
短編
何から?
匿名 2日前
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保育園の頃、実際に体験した話です。
昔から見えたりするほどではありませんでしたが少しだけ霊感があり、他の人には聞こえない声が聞こえていたり、直感が鋭かったりしました。今思い返せば不思議な経験も多かったように思います。
普段は特に気にせず生活でき、ふとした瞬間に聞こえる程度でした。
しかし一時期、色々な方向から年齢も性別もバラバラな声で私の名前を呼ばれ続けたことがあります。一人なのにずっと声が聞こえ続けてものすごい人混みにいるような感覚でした。
幼かった私は「いろんな人の声が私を呼ぶ」と母に泣きつきましたが、母は「何も聞こえないよ」と諭したそうです。
ただ、いつまで経ってもずっと同じことを繰り返し言い、精神的に疲弊していったので実家の家業の関係でお世話になっている霊媒師のような先生のもとでお話を聞くことになりました。
その先生曰く「それは神様の声であなたを護ってくれているだけなので、安心して大丈夫です」とのことでした。
それに安心した私は恐怖心がなくなり、次第にその声は聞こえなくなっていきました。
それから10年近く経った頃にふと、この出来事を思い出し気づきました。
もしその聞こえていた何人もの声が神様の声で、私を護ってくれていたのだとしたら、私は何から護られていたのでしょうか?特に心霊スポットに行ったりなどはしていませんし、幼い頃ですから周りにもそんな友人はいません。
一体私に何が起こっていたのか、考えも及ばずゾッとしました。
皆様も色々な声が自分の名前を呼ばれるようなことがあれば、ご注意ください。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(1件)
- 具体的な『なにか』では無いんだろうな。鴉