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健太と俺は、古びた図書館の奥にある禁書コーナーの前に立っていた。司書が言うには、長い間誰も近づいていないはずなのに、まるで誰かがいるかのように本が動くことがあるという。 「行くぞ」 健太がページをめくり始める。 薄暗い空気が漂い、室内はひんやりしていた。書棚もなく、ただ埃をかぶった本が並...
これは、今年のお正月に家族全員が集まった時、兄から聞いた話です。 兄は通勤で電車を使っているのですが、その日は残業が長引き、終電の時間ギリギリに仕事が終わりました。 会社から駅まで全速力で走り、なんとか電車が来る5分ほど前に駅に着くことができました。 ホッとひと息つき、ベンチに腰掛...
【質問】 中古のドライブレコーダーに残っていた映像について相談です。 先月、ドライブレコーダーを買い替えようと思ったんですが、新品は高かったのでヤフオクで中古品を購入しました。 届いた商品は見た目もきれいで、動作も問題ありませんでした。そのまま車に取り付けて普通に使っていたんですが、一週...
私たちは地方の山村に引っ越すことになった。冬になると、ここでは雪が深く積もり、特に山の方では3メートルに達することもある。雪が降ると、除雪作業が日常の一部となり、そこで命を失う人々がいることを知らされた。 雪崩や落雪に巻き込まれるよりも、屋根から落ちてしまう事故が多いのだ。亡くなった方々の多...
小学校に入ったばかりの私は、図書館で借りた本に夢中だった。 それは、色とりどりの人形が描かれた本で、特に赤ちゃん人形が印象的だった。 その頃、母が買ってくれたハーモニカも一緒に持ち込み、図書館の静寂の中で、時折小さな音を立てていた。 静まり返った図書館の中、私はハーモニカを吹きながら、人形の絵...
私の遠縁にあたる叔父は、かつては湖畔で漁をしていたが、今は年老いて別荘で静かに暮らしている。ある冬の夜、私は彼を訪ねた。話をするうちに、叔父は漁のことだけでなく、湖にまつわる恐ろしい伝説についても語り始めた。 「この湖には、決して近づいてはいけない場所がある」と。そう言うと、彼は目を細め、何...
僕の大学生活の中で、秋の夕暮れに、友人たちと共に山間の湖でキャンプをすることになった。湖は地元でも知られた美しい場所だったが、昔からここには不気味な噂があった。「湖の底に何かがいる」と言われ、地元の人々は決して泳ごうとはしなかった。 その日、空はオレンジ色に染まり、涼しい風が吹いていた。キャ...
私が大学生の頃、隣の部屋には二人の兄妹が住んでいた。彼らと私は時折、エレベーターで顔を合わせる程度だったが、特に気に留めることもなかった。 冬の寒い夜、部屋で勉強していると、隣から妙な音が聞こえてきた。最初は子どもたちの遊び声かと思ったが、次第に不気味な叫び声に変わっていった。私は思わず耳を...
家族と家で「エイリアン」の第1作を見ていたときの話。見ていたのは日本語吹き替え版でエイリアンの映画を見るのは初めてだった。エイリアンは、地球外生命体が人間に寄生し体内に幼体を産みつけ、腹を破って生まれて来るという当時としては異色で衝撃的な内容だった。 そんなエイリアンのワンシーンでのこと。 男...
小学生の頃、学校近くの公衆電話で夕方4時44分に『111』に掛けて受話器を置くと電話がかかって来て声がするらしい…という遊びが流行りました。 今もできるかわかりませんが、『111』にかけると折り返しかかってくる現象は電話機の配線がきちんと通っているかを確認する機能なのだそうです。 なので、そ...
数年前にあったこと 出張で出向いた先、天候不良と仕事が押したことによって一泊の予定が二泊になったことがある 仕事が押したことにより時間も遅くホテルの予約をしようとするも近場のホテルは満室、眠るだけだしとネカフェに泊まることにした そこもすでに9割席が埋まっていたが運良く簡易の鍵のついた半個室の...
友人のKから聞いた話です。彼は大学のサークル仲間と一緒に、秋休みに廃工場の探索をすることになりました。 その日、彼らは夜遅くまで興奮しながらも明かりのない廃工場の中を進んでいました。特に目的はなかったものの、少しでも怖い体験をしようと意気込んでの冒険でした。 しかし、そんな楽しい雰囲気も束...
私の通っていた小学校には、校舎の裏に古い井戸がありました。ただしその井戸はもう何十年も前から使われていない井戸でした。 ある時、その井戸に子どもが落ちたのではないかと、大騒ぎになる騒動があったのです。 直接子どもが落ちた瞬間を見た人はいなかったのですが、その井戸から“子どもの呼ぶ声”...
親父の実家は自宅から車で二時間弱くらいのところにある。 農家なんだけど、何かそういった雰囲気が好きで、高校になってバイクに乗る ようになると、夏休みとか冬休みなんかにはよく一人で遊びに行ってた。 じいちゃんとばあちゃんも「よく来てくれた」と喜んで迎えてくれたしね。 でも、最後に行ったの...
冬の寒い夜、僕は高層マンションの一室で彼女と過ごしていた。外からは時折、冷たい風が窓を叩く音が聞こえる。静かな室内で、彼女の笑い声が響くと、少しだけ安心を感じる。しかし、その安らぎはすぐに破られた。 彼女がふと耳にしていた光る耳飾りを見つけた瞬間、何かが違うと感じた。彼女は「これは私のじゃな...
久しぶりに父の湖畔の小屋を訪れた。冬の寒さが身に染みる夜、暖炉の火の前に座って、昔話を聞かされることになった。父は、私が小さかった頃の思い出を語り始めたが、それは単なる懐かしさでは終わらなかった。 「ここでの話を信じるかい?」父は不気味な笑みを浮かべた。彼は、かつてこの小屋で起こった出来事を...
数ヶ月前の冬、私は同僚たちと飲み会を開いた後、帰宅することになった。途中、古びた工場跡の近くを通りかかると、ふと何かが気になった。そんな時、私の携帯が震え、見てみると、同僚からのメッセージが届いていた。 『あの工場、知ってる? すごく怖い話があるらしいよ。』 気になった私は、工場の近くで足...
あれはちょうど仕事から帰宅して、近所の駐車場に車を停め歩いて帰る途中の出来事でした。 急に腹が痛くなり、トイレに行きたくなりました。 家まで歩いて5分、しかし間に合いそうになかったため駐車場の隣の公園(只のグラウンド?)のトイレに入りました。 あまりキレイじゃなさそうだったので、貴重品以外はド...
誰にも信じてもらえないので、 私の心をすっきりさせる為にも ここに書かせて頂きます。 私がまだ中学生の頃。 誰もいない家のリビングで昼寝をしていました。 起きたら夕日が差し込み、 リビングの壁掛け時計をみると夕方5時過ぎ。 寝すぎたなーとぼんやりしつつ、 ふと、夕日が差し込む窓から 庭先を...
年末の寒い夜、私の実家に親戚が集まりました。 みんなで温かい飲み物を飲みながら、子どもたちはカラフルなLEDライトを持ち寄り、暗い部屋で遊ぶことになりました。 その時、私の母はソファに深く腰を下ろし、子どもたちの様子を見守っていました。 しばらくすると、母の声が暗い部屋の隅から聞こえました。 ...