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冬のある夜、都会の公園で数人の女子高生が集まっていた。彼女たちは、街で見かける「マスク美女」について話をしていた。ひとりの友人が言った。「ねえ、マスクを外したらどうなるんだろう?」その言葉に、他の友人たちは笑いながら「きっと可愛い子が多いよ!」と返す。 その時、突然その場に現れたのは、美しい...
それは数年前の冬の深夜、私が新しい職場に転勤した直後の出来事です。私が配属されたのは、廃墟と化したビルでした。そのビルは、かつては先進的な工場として名を馳せていましたが、今では「死の工場」として恐れられ、誰も近寄らない場所となっていました。 同僚たちからは「夜遅くまで残業していると、あの工場...
風呂から出てロビーの自販機で紅茶を買って飲んでいると、 「たーっちゃん!」 聞き覚えのある甘えた女の声。 何とそこには元カノが立っていた。 「え?おまえ、何でここにいるんだ?」 「私がここにいちゃいけないの?そっか、奥さん今お風呂だもんね!」 「しーっ!声がでかい!・・それよりおまえ、何でここ...
今年45歳になる佐藤は、二つの悩みを抱えていた。 一つは未だに独身であること。 もう一つは、彼が山岳リゾートの動物園で飼育している猿たちの繁殖のことだ。特に、彼が担当しているメスの猿、ミカとオスのタロウのことを心配していた。 彼らは来園者から期待されていたが、もう5年も経つのに、未だに赤ち...
私たちが肝試しに行ったのは、廃校となった古い学校だった。冬の夜、雪が降る中、私と友人の二人は懐中電灯を照らしながら、校舎へと入っていった。静まり返った廊下には、かつての生徒たちの笑い声や、授業の声がまだ耳に残っているようだった。 友人「ここ、本当に大丈夫かな?なんか嫌な感じがする。」 ...
「南国の海岸のように波打つビーチの巨大な屋内プール」の続き ・・・ 次の日、3人はスーツに着替えて大村の車で出発する。 慌てたように出かけることに不思議に思う桜子は 「ねえ、どうしたの?」 「実は先ほど連絡が入って、急遽僕の会社に行かないといけなくなったんです。」 「何で?」 「僕の父がアメリ...
古道具や骨董品を扱う小さな雑貨店の奥で、一体の市松人形が目に留まった。白い肌に黒髪、淡く色褪せた着物をまとい、微笑んでいるようでいて、どこか人間の感情を帯びた生々しさがあった。店主は「少し特別な子です」とだけ告げ、詳細は語ろうとしなかった。その沈黙はかえって好奇心を刺激した。外は冷たい雨が降り...
私は以前葬儀会社の事務員として働いていました。ただ、その会社は常に人手不足でしたので、しょっちゅう新人の私はよその部署の応援(お手伝い)に行かされました。 特に行かされたのが散骨をする部署でした。 散骨をする部署は散骨を希望するお客様と打ち合わせをして、海や山どちらで散骨をするのか決...
月明かりに照らされた公園のベンチに、若いサラリーマンの拓也は座っていた。遅くまで仕事をして、ようやく終わったと思ったら、ふと目にしたのは小さな屋台だった。寒空の中、屋台の明かりが暖かく、誘われるように近づいていく。ここは、いつも通る道なのに、どうして今まで気が付かなかったのだろう。 その屋...
私の家族は、私が幼い頃から絶え間ない争いが繰り広げられ、両親はそれぞれ不倫を重ねては酩酊し、家の中は常に不穏な空気に包まれていました。父が末期のがんで入院することになったのは、今から20年前。母は献身的に父の看護に務め、その姿は周囲から「理想の妻」と称賛されました。私たち兄妹も、そんな母を見て...
俺が彼女の異常に気づいたのは、沙月と付き合ってちょうど一ヶ月が経った冬の寒い夜だった。 その日は温泉宿に行く前に、近くのコンビニで軽い食事を取った後、沙月の運転する車に乗り込んでいた。彼女は普段は明るいんだけど、今日はどこか元気がないように見えた。聞けば、最近見た夢のことを気にしていると言う...
中学生の頃、友達と一緒に閉鎖された遊園地に忍び込む計画を立てました。遊園地は長い間放置されていて、周囲には高いフェンスがありましたが、私たちはその裏にある小さな隙間を見つけ、無事に内部に入ることができました。夜の遊園地は、静寂の中に不気味な雰囲気が漂っていて、古びた遊具が月明かりに照らされてい...
これは、私が小学5年生の冬休みに、山村の祖父の家へ遊びに行ったときの話です。祖父の家には特に冬になると毎年訪れていました。祖父はとても優しく、行くたびに「大きくなったね」と笑顔でお小遣いをくれたものです。 祖父の家は古びた一軒家で、1階には祖父の部屋、2階には祖母の部屋がありました。祖母は私...
冬の夜、友人の女性Bさんが突然、婚約者と結婚することになりました。Bさんは、彼に一目惚れしたらしく、その決断に友人たちは驚きました。 Bさんは、決して悪い人ではないのですが、どこか冷静で無関心な印象がありました。 以前、Bさんには交際相手がいたのですが、突然の仕事の成功に心を奪われ、あっさ...
彼氏の部屋で制服姿で縛られている私だったが、彼氏の弟は私を見て 「お姉ちゃん、僕とも遊ぼうよ!」 「でも、もうすぐ○○(彼氏の名前)が!」 「帰って来ないよ?」 「え?」 「今日、○○(雑誌の名前)の発売日だもん。兄ちゃん、いつも本屋(少し遠い)で立ち読みしててなかなか帰って来ないんだもん。も...
昔の話です。 僕の家にはベランダがあります。 2階には父の書斎と兄の部屋があるだけで、僕の寝室は1階にありましたので、生活のほとんどは1階だけで完結していました。 子供の時の僕にとって、2階というのは、滅多に立ち入ることのない、非日常的で魅力的な場所でした。 両親は「危険だから」という理由...
それから1か月半後の期末テスト期間の午後。 その日も彼氏の部屋で囚われてされていた。 あのときと同じように制服姿で後ろ手に縛られてベッドの脚に繋がれていた。 彼氏はどっかに出かけたようだった。 私は動けないもどかしさに悶えていた。 しばらくすると、またあの彼氏の弟が来た。 弟は私を見て 「また...
そして凛愛は綾人とともに廃校を後にし、山道を下りていく。 「凛愛ちゃん。ひとつだけ聞かせて。こんなことになったのって何か秘密があるよね。」 凛愛は少し驚きながらも、 「うん。やっぱり気づいてたね。実は私があの男の子たちに『誘拐して』って頼んだの。」 「やはり!でも、なんで?」 「私、ちょっと危...
ある晩、精神病院での勤務中、先輩の看護師がトイレに入った際、不気味な気配を感じた。鍵のかかった個室からは微かな音が聞こえ、誰も出て来ないことに次第に不安を覚えた。ノックしても反応はなく、寒気が背筋を走った。 「何かいる…」と思い、恐る恐るドアの隙間を覗くと、黒い髪の毛のようなものが見えた。悲...
これは、俺が中学生だった頃に体験した話だ。 誰にも打ち明けられず、ただ心の奥底でひたすらに忘れようとした忌まわしい記憶。だが、もうその蓋を開ける時が来たようだ。 それはまるで、箱の中から出てきた悪夢が、俺をずっと苦しめているようだった。俺はその声を無視してきたが、今はもう逃げられない。だか...