
私は冬の寒い夕暮れ、大学の友人たちと一緒に高層ビルの屋上に行くことにした。友人の一人がそのビルが心霊スポットだと聞いていて、みんなで探検しようということになった。
その友人は霊感が強く、屋上に足を踏み入れた瞬間、彼は不安そうに顔をしかめた。「ここには何かがいる」と言い出した。私たちは最初は笑って流したが、次第に彼の言葉が気になり始めた。屋上には奇妙なモニュメントがあり、周囲には霊的な雰囲気が漂っていた。
私たちはそのモニュメントの周りを歩き回りながら、友人は時折立ち止まり、何かを呟いていた。彼はそのモニュメントに気を付けるように私たちに言った。「ここにいると、見えないものが見えるかもしれない」と。
その時、私は友人に尋ねた。「何をしているの?」と。彼は「この場所には他の誰かがいて、私たちを守ってくれるかもしれないから、念のために手を合わせているんだ」と答えた。私たちは半信半疑ながらも、彼の言葉を無視することはできなかった。
夕暮れが迫る中、私たちはその場で写真を撮ったり、動画を撮影したりして楽しんでいた。帰りに、友人が撮った動画を一緒に見返すと、思わずぞっとした。私ともう一人の友人の背後に、知らない人の顔が映り込んでいるのが見えたのだ。友人は言った。「俺だけが手を合わせていたから、霊が写らなかったんだ」と。
それ以来、私はどこへ行くにも、そのモニュメントや似たような場所では無意識のうちに手を合わせるようになった。すると、不思議なことに、それ以降私の写真や動画には霊的なものが映ることは一切なくなった。だが、何かが私を見つめているような気配は、今でも感じることがある。特に、心霊スポットに行く時は。彼の言葉を思い出すたび、私は背筋が凍る。果たして、本当に私たちは守られているのだろうか。
その高層ビルは、今でも私の心に影を落としている。どんなに気をつけても、そこに潜むものは決して消えないのかもしれない。
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