
私が高校生のときに遭遇した話です。
冬の寒い夜、友人の家に遊びに行くために山道を歩いているとき、道沿いに停車している古びたワゴン車を見かけました。特に気にせず通り過ぎようとしたその瞬間、運転席から出てきた男が、私に助けを求めるような表情で声をかけてきました。「この辺りの道が分からないんだ。地図を見てくれないか?」と、彼は手に持った分厚い地図を差し出しました。
私は寒さを感じながらも、少し興味を持ち、彼の言葉に従って地図を見せてもらうことにしました。ワゴン車の近くにしゃがみ込み、運転席の窓を覗き込むようにして、地図に目を凝らしました。周囲が静まり返る中、男は私の視線をじっと見つめていました。
しかし、地図の内容が不明瞭で、どれが現在地なのか全く分からなかったため、諦めかけたその瞬間、ふと顔を上げると、男の顔がにやりと笑い、彼の下半身が裸であることに気が付きました。
驚愕と恐怖が一気に押し寄せ、私は声も出せず、その場から全速力で逃げ出しました。あれから数年が経ちますが、あの夜の出来事は今でも忘れられません。冷たい風が吹き抜ける山道で、背後に感じた彼の視線は、今も私の心に影を落としています。恐ろしいのは、あの男が一体何を企んでいたのかということです。今でもその答えは見つかりません。
それでも、あの山道を通るたびに、冷やりとした思いが胸を締め付けるのです。彼がただの迷惑な男であったのか、それとももっと恐ろしい存在だったのか、真実を知りたいとは思いませんが、あの日の出来事は、私の心の奥に刻み込まれています。
その後、しばらくその道を避けていましたが、またいつか、あの場所を訪れる勇気を持てる日が来るのかどうか、今は何とも言えません。
あの地図には、どんな秘密が隠されていたのでしょうか。
今でも思い出すたびにぞっとします。
一つだけ確かなことは、あの男の目が私を見つめていたこと、そしてその視線の中に潜む狂気を、決して忘れないということです。
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