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春のある夕方。 四十代の独身の俺は、何となく気分転換を兼ねて近くの廃工場を訪れた。かつて稼働していた工場が今は静まり返り、周囲には草が生い茂っている。工場内では、時折風が吹く音だけが響き、どこか不気味だった。 工場の奥には、アートとして展示された不用品が並べられていた。壊れた機械や古い家具...
私が以前住んでいた古びたアパートでの出来事。 寒さが身にしみる冬のある夜、仕事が立て込んでいた私は、深夜近くに会社を出た。お腹が空いていたので、帰りにコンビニで軽食を買うことにした。 アパートには独りで住んでおり、家族はいない。遅くなることは伝えてあったので、気にせず帰路についた。 駐車...
高校生の時 長期休みの時に私は夜更かしをして 携帯でYouTubeを見ていました。 そして寝ようかなと携帯をベッドの横に置き 目を閉じました。少し眠りについていたと思うのですが うっすらと意識があり、体が動かなくなりました。 あ、金縛りにあった。すぐに感じました。 その直後に体を触られている感...
美香は友人の前で不気味な話を始めた。彼女はかつて、高層マンションの一室で寝落ちしてしまったことを振り返っていた。 その晩、部屋の明かりを消し、古いカメラをテーブルの上に置いたまま、彼女はウトウトと眠りに落ちていた。途中で目を覚ますと、時計は深夜の2時を指していた。カメラのレンズが不気味な光を...
放課後の教室は、窓の外の部活の声だけが遠くて、黒板のチョーク粉が光って見えた。 「ねえ、今日も残る?」 振り向くと、菅野(かんの)紗良が立っていた。二年の春から同じクラスになって、最初に話しかけてきたのも彼女だ。やたらと距離が近くて、笑うときだけ目が笑わない。けれど、そういう子はクラスに一...
これは私が数年前に体験した、不気味な出来事の記録です。 私は大学で友人と一緒に暮らしていたのですが、ある日、彼女が急に家を出て行くことになりました。理由は明かされず、ただ「もう会えない」とだけ言い残して。彼女の突然の別れに戸惑った私は、彼女が去った後の空虚感に苛まれました。 その夜、私は不...
過去にあった出来事の話 俺が生まれた時から日本人形がありました その場所が玄関を入ってすぐ目の前 その真ん中に俺が立った真上に輪っか状の、古い家に良くある電球があって 5歳まではその人形に興味もなく なんでここに置いているのかと思いその歳以降その人形が気になりはじめました 毎日ドアを開けるとそ...
12月29日午後10時30分、僕が乗った深夜の高速バスは、東京のバスターミナルを出発した。 学生の僕は、冬休みを利用して実家のある郡山に帰るために、この便を選んだ。到着は翌朝5時45分。約7時間の旅だ。 飛行機や新幹線よりも安価で、しかも多くの荷物を持って移動できるのが魅力だった。 ...
これは私が大学でシェアハウスをしていた時の話です。 私は比較的社交的で、友達も多くいました。特に同じシェアハウスに住んでいた友達とは非常に親しい関係で、時々、私が大学の後にアルバイトに行くときなど、彼女に荷物を預けて部屋に置いてもらったりしていました。 楽しい大学生活を送る中、ある日、私の...
冬の冷たい夜、病院の地下にいると、いつもと違う空気を感じた。普段は静かな場所なのに、何かがざわめいている。若い看護師の私は、ふとした拍子に目にした影に心を奪われた。それは、まるで生きているかのように、うねるように動いていた。 「これって、何…?」 不安と好奇心が交錯する中、私は影を追いか...
終電を逃した私は、冬の深夜に公園を通り抜けることにした。冷たく澄んだ空気の中、静まり返った公園は、どこか不気味だった。 ふと前方に目をやると、手押し車を引きずりながら歩く中年の女性がいた。彼女は白髪交じりの髪を後ろで束ね、厚手のコートを着込んでいる。手押し車の中には、何か重そうな布がかけられ...
仕事のストレスを忘れるため、冬の夜にドライブに出かけることにした。目的は特にないが、田舎の静かな道を走ることが、自分にとってのリフレッシュだった。 いつもより少し遠くまで行こうと、山の方に向かって車を走らせた。雪がちらつく中、街灯の少ない道を進むにつれ、周囲はどんどん人里離れていく。しばらく...
数年前、仕事のストレスに押しつぶされそうになっていた俺は、郊外の古道具屋を見つけた。外観は朽ち果てそうなほど古く、あまりにもひっそりとしていたが、不思議とその店に引き寄せられた。店内には、埃をかぶった古いオルゴールや、色あせたぬいぐるみ、昔の絵葉書が無造作に並べられていた。 その店の主人は...
これはある日の話しです。僕はその日の夜散歩に出かけていました。途中腹が痛くなった僕は、公園のところにあった公衆トイレにかけよりました。奥の個室でトイレをしていると、後から電話で話しながらとなりの個室にはいりました。電話の声がうるさいなぁとおもいながらいると、となりの人が相手側のひとに、【ちっと...
(「新静岡駅周辺で初の記念撮影」の続き) ・・ 桜子は新静岡駅から静鉄電車に乗った。 割と空いていたので、余裕を持って座ることができ桜子はLINEを送っていた。 そして県総合運動場駅で降りる。 ここの駅は、急行の追い越しなどができるホームが2面4線の割と大きな駅だった。 駅自体はそれほど乗客が...
その晩、私は友人の家で映画を観た後、薄暗い街を歩いていた。 それは突然の出来事だった。 『 ヒィィィ!!』 悲鳴が響き渡り、目の前に一人の女性が落ちてきた。 古びたアパートの屋上から、彼女は地面に叩きつけられた。 彼女の体は、まるで折りたたまれたように、無惨な姿勢を取っていた。 ...
寒い冬の夜、大学生の私たちは、噂の絶えない古い寺院に向かうことにした。そこは地元でも心霊スポットとして知られており、特に心霊写真が撮れる場所として有名だった。私たちは、友人の提案で、実際にその場所で写真を撮ってみようということになった。 寺院に到着すると、周囲は不気味な静けさに包まれていた。...
私が大学生だった頃、友人たちと夜遅くまで飲み明かしていた。酔いが回り、意識が朦朧として、そのまま眠りに落ちてしまった。 夢の中で、地下駐車場に自分と数人の仲間、そして大学の教授がいた。教授は古びた黒い手袋をしていて、何かを探している様子だった。仲間たちと笑い合いながら、私はその光景を不思議に...
仕事帰り、私は小さな公園を通り抜けることが日課だった。冬の冷たい風が肌に刺さる中、いつも同じベンチに座っている女性が気になっていた。彼女は中年に見え、どこか疲れた表情をしていたが、顔立ちは整っていた。暗がりの中で、彼女の目が私を追っているように感じた。 ある晩、仕事を終えた私は、いつものよう...
「あの霧、見たか?」友人の隆二は、秋の夕暮れに訪れた森林公園のベンチで言った。彼は幼い頃からこの場所で遊び、色々な伝説を耳にしてきた。 「霧の中に入ったら、二度と戻れないって話だ」と続ける隆二の声はどこか真剣だった。彼の弟、健太はそんな隆二の話を小馬鹿にした。「そんなの、ただの迷信だろ?」し...