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五年ほど前の話になる。 金曜の朝、まだ始発が出る前の時間帯だった。午前五時少し過ぎ。オフィス街の大きなターミナル駅は、夜勤明けらしい人と早朝出勤の人がぽつぽついるだけで、妙に静まり返っていた。 地下三階の環状線ホームへ向かうエスカレーターに乗ったとき、突然、手首を掴まれた。 「そのカバン...
僕は高校に転校して以来、ずっと同じ美術教師が担当でした。偶然にも、転校したその年から卒業まで、彼はずっと僕たちのクラスを受け持つことになりました。 その教師は、見るからに親切で、僕たちの作品をいつも褒めてくれました。美術部に入部したとき、同じ部活にいた女の子と仲良くなり、彼女は特にその教師を...
これは私が高校生の時に経験した、少し不気味な話です。その頃、私の家族は市営の古いアパートに住んでいて、周囲は静まり返っていました。冬のある夜、私は友達と遊びすぎて帰宅し、父が仕事で遅くなるため、一人で寝ることにしました。 ふと寝ついた後、深夜に目を覚ますと、部屋の隅に置いてあった古い鏡が微か...
私にとって母は特別な存在だった。彼女の誕生日を祝うため、家族全員で出かけることにした。母、父、叔母、いとこ、そして私の5人は、大きなバンに乗り込んだ。目的地は山奥の小屋で、雪が降り積もる道をいくつも越えて行かなければならなかった。 楽しい時間を過ごした後、帰り道に差し掛かった。その時、父が運...
私が大学のサークルで知り合った友人たちとドライブをしていた冬のある夜のことです。 仲良しの友人、ミナとコウと私の3人は、雪が降る中を無人駅に向かって走っていました。最近流行りのドライブスポットを巡るのが私たちの楽しみでした。もちろん、特に夜中のドライブはワクワクするものでした。 ある時、無...
私がある古びた旅館でアルバイトを始めた時の話です。 家族経営の小さな旅館で、私は事務業務を担当していました。 しかし、従業員は私以外全員が親族という環境でした。 仕事自体はそれほど難しくはありませんでしたが、周囲との関係が非常に厳しく感じられました。 特に、上司の女性との関係が...
私が、結婚したときの話です。 家も新しく、家具も揃っていないことを友人に話ました。すると、 「うちの時計あげる?」 「うん!ありがとう。」 これが私の恐怖の始まりでした。 その友人の家が近かったこともあり、その日のうちに時計がもらえることになりました。私はなんとなく時計に違和感を覚えました。そ...
終電が引き返していく音を、地下の奥で聞いたことはあるだろうか。駅の喧噪が引き潮みたいに引いたあと、残るのは無線の白いノイズと、湿った風だけだ。新人監視員として配属された夜、俺はその音に迎えられた。 工事区画は終電後にだけ開く。防塵シートの向こうで線路はむき出しになり、天井からは一定の間隔で水...
これは私がついこの間のお盆休みに体験した話です。 今年の夏はとても暑くうちの家は一階にしかエアコンがないため二階にある私と妹の部屋は中にいることができないほど暑かったんです。なので私は窓を開けて寝ていたのですが妹の方は一階で寝ると言って寝ていました。ある日私は夜中の2時くらいに喉が渇いて目が覚...
これは、私が数年前にフリーランスのカメラマンとして活動していた時の話です。依頼を受けて、冬の晴れた日、横浜市の古いアパートの空き部屋を撮ることになりました。 そのアパートは築年数が古く、周囲は静かな住宅街でした。アパートに着くと、周囲はあたり一面の冷たい空気と、薄曇りの空模様が広がっていまし...
その峠道は、地図アプリでも名前が出ない。仕事で地方の現場に呼ばれ、終電を逃した俺は、レンタカーで山を越える羽目になった。ナビが「最短」と言い張るルートは、街灯も民家も消え、ヘッドライトの円だけが世界を切り取っていた。 霧雨がフロントガラスに細い線を引く。ワイパーが払っても、すぐに戻ってく...
私が昔住んでいた家の話です。私の家には私、父、母、お爺さん、お婆さんの5人で住んで居ました。小学2年の8月の夏休み中、まだ、暑い日の夜のとこでした。私は誕生日プレゼントとして買ってもらったゲームを夏休み中ということもあり、ひたすらやっていました。母が「いい加減にお風呂に入りなさい!」と怒ってき...
俺は小学生時代に初めて不思議な体験をして以来、ちょくちょくおかしなものを見るようになっていた。 特に中学生時代はかなり頻繁に色々見ていて、そういったものを見ることに慣れてしまっていた。 なので何か見えても「ああ、またか」程度で、それほど怖いとは思わなくなっていた。 そんなわけでほとんどなにを見...
これは私が村の廃墟を訪れた時に耳にした話です。 冬の夜、降り積もる雪が村を覆う中、私は古い廃墟を探検することに決めました。村は数年前の大火によってほとんど焼け落ち、今では不気味な静けさが漂っていました。 私が村の中心にある広場に足を踏み入れると、そこには一人の老人が佇んでいました。彼は私に...
母が遺した古いアルバムを眺めていると、あるページに目が留まった。そこには、見知らぬ女性がうつむいて立っている写真があった。彼女は薄汚れた服を着ており、その顔はどこか不気味だった。 その時、突然、兄が倒れたという知らせが来た。彼は転んで頭を強打したらしい。急いで病院に向かう途中、僕はふとその女...
友人Mが古びた廃校を訪れようと誘ってきたのは、冬の寒い夜のことだった。 仕事を終えた俺は、彼の提案に応じることにした。最近購入したばかりの監視カメラを試したいという理由もあった。 約束の時間、夜10時にMが車で迎えにきた。 彼の運転する車は、年式の古い軽自動車で、エンジン音が不安を煽る。...
これは数年前のことです。大学生の頃、友人たちと冬のある夜、廃墟となった遊園地に肝試しに行くことになりました。友人の一人が「一度行ってみたい」と言ったのがきっかけです。遊園地は数年前に閉園し、今は誰も近づかない場所となっていました。 そのメンバーは男女合わせて5人で、期待と不安が入り混じる中、...
これは、私が4歳の時に体験した話です。 私の家では、母・妹・父・私の4人でふとんに寝ていました。家族4人だけで暮らしていました。 ある時、夜中に目が覚めた私はなかなか二度寝できずにいました。特にやることも無いので、トイレに行きました。トイレから帰って、ドアを開けたとき。その時でした。 ...
夜、いつものようにカメラを持って廃墟に向かった。 薄暗い通路を進むと、かすかな耳鳴りが響いた。 それは低く、うっすらとした音で… まるで誰かのささやきのよう。 廃墟の中では、影がちらちらと動くように見えた。 カメラを構えると、心がざわついた。 この場所には、かつて人がいた。 その記憶が、今も...
北アルプスの奥深く、雪に覆われた山小屋がある。その周囲には、古い登山道具が無造作に置かれ、風に吹かれてきしむ音が響いていた。冬の寒さが厳しい夜、登山が趣味の中年男性、佐藤は友人たちと共にその山小屋に泊まることになった。 雪が降り続く中、彼らは暖炉を囲みながら楽しいひと時を過ごしていたが、次第...