
これは私が小さい頃の冬休みの思い出です。
寒いある夜、兄とその親友のタケルは、近くにある廃屋に行くことにしました。普段はあまり行かない場所ですが、兄が持っていた古びた日記に書かれた謎めいた場所の話に興味を持ったからです。
雪が降る中、彼らは懐中電灯を持って暗い廃屋へと足を踏み入れました。中は冷たく、風が吹き抜けるたびに不気味な音が響き渡ります。日記には、かつてこの家に住んでいた家族の不幸な物語が綴られていました。
しばらく探索を続けていると、兄が小さな窓から外を指さしました。そこには、白い服を着た長い髪の女性の姿が見えました。まるで何かを訴えるように振り返り、二人は恐怖で身動きが取れなくなりました。
驚いた兄とタケルは、声を合わせて逃げ出そうとしましたが、廃屋はまるで彼らを拒むかのように道を塞ぎます。外に出るためのドアは開かず、窓も固く閉ざされていました。二人は日記を持ち出し、その家族の物語を知るために必死でした。
その時、急に廃屋の中が温かくなり、霧が立ち込めてきました。兄は不安を感じつつも、もう一度窓の外を見ました。すると、もう一度白い女性が姿を現しましたが、彼女の顔は見えず、ただ不気味に微笑んでいました。
彼らは恐怖で逃げ出すことができず、日記を読み進めると、女性の正体が明らかになりました。かつてこの家族の一員であり、彼女の死には悲しい過去が隠されていました。日記の最後には、彼女が生きた証を求めていると書かれていました。
ようやく出口を見つけた彼らは、急いで廃屋を飛び出しました。外に出ると、雪は止み、満点の星空が広がっていました。しかし、心の中には消えない恐怖が残っていました。
それ以来、彼らはその廃屋に近づくことはなかったのです。あの女性が求めていたものは何だったのか、今でも考え続けています。どこかで彼女の声が聞こえてきそうで、心がざわつくのです。特に冬の夜になると、彼女の姿を思い出すことが多くなりました。
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