本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

新着 短編
隣人の声
隣人の声
新着 短編

隣人の声

4日前
怖い 3
怖くない 0
chat_bubble 0
317 views

新しい職場に合わせて引っ越すことになった。

8階建ての高層マンション。特に目立ったところはない、普通の物件だ。しかし、そこに引っ越してからというもの、どうにも説明がつかない「音」が響き渡るようになった。

リビングでリラックスしていると、突然耳をつんざくような高音が鳴り響く。「ピーーー」という音は、モスキート音のように鋭く、10秒ほど続く。何度も耳を刺激し、私の神経を逆撫でていく。

最初は近くの工事の音かと思ったが、どうやら違うようだ。音が鳴るたびに、リビングのドアを開けると、今度は低い「ヴーーーー」という音に変わる。まるでそこに音の境界が存在するかのようだった。

気味が悪くなり、音を録音して大家に相談することにした。仕事から帰ったある晩、音が鳴り続けている。iPhoneの録画ボタンを押し、「ピーーー、ピーーー…」といつもの音を収録した。ドアを開けると、重くのしかかる低音が響く。「ヴーーーーーーーー」。録画を止めて確認すると、音は確かにマイクに収められていた。

翌日、動画を大家に見せると、彼は首をかしげた。「ほかの住人からは一度もそういう話、聞いたことないねぇ」と言われた。どうやら私の部屋だけで鳴っているらしい。

不思議に思ったが、大家を部屋に招いて確認してもらった瞬間、音はピタリと止まった。何度も動画を見返すが、彼はただ首を振るばかりだった。だが、彼がふと呟いた。「なんか…音声を倍速にした時の音に似てるな」。

半信半疑で、私はPCに編集ソフトを入れ、動画の音声を抽出した。音声を0.9倍、0.8倍と減速していくと、波形が変化していく。これがただの電子音ではないことに気づいた。音は人の声のようだった。

さらに遅くしていくと、女の声が聞こえてきた。「……しね……しね……しね……しね……」。冷たく無機質なその声は、耳にはただの高音にしか聞こえなかったが、実は私に向かって延々と「死ね」と囁き続けていたのだ。背筋が凍った。

だが、音は終わらない。今度はリビングのドアを開けたときに響く低音「ヴーーーー」の正体を調べることにした。音声を抽出して倍速にしていくと、波形が人の言葉に変わり始める。やがてはっきりとした声が聞こえた。「うしろ、うしろ、うしろ…」。今もその声は私の背後から響いている。だが、私はまだ振り返れずにいる。

1 / 1

後日談:

後日談はまだありません。

アバター 001_001

はじめまして、よろしくお願いします。

投稿数 4
怖い評価 17
閲覧数 971

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(0件)

コメントはまだありません。

0/500

利用規約をよく読んで、同意の上でコメントしてください。

・連続コメントは禁止しておりますが、新規登録・ログインすることで、連続コメントも可能となります。

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.2.238

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

label 話題のタグ

search

【参加型】投稿企画・タイアップ企画

  • 心霊スポット
  • 意味怖
  • 禍禍女

一息で読める短い怪談

読み込み中...

じっくり染み込む中編怪談

読み込み中...

深夜に読むと戻れなくなる長編怪談

読み込み中...