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今日は記録を残しておく。最近、私の周りで妙なことが続いている。最初はただの偶然だと思っていたが、どうやらそうではないようだ。たぶん、心の奥深くで何かが叫んでいるのかもしれない。 ここ数週間、夜になると必ずと言っていいほど、部屋の廊下からかすかな音が聞こえてくる。最初はただの風の音だと思った。...
冬の寒さが厳しくなってきたある晩、私は仕事帰りに高層ビルの屋上でランニングをしていた。明かりが少なく、風が冷たく感じる中、リズミカルに足を動かしていると、突然後ろから足音が聞こえた。誰か他のランナーがいるのかと思い、振り向いたが、そこには誰もいなかった。ただ、静寂の中に響く音だけが残っていた。...
梅雨のツアーは機材が乾かない。ケースを開けるたび、雨と汗と布の匂いが混ざって鼻の奥がむずむずする。 私は三十一歳、照明の仕込み担当。地方の公共ホールを回っていると、舞台袖の壁紙の色まで似てきて、今どこにいるのか一瞬迷う。 その日入ったのは九州の港町の文化会館だった。搬入口で鍵を受け取ると、受...
冬のある夜、家族と一緒に山荘へ行くことになった。寒さが厳しいこの時期、山荘でのんびり過ごすつもりだったが、思わぬ出来事が待っていた。 到着したのは夕方。外は吹雪で、かすかな明かりの中、山荘は静まり返っていた。チェックインを済ませ、部屋に入ると、古めかしい雰囲気が漂い、どこか不気味さを感じたが...
新しい職場に合わせて引っ越すことになった。 8階建ての高層マンション。特に目立ったところはない、普通の物件だ。しかし、そこに引っ越してからというもの、どうにも説明がつかない「音」が響き渡るようになった。 リビングでリラックスしていると、突然耳をつんざくような高音が鳴り響く。「ピーーー」とい...
それは私が大学院生だった冬の夜のこと。図書館で一人勉強していると、ふとある本棚の陰から不審な視線を感じた。周囲は静まり返り、時折ページをめくる音だけが響く。薄暗い空間の中、目に留まったのは、無邪気な顔をした幼い男の子だった。彼は本棚の前にしゃがみ込み、何かをじっと見つめている。その視線の先には...
どの図書館にも、秘密のひとつやふたつはあります。私が通っていた高校の図書館にも、そんな秘密がありました。私たちの学校は古い建物で、特に図書館はまるで時が止まっているかのような雰囲気を醸し出していました。 その図書館の七不思議の一つが「夜中に特定の本を3回読んではいけない」というものでした。私...
大学1年の冬、終電を逃しかけて駅まで急いでいた夜の話です。 あれは怖いというより、気持ち悪いほど“惚れられた”感じが残っています。 商店街の裏道。街灯が薄くにじんで、空気だけが湿っていました。 背後から「ねえ」と呼ばれて振り返ると、黒いコートの女の人が立っていた。髪から水が落ちているのに、路...
今日は、友人たちとクリスマスパーティーを楽しんだ後、私は遅くなりすぎてしまった。急いでバス停へ向かう。バスに乗ると、車内は薄暗い。終点は、私の住む町だ。だが、他にお客は見当たらない。バスが発車し、窓の外に雪が舞っているのが見えた。 「最終バス、出発しまーす。」運転手の声が響き、私はほっとした...
「あの霧、見たか?」友人の隆二は、秋の夕暮れに訪れた森林公園のベンチで言った。彼は幼い頃からこの場所で遊び、色々な伝説を耳にしてきた。 「霧の中に入ったら、二度と戻れないって話だ」と続ける隆二の声はどこか真剣だった。彼の弟、健太はそんな隆二の話を小馬鹿にした。「そんなの、ただの迷信だろ?」し...
彼女は目を覚ますと、見知らぬ部屋にいた。周囲は薄暗く、壁紙は剥がれ、カビの匂いが漂っていた。自分がどうしてここにいるのか全く思い出せない。ふと、ベッドの脇に置かれた小さなメモに目が留まった。「あなたはまたやったのね」とだけ書かれていた。 彼女は不安に駆られ、急いで周囲を見回す。しかし、誰もい...
私が彼氏と付き合い始めた頃の話です。 私たちは海を見るのが大好きで、その日も寒い冬の夜に海岸沿いをドライブすることにしました。昼間は雪が降ったりしていましたが、夜には晴れ間が見え、星がきれいに輝いていました。 私たちはいつもの道ではなく、少し冒険心を持って知らない海岸の道を選びました。車を...
初めての一人暮らしを始めた大学生の僕は、冬の寒い夜、地下鉄を利用して帰宅する日々を過ごしていた。毎晩同じ時間に乗る地下鉄の車両には、いつも見かける中年の男性がいた。彼はいつも僕の方をじっと見つめていて、その視線が気になって仕方なかった。正直、彼の存在は気味が悪く、なるべく彼の目を避けるようにし...
これは、大学生活最後の冬に僕が体験した話です。 その頃、僕は大学の寮に住んでいて、授業が終わると夜遅くに帰宅するのが常でした。帰り道は、閑静な住宅街を通り抜けるもので、街灯の少ない暗い道が続いていました。 家の近くには、古びた看板が立っている交差点があり、そこは明るい場所と暗闇の境界でもあ...
高校生の私は、冬の夜、古い図書館で本を探していた。薄暗い館内には、埃をかぶった本が並んでいる。そんな中、見慣れない表紙の本に目が留まった。「夢の交渉」と書かれたその本は、まるで私を呼んでいるかのようだった。 ページをめくると、そこには夢の中で出会うことができる存在、夢の守護者についての記述が...
最近、夜遅くまでサッカーの試合を観戦していた時のこと。自室の壁には有名なサッカー選手の顔が大きく印刷されたポスターが貼ってある。友人と一緒にリモートで試合を楽しんでいたが、彼は突然叫び声を上げた。何が起こったのかと思い、慌てて画面に目をやると、選手が相手チームからゴールを奪った瞬間だった。 ...
私のクラスには、誰も座りたがらない席がある。 三階の教室、窓際の一番奥――通称「最後の席」。 昔から言い伝えがあった。 そこに座った生徒は、次の日から様子がおかしくなる。 声を出さずに笑う、影を追う、帰宅途中に誰かに呼ばれる…… 誰も理由を知らないけれど、みんな避けていた。 ある日、...
これは私が小さい頃の冬休みの思い出です。 寒いある夜、兄とその親友のタケルは、近くにある廃屋に行くことにしました。普段はあまり行かない場所ですが、兄が持っていた古びた日記に書かれた謎めいた場所の話に興味を持ったからです。 雪が降る中、彼らは懐中電灯を持って暗い廃屋へと足を踏み入れました。中...
私が高校生のときに遭遇した話です。 冬の寒い夜、友人の家に遊びに行くために山道を歩いているとき、道沿いに停車している古びたワゴン車を見かけました。特に気にせず通り過ぎようとしたその瞬間、運転席から出てきた男が、私に助けを求めるような表情で声をかけてきました。「この辺りの道が分からないんだ。地...
夏も終わりに近づいてきた、ある夜の出来事でした。 三人で暮らしている私達は、まだ昼間出歩くには暑くて、夜9時過ぎに散歩をする習慣が着いていました。 その日も宛もなくフラフラと散歩に出ました。 住んでいるところの近くに、有名な神社があります。 近くと言っても、歩いて30分位でした。 10...