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私は今まで「不運」というものを特に気に留めていませんでした。家族がわりと気にする方だったので、特に気にしていたのは義理の妹くらいです。ある日のこと、彼女が占いで「悪い年」と告げられ、恐れていたのを思い出しました。しかし、私にはそんな運命は関係ないと思っていました。 冬の夜、夫と共に高層ビルの...
これは祖父と祖母が私たちの家に来たときの話です。 私は夫とまだ小学生の息子と一緒に暮らしていました。 2人は私の家から遠く離れて暮らしています。こちらへ来る数日前に連絡がありました。そっちへ今年も行くからとのこと。 毎年のように祖父と祖母は遠くからわざわざ私たちの家へとやってきます。 それ...
(「山の中で女子高生2人の危機」の続き) ・・・ 舞歌は心細く感じながらもゆっくりと山の中を降りていった。 舞歌はどこまで進んでも同じような景色を歩いていた。 「もしかして遭難?」 男から逃げた舞歌だったが、今度は別の不安に襲われた。 死にものぐるいで山を降りる舞歌。 山をさらに進んだところで...
数年前の出来事を思い出した。最近、何度も同じ夢を見るのだ。それは、暗い高層マンションの廊下を妹と一緒に歩いているところから始まる。夢の中で、妹は古い人形を見つけ、その人形が恐ろしい目で私を睨んでいた。私たちの家族も、夢の中でこの人形に取り憑かれているようで、次第に不安が募っていく。 夢が繰り...
これは、今年80歳になる祖母が体験した、少し奇妙なお話です。 60年前。祖母・タケシ(仮名)が小学校に通う頃。 寒い冬の夜、家族で温かい夕食を囲んでいた時、外から不思議な物音が聞こえてきました。好奇心旺盛なタケシは、両親や祖父母に「ちょっと見てくる!」と言って外に出ることにしました。 当...
家族ぐるみの付き合いのある女性が居ました。 その方はとてもお洒落で、いわゆる資産家でした。 幼少期から、その方の家に家族で訪ねる仲でした。 悲しい事に、その方の旦那様とその方の長男も不幸な事故で亡くなってしまいました。 その方の口癖は 「遊びに来るときは、絶対に連絡をして下さいね。そうじゃ...
私は大学生で、実家の父が失業してからというもの、家庭の雰囲気は一変した。冬の寒い夜、父は酒に溺れ、家での居心地は悪化していくばかり。そんな中、私は家を出ることに決めた。友達の家に泊まる予定だったが、誰も受け入れてくれず、結局、私はひとりで公園に向かった。 公園で買った厚手の毛布に包まり、ベン...
俺はある事件について捜査している。 8年前、成人女性猟奇殺人事件。 被害女性の名前は、篠崎 友香子。 近所でも評判の美人だったらしい。 容姿端麗で性格もよく人懐こい女性。 何故殺されなければいけなかったのか。 そしてもう一つ、奇妙なことが。 篠崎 友香子さんの...
私は小学校の図工の担任をしていた。 そのクラスのBくんは絵を描くのが好きで、授業の度に色鉛筆で描いた作品を見せに来てくれた。 「B君、これ何を描いたの?」 「これはね、おじいちゃんが抱っこしてる赤ちゃん。こっちはおばあちゃんが見守ってるの。」 Bくんの絵には必ず家族らしい男女とB君自身...
秋の三連休。 静岡駅の周辺は割と混雑していた。 可愛らしい若い女性が駅のロータリーで待っていて、車が近づくと笑みを浮かべる。 「おかえり!」 「博正!久しぶり!嬉しい!!」 桜子という若い女性は博正の運転する車の助手席に乗り込んだ。 長いおろした黒髪が美しく、後ろ髪の髪飾りもキラキラと美しい。...
会社の同僚が亡くなった。 フリークライミングが趣味のKという奴で、俺とすごく仲がよくて家族ぐるみ(俺の方は独身だが)での付き合いがあった。 Kのフリークライミングへの入れ込み方は本格的で、休みがあればあっちの山、こっちの崖へと常に出かけていた。 亡くなる半年くらい前だったか、急にKが俺に頼...
郊外のマンションに引っ越して数ヶ月が経った。 新しい環境に少しずつ慣れてきた私たち家族。子どもたちも近所の友達と遊ぶようになり、私も少しホッとしていた。そんなある日、友人から聞いた話が気になり始めた。 彼女の家は、夫の実家から譲り受けた土地に建てたもので、設計や内装に満足しているという。特...
2、3年ぐらい前の話です。 2、3年くらい前の俺は遠距離恋愛でお付き合いしてる人がいました。 月に1、2回彼女が会いに来てくれたり俺が会いに行ったりしてました。 そしてこの話は彼女が初めて俺の地元に来て会いに来てくれた時の体験です。 そのあった日はお互い次の日は仕事も休みで暇だったので彼女が家...
私の母の友人の家の話です。 そして、私が目撃した不気味な出来事に関する話です。 母の友人の家は静かな湖の近くにあり、周囲には豊かな自然が広がっています。秋の夜、湖の水面は静まり返り、風が木々を揺らしていました。 その家には、母の友人の息子、俊介が住んでいます。彼は動物が好きな少年で、特に...
これは祖母から聞いた実際の話です。 怖いというよりかは、 少しほっこりするようなそんな話。 もう15年も前のこと。 曽祖父が70代の時、 癌でこの世を去りました。 まだ小学生にもなっていなかったので 当時のことはほとんど覚えていません。 親戚が言うにはひ孫の私を大変可愛がってくれてい...
その頃僕は、結婚の約束をした彼女がいた。 彼女も好きだったが、彼女の両親も大好きだった。 なにかと家に上がり込んでは、家族のように一緒にお酒を飲んだり御飯を食べたりと、まるで息子のように可愛いがってもらっていた。 ところが、ある日。 彼女のお父さんが倒れた。 末期ガンだった。...
父がまだ独身で一人暮らしをしていた時の話。 当時父は夜勤のある職場で働いていて、その日も夜勤を終えアパートで寝ていたらしい。 午前10時くらいに帰ってきて、2~3時間くらい寝ていたところ、窓がある足元からの光で目が覚めた。 実際はまだ昼ぐらいだったが、その時は寝過ごして夕日の西日だと思っ...
私の兄は、深夜に帰宅をするので、よく締め出されていました。 そんな兄が家に入る方法は、ベランダをつたい私や次男の窓から侵入するというものでした。 2~3時、ほとんど毎日、ベランダを登り歩くギシギシという深夜には耳障りな嫌な音。コンコンと叩かれるガラス窓。 次男が文句を言いながら開ける音。...
高校時代の友人の姉がリフォームした家に異常に嫌悪感を持った。 その一家が、 朝に風呂に入るという珍しい習慣の家だったが姉は学校の都合で夜に入るようになる。 たまに家族が寝静まった時に入る日で、 頭を洗い終わると寒気がする時がある。 振り返ると、 女が風呂場のドアを少し空けて覗いている。 ...
それは数年前のことだ。年末年始の喧騒が少し落ち着いた頃、私は実家から帰るため、地下鉄の駅へと足を運んでいた。 久しぶりに家族と過ごし、温かい食事と会話を楽しんだ後、少し寂しさを感じながらも、帰る準備をしていた。駅に着くと、予想通り人混みがすごかった。年末の帰省ラッシュが続いているため、車両は...