
これは今から数年前、私が大学生だった頃の話だ。
当時、私はホラー映画やゲームに夢中で、特に不気味な雰囲気の作品を好んで観ていた。そんなある秋の夕方、友人と一緒にビデオテープを借りに行ったとき、古びたカセットテープを見つけた。それは「呪いのカセット」というタイトルで、再生すると実際にあったとされる恐怖体験の朗読が流れるというものだった。
興味をそそられた私は、早速自宅の高層ビルの一室で、カーテンを閉め切り、薄暗い部屋で再生を始めた。テープを再生すると、最初は静かなナレーションで始まったが、次第に恐怖の感情が高まっていく。話が進むにつれ、様々な不気味な出来事が語られ、私はその世界に引き込まれていった。
途中、話の中に「呪われたカメラ」というエピソードが含まれていた。そこでは、カメラに映った人々が次々と不幸に見舞われるという内容だった。そのエピソードが終わると、ふと部屋のドアがカタカタと音を立てた。妹が帰ってきたのだろうと思い、無視してテープを聴き続けた。
しかし、次の瞬間、妹の声が聞こえた。「兄、何してるの?」と。しかし、私の背後には誰もいなかった。驚いて振り返ると、そこには妹の姿はなく、ただ影のようなものが立っていた。心臓がドキリとした。
その後、またテープが進んでいくと、次第に不気味な声が聞こえてきた。何かが私を見ているような感覚に襲われ、全身が寒くなった。カセットの最後の方では、話の中の呪いが自分に向かってきているように感じた。恐怖に駆られて、思わずテープを止めた。
その瞬間、部屋の照明が一瞬消え、再び点灯したとき、目の前には妹が立っていた。彼女の顔は真っ青で、何かを伝えようとしている。しかし、彼女の口からは声が出なかった。驚きと恐怖で凍りついた私が「どうしたの?」と尋ねると、彼女はただ震えながら指を差した。
驚いて視線を向けると、窓の外に何かが立っているのが見えた。影のようなその存在は、まるで何かを待っているかのようにじっとこちらを見つめていた。恐怖に襲われた私は、すぐにカセットを返すことを決意した。
その後、妹に話を聞くと、彼女も不思議な声を聞いたという。私たちはその日からカセットテープを聞くことはなくなった。なぜなら、途中で止めることが最も危険だという話を聞いたからだ。あの影の存在が何を意味していたのか、今でも分からない。
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