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五年ほど前の話になる。 金曜の朝、まだ始発が出る前の時間帯だった。午前五時少し過ぎ。オフィス街の大きなターミナル駅は、夜勤明けらしい人と早朝出勤の人がぽつぽついるだけで、妙に静まり返っていた。 地下三階の環状線ホームへ向かうエスカレーターに乗ったとき、突然、手首を掴まれた。 「そのカバン...
私が新しく勤め始めた古い図書館は、近隣の山の地下に広がる洞窟の上に建っています。 この場所で働くのは、特別な感覚を持つ人には難しいらしく、よく人が辞めていきました。 私は何も感じたことがなかったのですが、特に地下にある書庫が不気味だと言われていました。ある日、初めて入った新入社員の先輩女性...
近くにいる人は、本当の人間とはわからない。 これは実際体験した話… 友達とご飯を食べに行ったよる、ドリンクバーの飲み過ぎでお腹が痛くなり、トイレにいった。 個室に入ろうとした瞬間、ふと鏡に人のようなものが映っていた… よーくみると一緒にご飯を食べていた友達だった。 ...
冬の深夜、都心の高層ビルにあるフィットネスセンター。私は運動を終えた後、サウナでリラックスすることにした。サウナの中は湿気で充満していて、熱が心地よい。 そこで私は、見知らぬ女性たちが私の近くにいるのに気づいた。彼女たちは普通の姿をしており、話し声も穏やかだった。しかし、ふとした瞬間、その一...
ある賃貸住宅でのことです。 そのマンションは古いのですが、2部屋とリビングが南に面したとても明るい家でした。 ただ1部屋が北向きでその部屋だけは暗くて、何となくあまり入りたくない部屋だったので箪笥置きにしていました。 ある日友人が初めて遊びに来てくれ、リビングで楽しく話をして...
関東の友達から聞いた話です。 10年位前の出来事です。 コーヒー牛乳を飲みながらまどろんでいた黄昏時の公園だった。 「ねーねー、あの黒いのなあに?」 「ほんとだー、アレなんだろ?」 公園で遊んでいた子供達の他愛の無い話し声が聞こえる。 「こおおい・・・・こっちこおおおい・・・・」 何...
友人のAとキャンプに行った時のこと。 大学2年生のころ、Aという友達がいた。普段は地味で目立たないタイプだけど、実は特異な趣味を持っていて、いつの間にか一緒にいることが多かった。 ある日、Aが冬に山奥でキャンプをしようと言ってきた。彼はアウトドア派ではないのに、どうしたのか聞くと、昔から父...
俺は小学生時代に初めて不思議な体験をして以来、ちょくちょくおかしなものを見るようになっていた。 特に中学生時代はかなり頻繁に色々見ていて、そういったものを見ることに慣れてしまっていた。 なので何か見えても「ああ、またか」程度で、それほど怖いとは思わなくなっていた。 そんなわけでほとんどなにを見...
冬の寒い夜、友人に誘われて無人の浜に行くことになった。彼は釣りに夢中で、静かな海を眺めながらその誘いに乗った。浜に着くと、波の音だけが響く中、他には誰もいない。友人は釣りに集中している様子で、私はただ海を見つめていた。 しばらくして、遠くの海で何かが動いているのに気づいた。それは最初、大きな...
これは、先月の真冬の夜に経験した出来事です。 その夜、友人との飲み会が長引き、帰宅するのが深夜2時を過ぎてしまいました。寒さに震えながら、最寄りの駅から家までの道を急いでいると、ふとトイレに行きたくなりました。近くに何か施設がないか探していると、古びた公園の明かりが目に留まりました。 公園...
俺は映画が大好きで、特にホラー映画に目がない。いつも友達と観るのもいいが、今日は一人で静かに楽しむつもりだった。冬の寒い夜、空いている映画館に足を運び、待ちに待った新作ホラーを観るために座席に腰を下ろした。手には大きなポップコーンとドリンク。 上映が始まってからしばらく、ストーリーに没頭して...
私は特にオカルトに興味があるわけではないが、霊的な現象には否応なく引き寄せられてしまうことがある。大学時代の秋、私は友人とともに廃墟のビルに探索に出かけた。夜の静けさの中、冷たい風が吹き抜け、まるで何かが私たちを見守っているかのような感覚に襲われた。 そのビルでは、かつての住人の霊が未練を抱...
私たちの住む高層マンションは、普段は静かで落ち着いている。だが、冬のある寒い夜、友人と一緒に映画を観終えた後、帰宅したときのことは忘れられない。時計は深夜1時を指していた。私は、帰宅後すぐに風呂に入るつもりで、急いで部屋を出た。 エレベーターから降り、長い廊下を進む途中、突然、背筋に寒気が走...
数年前、私は小さな観光地の土産物店で働いていました。 入社して間もない頃、Y君と呼ぶことにした彼は、社内でも目立たない存在でした。彼は商品知識が乏しく、接客もぎこちなく、同じ失敗を繰り返すことが多かったのです。それでも私は、彼の特性を活かせる仕事を見つけることが私の役目だと考えていました。 ...
これは、僕が小学一年生の時見たものの話です。 昔なのであまり覚えてないのですが、確か一回目は下駄箱で見たと思います。 上履きから外履きに履き替えていて、ふと顔を上げると、下駄箱の後ろに何か黒い、影のようなものがいました。 不思議と「怖い」とは思わなくて、あれ?何だろうな、と思って近づいて...
山間の村にある実家に帰ると、冬の静けさが村を包んでいた。雪が積もった田んぼを見渡すと、何かが動いているのが見えた。子供の頃に聞いた物語に出てくる「クネクネ」だった。あの不気味なものが、ここにいるなんて。 兄はその姿に目を奪われ、妹と共に小屋へと急いだ。だが、なぜか気持ちがざわつく。小屋の中で...
俺は今、廃墟のビルの前に立っている。友人と待ち合わせていたはずだが、誰も来ない。 "おい、待ってるぞ!"と声をかけても、返事はない。少し不安になり、周囲を見渡すと、薄暗いビルの中に何か動く影が見えた。興味本位で中に入ってみることにした。 ビルの中は静まり返っていて、冷たい空気が肌を刺す...
私が昔、田舎の学校で働いていた時に耳にした話です。学校の裏庭には古い遊具がありました。おそらく、子どもたちが遊ぶために設置されたものですが、どれだけ通っても、その遊具で遊んでいる子どもは一人も見たことがありませんでした。 ある日、同僚の教師に誘われてその遊具を見に行くと、なんと遊具の周りには...
冬の寒い夜、友人と出かけた繁華街で雑貨店を訪れた。店内は古びた雑貨で溢れ、どこか懐かしい雰囲気が漂っていた。そこで目に留まったのが、埃をかぶった一冊の古い日記だった。値段はたったの500円。興味をそそられ、即座に購入した。 帰宅後、日記を開いてみると、数ページにわたって走り書きのような文字が...
あの影は何だろう? 薄暗い地下室の中、私は何かの気配を感じて立ち尽くしていた。目の前には壁にもたれかかるようにしている人影がある。 その影は、私に気づいたのか、ゆっくりと顔を上げる動作を始めた。 見てはいけない。 理由は分からないが、心の奥底から警告が鳴り響く。もしあの顔を見たら…。 ...