかり日が落ちて寒くなった頃に帰路についたんだ...
これはつい一昨日体験した出来事です。 一昨日から昨日まで仕事でとある地方に出張していました。 事前に泊まるホテルの周辺をマップで見ていたので予想はしていましたが、コンビニが一軒あるだけで他にお店は何もない、非常に寂しい田舎の旧街道沿いのホテルに泊まりました。 自分と仕事仲間の2人、男同...
五年ほど前の話になる。 金曜の朝、まだ始発が出る前の時間帯だった。午前五時少し過ぎ。オフィス街の大きなターミナル駅は、夜勤明けらしい人と早朝出勤の人がぽつぽついるだけで、妙に静まり返っていた。 地下三階の環状線ホームへ向かうエスカレーターに乗ったとき、突然、手首を掴まれた。 「そのカバン...
これは、先月の真冬の夜に経験した出来事です。 その夜、友人との飲み会が長引き、帰宅するのが深夜2時を過ぎてしまいました。寒さに震えながら、最寄りの駅から家までの道を急いでいると、ふとトイレに行きたくなりました。近くに何か施設がないか探していると、古びた公園の明かりが目に留まりました。 公園...
数年前、私は小さな観光地の土産物店で働いていました。 入社して間もない頃、Y君と呼ぶことにした彼は、社内でも目立たない存在でした。彼は商品知識が乏しく、接客もぎこちなく、同じ失敗を繰り返すことが多かったのです。それでも私は、彼の特性を活かせる仕事を見つけることが私の役目だと考えていました。 ...
山間の村にある実家に帰ると、冬の静けさが村を包んでいた。雪が積もった田んぼを見渡すと、何かが動いているのが見えた。子供の頃に聞いた物語に出てくる「クネクネ」だった。あの不気味なものが、ここにいるなんて。 兄はその姿に目を奪われ、妹と共に小屋へと急いだ。だが、なぜか気持ちがざわつく。小屋の中で...
これは私が高校生の時に経験した、少し不気味な話です。その頃、私の家族は市営の古いアパートに住んでいて、周囲は静まり返っていました。冬のある夜、私は友達と遊びすぎて帰宅し、父が仕事で遅くなるため、一人で寝ることにしました。 ふと寝ついた後、深夜に目を覚ますと、部屋の隅に置いてあった古い鏡が微か...