
数ヶ月前、友人に誘われて、古びた図書館に足を運んだ時のことです。 友人はその図書館に隠された秘密があると興奮気味に話していました。
実際、図書館には古い本がたくさんあり、特にその中に不気味な噂のある一冊があるとのこと。
私はその話を半信半疑で聞いていましたが、好奇心に駆られて古本コーナーへ向かいました。 その日は穏やかな冬の日で、日が差し込む静かな空間でした。
本を手に取ると、表紙には見たことのないシンボルが描かれていて、何だか不気味な印象を受けました。 その瞬間、図書館全体が静まり返り、まるで時間が止まったように感じました。
ページをめくると、何かが私の耳元でささやく声が聞こえました。 "この本を開くな…" 確かに聞こえたその声に驚きつつも、私はそのまま読み進めてしまいました。
すると、視界の隅に白い服を着た影がちらりと見えました。 それは何度も私の目の前を横切り、図書館の奥へと消えていくのです。 友人はその影に気づいていない様子でした。
影は次第に頻繁に現れ、私の心をざわつかせました。 その都度、図書館の中は静まりかえり、私だけが異常な状況に置かれているような気がしました。
影を追おうと立ち上がると、周囲には誰もおらず、冷たい空気が私を包みました。 その時、ふと友人が本の後ろに何かを見つけたと言い出しました。 それは、私が読んでいた本の裏側に隠されたメモでした。
"この本を読んだ者は、影と触れ合う運命にある。" その文を目にした瞬間、図書館の空気が変わり、影が私の方へ向かってきました。 私は恐怖で動けず、ただその場に立ち尽くしました。
結局、影は私の目の前で消え、図書館は元の静けさに戻りました。 友人はその後も何事もなかったように本を読んでいましたが、私の心には恐怖が深く刻まれました。
あの日、影が私に何を伝えたかったのか、今でも答えはわかりません。
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