
これは数年前のことです。大学生の頃、友人たちと冬のある夜、廃墟となった遊園地に肝試しに行くことになりました。友人の一人が「一度行ってみたい」と言ったのがきっかけです。遊園地は数年前に閉園し、今は誰も近づかない場所となっていました。
そのメンバーは男女合わせて5人で、期待と不安が入り混じる中、車で現地へ向かいました。遊園地に着くと、周りは静まり返り、雪が静かに降り積もっていました。私たちは車を降り、古びた遊具が並ぶ中を進むことにしました。
まずは観覧車の近くに行くことにしましたが、そこで突然、友人の一人が「何かいる!」と叫びました。驚いて振り返ると、誰もいないはずの遊具の影が動いたように見えました。それを見た瞬間、私たちは恐怖に駆られ、一斉に車まで走って逃げ帰りました。
恐怖が収まらない中、次に向かうことになったのは、ジェットコースターの跡地でした。車から降りた瞬間、私は胸が締め付けられるような不安感に襲われました。冷静を装うものの、心の中では何かが起こる予感がしていました。
結局、その日は何も起きず、無事に帰ったのですが、数日後、別の友人から電話がかかってきました。彼は一人で再度遊園地に行ったと言い、そこで撮った写真を見せてくれました。その中に、明らかに誰かの顔が映り込んでいるのです。驚愕する私に彼は「これ、見て。誰だと思う?」と聞きました。その顔は、私たちが見た遊具の影と同じ形をしていました。私たちは、その遊園地には何かが潜んでいるのではないかと恐れを抱くようになりました。結局、私もあの遊園地には二度と近づかないことにしました。何かが、私たちを見ているような気がしてなりませんでした。
その後、友人たちの間で『廃遊園地の影』という言葉が流行し、誰もが一度は行ってみたいと思う場所として語り継がれることになったのです。だが、行く者は誰もいなくなりました。彼らは、影に取り憑かれるのを恐れたからです。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。

