
短編
海水浴で見たもの
匿名 3日前
chat_bubble 0
1,819 views
僕が小学生のときの話。
夏に家族旅行で海水浴に行った。
あいにく天気が悪く、唯一雨が降らなかった最終日のその日も曇りで、8月上旬には似合わない曇天だった。
ホテルから海岸に向かう坂を両親や兄弟と下りていくとき、なにやら行ってはいけないところに行く感じがした。
曇った空は昼間とは思えないくらい暗く、遠くから見た海は鉛のようにくすんで見えた。
それでも海に向かう僕たち。
外は少し暖かいくらいなので、海の水はやはり寒く感じた。
当時はゴーグルというものを持たない子も多かったため、裸眼で海を泳いだ。裸眼なので水中はくすんで見えるが、それが普通なので気にならなかった。
海を泳いで、水中の地面を見て楽しんでいた。
しばらく泳いでいると・・
僕の目の前を赤い何かが横切った!
え?何これ!僕はびっくりして水中で立ち上がった。
それほど深い場所ではないので立つことはできた。
僕は恐怖と驚きにドキドキしながら辺りを見渡したが、近くには何もなかった。
僕は怖くなって海から飛び出し、家族のもとに行った。
あの赤いのは、なんだったのか??
魚にしては形が違いすぎるし、海藻などにも見えなかった。
思い出したくないけど、僕が見たのは血塗れの動物、っていうか人間の体の一部・・。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。