
冬の寒さが身にしみる深夜、精神病院の一室で、瑞穂という女性患者が精神科医の佐藤に向かって語り始めた。彼女は、自分の心の闇を話すことが治療の一環だと理解していた。
「私、昔、愛する人を失ったんです」と瑞穂は言った。「彼は私の親友と一緒にいたのですが、ある日突然、姿を消してしまった。」彼女は続けた。「その親友には、彼が私を裏切っていると告げられたのです。」
瑞穂は、親友と共に彼を探す決心をしたが、彼女の中に芽生えた疑念が次第に彼女の思考を蝕んでいった。親友は優しく、彼女を支えてくれたが、同時に彼女に冷たくなっていくのを感じていた。
ある晩、瑞穂は親友に尋ねた。「どうしてそんなに距離を置くの?私たち、昔のように一緒に過ごしていたのに。」すると、親友は重い口を開いた。「瑞穂、この家にはもう一人、隠れた存在がいるんだ。」
瑞穂は驚いた。「それは誰なの?」
「君の愛した彼だ。彼がいるから、俺は君に近づけない。」親友は言った。瑞穂は最初、それを幻だと思ったが、彼が現れるたびに、彼女に向かって指を指していることに気づいた。
瑞穂は親友に告白した。「彼を手にかけてしまった、私は彼の命を奪ったの。」親友はすべてを受け入れ、彼女に自首を勧めた。瑞穂はその後、罪を償う決意をした。「私の話、どう思う?」彼女は笑った。
佐藤は微笑み返しながら、瑞穂の後ろをじっと見つめた。そこには、彼女が語った通りの影が二つ、じっと彼女を見つめていた。彼女はさらなる真実を抱えているのだ。彼女は親友も手にかけたのだろう。彼女の笑顔の裏に隠された恐怖は、深い闇の中で彼女を引きずり込んでいる。彼女の物語は、決してフィクションではなかったのだ。彼女の心の中には、もう一つの影が潜んでいた。
それが、彼女の心を蝕む真実だった。彼女の二つの嘘を見抜くことができる者は、果たしているのだろうか?
「私の作り話、面白かったでしょ?」と彼女は笑ったが、その笑顔の裏に潜む恐怖を誰も知らなかった。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。


