
冬のある夜、家族と一緒に山荘へ行くことになった。寒さが厳しいこの時期、山荘でのんびり過ごすつもりだったが、思わぬ出来事が待っていた。
到着したのは夕方。外は吹雪で、かすかな明かりの中、山荘は静まり返っていた。チェックインを済ませ、部屋に入ると、古めかしい雰囲気が漂い、どこか不気味さを感じたが、気にせず家族と共に過ごした。
夜も深まり、家族はそれぞれの部屋に分かれた。私は一人で居間に居たが、ふと古い本棚に目が留まった。そこには埃をかぶった日記が置いてあった。興味本位で手に取り、ページをめくると、内容はこの山荘にまつわる奇妙な出来事の数々だった。まるで、誰かがこの場所で何かを感じていたかのような記録だった。
その時、廊下から微かな音が聞こえた。誰かが歩いているのかと思い、ドアを開けて確認したが、誰もいなかった。しかし、次の瞬間、背筋が凍るような声が耳に入った。女性の低い囁きが、まるで私の名前を呼んでいるかのようだった。
驚いて部屋に戻ると、日記が自然に開いていた。そこには「この場所に留まる者は、過去の悲しみを背負う」と書かれていた。恐怖に駆られ、私は急いで家族を起こし、山荘を出ようとしたが、扉は開かなかった。
その時、再び女性の声が響いた。「逃げられない…」その声を聞いた瞬間、背後に何か冷たいものが触れた。振り返ると、そこには影のような存在が立っていた。私は恐怖に満ちた目を向け、必死に逃げようとしたが、影はすぐに消えた。
ようやく扉が開き、外に出ることができたが、山荘の中では何が起こったのかを思い返すと、恐ろしい体験だった。帰宅後、家族にあの出来事を話したが、誰も覚えていないと言われた。その日記のことも、誰も気に留めていなかった。
それから数年が経った今でも、あの声と影のことを思い出すと、寒気がする。あの山荘で何が待っていたのかは、未だに謎のままだ。旅の際には、あの時の教訓を忘れず、決して気を抜かないようにしている。
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