
秋の夜、キャンプ場で星を眺めながら、友人と語り合っていた。
「約束のおまじないって知ってる?」友人が突然言った。
「何それ?」と、僕は興味を持った。
「約束を破ると、罰があるってやつだよ。針1000本飲ませるっていうのが有名だけどさ。」彼は笑いながら続けた。「でも、あれは無理だから、代わりに針1本にしようって提案したいんだ。」
「え、1本?」思わず声を荒げた。
「そう、嘘ついたら針1本飲ませるって約束しようよ。」彼はポケットからプラスチックのケースを取り出し、そこに入っていた長い針を見せた。
「ちょっと待って、考えさせて。」僕は必死に言った。
針1000本なんて無理だと思っていたのに、1本の針の方が身体に刺さったときの痛みを想像すると恐ろしさが増した。夜空の下、星が瞬く中で、彼の目がどこか楽しそうに光っているのを見たとき、背筋が冷たくなった。
「約束しよ、どうする?」彼は楽しそうに笑いながらも、その目は真剣だった。
「…やっぱり、針1000本の方がいい?」と返すと、彼は笑いながら「いや、1本で十分だって!」と答えた。
その夜、僕は約束をすることなく、ただ彼の笑顔を見つめるしかなかった。約束の重みは、針の本数とは関係ないのかもしれないと、思ったのだ。彼の目は、まるで何かを知っているかのように輝いていたから。
その後、僕たちの会話は続いたが、針のことが頭から離れなかった。約束することの恐ろしさを、僕は今でも忘れることができない。約束を破ったとき、最初に思い浮かぶのは、その針の痛みだった。
それから数日後、友人が約束を破ったと聞いた。彼は何も言わずに学校を休んだ。どうやら、針を飲んだという噂が広まっていた。僕はその時、彼の言葉を思い出していた。「約束は一つの針だ。」
その時、真実が何かを知ることになるとは思っていなかった。約束を破ることの恐怖は、針の本数で計れるものではないのだと。
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