
最近、夜遅くまでサッカーの試合を観戦していた時のこと。自室の壁には有名なサッカー選手の顔が大きく印刷されたポスターが貼ってある。友人と一緒にリモートで試合を楽しんでいたが、彼は突然叫び声を上げた。何が起こったのかと思い、慌てて画面に目をやると、選手が相手チームからゴールを奪った瞬間だった。
「見て!そのポスターの選手が、急に笑顔になった!」と友人は興奮気味に言ったが、最初は冗談だと思った。だが、友人の彼女が「本当にそうなってる!」と目を丸くして指差した。
何が起きているのか理解できず、私はポスターをじっと見つめた。確かに、選手の表情が変わったように見える。恐る恐るその場を離れ、トイレへ行くことにした。戻ると、友人はまだ興奮していて、私が離れた瞬間に何かが起こったと主張する。
「本当に、ポスターの顔が変わったんだよ。お前も見ろよ!」彼の言葉は半信半疑だったが、私は恐る恐る壁のポスターを見つめた。そこには、確かに選手の笑顔が映し出されていた。だが、それはただの印刷された笑顔ではなかった。何か別の感情を持ったような、目がこちらを見ているように感じた。
その瞬間、部屋中が急に寒くなり、背筋が凍る思いがした。何かがおかしい。選手の笑顔は、ただの喜びから生まれたものではなく、まるでこちらを見透かすかのような邪悪な意味を持っているように思えた。私はその場から逃げたくなり、試合を観るのをやめた。友人や彼女も私の不安に気づいたのか、試合をやめることにした。
次の日、再びそのポスターのことを考えていると、ふとした瞬間、背後で何かが動く音がした。振り返ると、ポスターが不自然に揺れていた。思わず目を閉じ、再び見つめると、ポスターの選手は今度は笑っていなかった。目が光を失い、ただの影のように見えた。その顔は、私を見ているかのように感じた。恐怖に駆られ、私は部屋を飛び出した。
それ以来、ポスターは壁にそのまま残っているが、私は二度とその部屋には戻れなくなった。友人に話すと、彼は「それ、ただの印刷物だよ」と笑った。しかし、私には確かに、その選手が私を見ているように思えた。何もないはずのものが、私に何かを伝えようとしているように感じるのだ。今でも、あのポスターを思い出すと、背筋が凍る。何かが、私の身に降りかかるのではないかと恐れている。
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