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中編
「俺」様
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「俺」様

2025年10月28日
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怪奇現象とはちょっと違うんだけど、オカルトめいた状況なのでここに書かせてほしい。

俺の実家は東北なんだけど、今は就職の関係で東京のアパートに一人暮らししてる。

そのアパートってのが正直ハズレ物件で、毎朝ひどい大声が聞こえるんだ。

外国語の、競りみたいに慌ただしい大人数の声。

実はこのアパート向かい側に日本語学校があってさ、そこに通う人たちが母国語で雑談してるんだよね。

で、国によってはめちゃくちゃ声のでかい人いるじゃん。

とにかくこれがうるさいったらありゃしない。

俺の職場は朝が遅いのもあって睡眠不足。

だけど今朝だけは何かが違ってた。

今朝の俺は、いつもどおり騒音で目を覚ました。

誰かが、しかも大人数がけたたましく叫ぶ声だ。

しかし何か様子がおかしい。

「○%#@/?〜」

それは聞きなじみがないけれど、日本語のようだった。

古語に似ていたと思う。

声は異様な熱気に包まれていて、外国人の雑談とは違う。

まるでいかめしく唸るような……

とにかくそんな感じで。

なんだか嫌な予感がした。

霊感のない俺にも分かる、これは何かの前触れだ。

今すぐ逃げ出したい!

そんな気持ちで玄関を開いた。

そこにいたのは神主だった。

彼は一心不乱に何かを叫びながら、しゃらしゃらとお祓い棒を振り回している。

俺は恐怖のあまり叫んでしまった。

そんなのが、部屋の前に何十人もいたからだ。

彼らは命乞いに似た様子で、

「鎮まりたまえ!」

「鎮まりたまえ!」

「鎮まりたまえ!」

と叫んでいた。

さっきまで聞こえていたのは、どうやらこの祝詞のようだった。

俺の中の悪い予感がどんどん膨らんでいく。

やっぱりこの部屋は呪われているんだ……

神主らは俺に気がつくと、一斉に顔をあげた。

恐怖の正体、そのものを見たような顔で。

「お帰りください!

お帰りください!

お帰りください!」

神主らは「俺」を掴むと、強引に部屋の中に押し込めた。

必死に抵抗した俺だったが、この人数には敵わない。

「お帰りください!

お帰りください!

お帰りください!」

神主の中には恐れのあまり、号泣する者もいた。

「お帰りください!どうか!○○様……」

そこでようやく気がついた。

彼らが恐れているのは呪いなどではない。

「俺」なのだ。

それから今に至るまで、外に出られないでいる。

外に出ると神主たちに力づくで押し戻されてしまうからだ。

警察も呼んだけれど、遠くから一度サイレンが聞こえたっきりで来る気配はない。

祝詞はどんどん人数を増していて、今では耳が潰れそうなほどだ。

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はじめまして、よろしくお願いします。

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