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廃屋の影
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廃屋の影

17時間前
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廃屋の前に立つ。冷たい風が吹き、心の中に不安が広がる。かすかに鳴る鉄の扉を押し開けると、古いカメラを持った友人たちが薄暗い中で待っていた。

「ここが、霊が出るって噂の場所だって」と、みんなの中で一番元気な美咲が言った。彼女はカメラを構え、意気揚々と中へ入った。私たちも続く。

その廃屋は、かつては人が住んでいた場所だとは思えないほど荒れ果てていた。壁には不気味な落書きが残っており、床はいつ崩れるか分からないほどひび割れていた。私の心臓は、高鳴りを増していく。

「早く写真を撮ろうよ」と言って、私たちはカメラを回し始めた。美咲が何度もシャッターを押すたびに、私たちの笑い声が響いた。しかし、次の瞬間、カメラのフラッシュが一瞬、暗闇を照らした。そこで見たものは、信じられない光景だった。

その場には、誰もいないはずの空間に、影のようなものが映り込んでいた。私たちは互いに顔を見合わせた。もしかして、誰かが隠れているのか?それとも、何かが本当にいるのか?

「もう帰ろう」と私は言ったが、他の誰も聞く耳を持たない。美咲は興奮してさらに奥へ進んでいった。

しばらくして、彼女の声が途絶えた。私たちは慌てて彼女を呼び捨てたが、返事はなかった。恐れを感じながらも、私たちは彼女を探し始めた。部屋を一つ一つ調べていくが、美咲の姿は見当たらない。

「おい、もういい加減にして帰ろう」と誰かが言った。結局、私たちは恐怖に押しつぶされるように、廃屋を出ることにした。外に出ると、雪が静かに降り始めていた。だが、私たちの心は凍りついていた。美咲はどこに行ったのか、見つからなかった。

次の日、学校に行くと、彼女は姿を見せなかった。しかし、彼女の席には誰も座っていない。まるで、最初から存在しなかったかのように。私たちはそれをおかしいと思ったが、周りの誰もが何も気にしない様子だった。

結局、私たちは美咲が失踪したことに気づき、廃屋に戻ってみたが、そこにはもう誰もいなかった。私たちの心の奥に、彼女の存在が消えてしまったことを確信するしかなかった。

それから数年が経ち、あの日のことを思い出すたびに、私は薄暗い影が心の中でうごめいている気がする。果たして私たちは、本当に無事に帰ってきたのだろうか。もしかして、神隠しに遭ったのは、私たちの方なのかもしれない。

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はじめまして、よろしくお願いします。

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