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金曜の夜、暇つぶしにマッチングアプリを入れた。顔の分かりにくい写真を一枚、自己紹介は薄く。 すぐに「Suzu(25)」から来た。 会話は普通。むしろ気が合う。 ただ、返信が速い。速すぎる。こちらがスマホを持つ前に、次の文が置かれている感じがした。 三日目、Suzuが送ってきた。 「最終ロ...
引っ越したばかりの部屋は、きれいだった。駅近、築浅、家賃も相場より少し安い。唯一の難点は、寝室のクローゼットがやけに大きいことだった。奥行きが深く、扉の取っ手だけが妙に冷たい。 最初の夜、寝返りのたびに「すっ」と布が擦れる音がした。風だろう、と自分に言い聞かせた。だが二日目、クローゼット...
それはまだ便利な文房具屋が少なかったころのこと。家の近くには古びた文房具店がありました。店の入口には木製の扉があって、開けると独特のインクの匂いが漂ってきました。狭い店内には埃が舞っていて、奥には薄暗い部屋があり、中には居住空間が隠れていました。 その店を営むのは、背中の曲がった中年の男性で...
私にとって母は特別な存在だった。彼女の誕生日を祝うため、家族全員で出かけることにした。母、父、叔母、いとこ、そして私の5人は、大きなバンに乗り込んだ。目的地は山奥の小屋で、雪が降り積もる道をいくつも越えて行かなければならなかった。 楽しい時間を過ごした後、帰り道に差し掛かった。その時、父が運...
この話は、井上君の妹が体験した出来事。 大学の卒業を機に、静岡の実家を離れて東京の高層アパートで新生活を始めることになった井上君。彼が使っていた部屋は妹が引き継ぎ、模様替えを施して快適な空間に仕上げた。明るい紫色の間接照明に切り替え、彼女はその夜、ベッドに横たわった。 静かな冬の夜、窓の外...
僕は某高層ビルの11階に住む若いサラリーマンだ。仕事での付き合いは多いが、プライベートでは特に親しい友人はなく、日々を淡々と過ごしていた。そんなある日、ビルのロビーで一人の女性と目が合った。彼女はいつもロビーで見かける人で、どこか影のある美しさがあった。毎朝、彼女は同じ時間に通勤のために出て行...
友人が体験した不気味な実話です。 友人は、ある冬の夜、県外から訪れた人々で賑わう遊園地のアルバイトを始めました。特に人気があるのは「ミステリーゾーン」という新たにオープンしたアトラクションです。 数週間後、友人はそのゾーン内の「お化け屋敷」で働くことになりました。お化け屋敷は、古びた人形や...
雪が舞う冬の夜、Y夫婦は廃棄されたガソリンスタンドに立ち寄った。新しい車を探すために、思いつきでやってきたのだ。外観は荒れ果て、内部には古びた車両が数台、薄暗い明かりの中でほこりをかぶっていた。店員は見当たらず、静寂が辺りを包み込む。 「このスタンド、もう営業してないみたいだね」とYさんが言...
この前、ハンバーガーを店で食べていたとき。 外は明るい昼下がり、二階席はほとんど人がいなかった。 テーブルの上には、ハンバーガーにフライドポテト、コーラ。 俺はハンバーガーを食べていると、 「一口ちょうだい!」 可愛らしい小さい女の子のような声が聞こえてきた。 あたりを見渡すと誰もいない。 俺...
これは私が大学二年生のときの話です。冬の寒い夜、暇を持て余していた私は、遠縁の叔父が営む古びた画材店で手伝うことに決めました。正直、叔父とは面識が薄く、噂では変わり者であると聞いていたため、少し不安でした。 駅で待っていた叔父は、私を見るなり「やあ、久しぶり!」と声をかけ、煙草の匂いが染み...
それは冬の寒い晩の出来事でした。 大学の友達と飲み会を楽しんだ後、解散したのは夜の11時頃でした。私は古びたアパートに住んでいて、薄暗いロビーを通り抜けてエレベーターに向かう途中、異様に背が高く、痩せた男が一冊の古い日記をじっと読んでいるのに気づきました。彼はアパートの住人かもしれないと思い...
私には、何の因果かは分かりませんが、数えきれないほどの恐ろしい体験があります。その中でも、特にN山での出来事が心に刻まれています。あの日、私たちは星座観察をするために、13人の学生仲間と共に山へ向かいました。 今では、私を含めて残っているのは3人だけです。 他の仲間は皆、様々な理由で命を落...
私の祖母は認知症を患っていた。彼女は晩年、いつも同じことを繰り返していた。「天井から人が降りてくる」と。両親や親戚はそれを幻覚だと決めつけ、真剣に受け止めることはなかったが、私はその怯えた表情が忘れられなかった。祖母が亡くなり、彼女の遺品を整理するために古びたアパートに足を運んだ。部屋は静まり...
私は小さい頃から、変な夢を見ます。 変と行っても面白いや、おかしいとは異なった、怖い、恐怖です。 今から語るのは私が実際に経験した夢のお話しです。 その日はいつもと、何も変わらない日でした。特にこれといったこともなく、ただ 家でゴロゴロしていました。 ...
僕が小学校の頃の出来事です。 ある朝のこといつものように洗面所で顔を洗っていました。 でもいつもより空気が重かったりどうも気分がイマイチ良くありませんでした。 ふと洗面所の鏡を見ると肩から黒いなにかがぶら下がっていました。なんだろうと思い取ってみました、しかしなにも取れなくて黒いものはなくなっ...
私が小学生の頃、秋休みに友人たちと山奥のキャンプ場に行った時のことです。 そのキャンプ場の近くには大きな湖がありました。湖は美しかったものの、遊泳禁止の看板が立っていました。しかし、私たちは好奇心に駆られ、夜にこっそり湖に近づくことにしました。 夕食後、テントの中でおしゃべりをしていると、...
田舎の小さなコンビニエンスストア。閉店時間を過ぎ、照明が明るく灯る店内は、いつもと変わらない落ち着いた雰囲気を醸し出していた。しかし、その背後には緊迫した空気が漂っていた。今日も残業のため、店長の佐藤とアルバイトの僕は、閉店作業に追われていた。 「ここの商品棚は、次の入荷に向けて整理しておか...
冬休みのある夕方、大学生の友人グループは、かつて稼働していた廃墟の工場へ向かうことにした。彼らはこの場所が心霊スポットとして知られていることを知っていたが、特に恐れることはなく、むしろ興味本位で足を運んだのだ。 その工場は、長い間放置されており、外観は崩れかけていたが、内部にはまだ多くの道具...
何年ほど前の話になるでしょうか。 正確には覚えていません。 その時の私は小学生で、1人黙々と机に向かっていました。学生の定番、宿題ですね。 私の住んでいる場所は、昼は農作業を営むご年配の方が楽しげに会話を交わし、夜は夏場だと蛙の鳴き声が響く、所謂田舎という所です。 当初、隣には田圃が広がっ...
僕が居た中学には、ある「噂」があった、それは、良く聞く七不思議の花子さんとか、人肉さんと似ているものである それは、三階の男子トイレの「闇子」さんというものだ。 何故闇子さんなのかは、暗い時にしか出てこない子供だから、闇子さんと名付けられたそうだ 暗い時にしか出てこないから、普段は闇子さん...