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冬のある午後、私は公園のカフェで母と過ごしていた。あまり人が来ない場所だが、何故か中学校の同級生、Sがひょっこり現れた。私たちは特に親しいわけでもなく、卒業以来も連絡を取っていなかった。 「どうしてここに?」と気になり、母に目をやると、母は明らかに困惑していた。私がSに声をかけると、彼女は笑...
私には10年以上の付き合いの友人がいます。 出会ったのは中学の時で、同じクラブ活動を通じて仲良くなりました。 その後、週末は一緒に遊び、家を行き来するほどの関係に。ですが、私の家族の事情で高校卒業と同時に隣町へ転居することになり、自然と疎遠になってしまいました。 それでも時折連絡を取り合...
20代中盤だったと思う 正月明けに友達から飲みに誘われていったバーが薄暗く客が居ない。所謂オネェ系のバーでマスターがまずゲイだった まだ世の中がLGBTQの概念がない時代だったので正直、気持ち悪いなーと。 今までの人生でゲイの人に会うの初めてだったので多少面食らったが話し方さえ気にならなけれ...
横浜の港北に都会の中には珍しい情緒ある温泉地がある。 日帰りで楽しめる温泉には宴会場のようなものがあり、日曜日にはたくさんの中高年が集まって盛り上がっていた。 1990年頃の日曜日の午後、それはもう活気があって見事だった。 俺が39才のある日曜日。 俺には妻や子もいたが一人で温泉に来ていた。 ...
そしてある日の放課後、紗季が学校の駐輪場に来るのを待っていた。 しばらくすると紗季が来た。 友達と一緒などではなく一人だった。 俺は偶然を装って紗季に近づいた。 「もしかして、○○紗季ちゃん?」 「そうですけど?え、□□くん?」 「そうだよ!」 「お久しぶりですね!」 紗季はにこりと微笑んだ。...
おじいさんは、漁師だった。 おばあさんと一緒に、仲良く暮らしていた。 そのおばあさんが、ある日急にいなくなった。 おじいさんが漁から帰ってきたら、家にいなかったのだ。 おじいさんは焦った。とりあえず警察に連絡した。 この家は海沿いの田舎だから、警察は何十分もかけてやって来た。 すごい形相で...
友人のBから引越しの手伝いを頼まれた。面倒だが、日給1万と食事を奢ると言われ、重い腰を上げて手伝うことにした。大学を卒業してから2年も会っていなかったため、彼と再会するのは久しぶりだった。 引越しの理由を聞くと、転職をするためとのこと。「まだ2年しか経ってないのにもう転職かよ」と軽口を叩きな...
雪のピラミッドの上で見つめ合う俺と茉莉絵。 小学5年生の茉莉絵は俺より背が高く、体つきも大人に近付いていた。 外はかなり寒くなっていたが、俺たちはずっと暖かかった。 ・・・ ガタンゴトン・・ その日、俺は吹雪を行く電車に乗っていた。 まだ昼前だというのに外は薄暗い。 終着駅に近づくにつれて不安...
秋の三連休。 静岡駅の周辺は割と混雑していた。 可愛らしい若い女性が駅のロータリーで待っていて、車が近づくと笑みを浮かべる。 「おかえり!」 「博正!久しぶり!嬉しい!!」 桜子という若い女性は博正の運転する車の助手席に乗り込んだ。 長いおろした黒髪が美しく、後ろ髪の髪飾りもキラキラと美しい。...
それは数年前のことだ。年末年始の喧騒が少し落ち着いた頃、私は実家から帰るため、地下鉄の駅へと足を運んでいた。 久しぶりに家族と過ごし、温かい食事と会話を楽しんだ後、少し寂しさを感じながらも、帰る準備をしていた。駅に着くと、予想通り人混みがすごかった。年末の帰省ラッシュが続いているため、車両は...
私たちが「シンクロニシティ」という言葉を知ったのは、友人の結婚式の席でのことでした。心理学についての話題が持ち上がり、偶然の一致がもたらす意味について熱心に語る者がいました。私はその言葉の重みを実感することとなります。 私は今、独りで娘を育てていますが、かつては夫と二人の子供がいました。そん...
俺は30才を過ぎてもフリーターだった。 昼間はコンビニのバイトをしていて、ある日いつものようにレジに立っていたときのこと。 30代くらいのふっくらした体の女性がレジに来た。 このときは普通のお客さんとしか思ってないし、相手も俺のことに気づいてないだろう。 その女性は公共料金の明細を出して料金を...
喫茶店で話しかけてきた若い女性は 「やっぱり○○先生だ!私です。△△さおりです。Z小学校の。」 そこで気づいた。 さおり(仮名)は教育実習でのクラスの女の子だった。 確かショートカットの可愛らしい女の子だった。 実習中の授業で、よく手を挙げてくれた子だったかな。 俺は、そんなさおりのことが懐か...
大学生のとき、ふと教師になりたいと思い小学校に教育実習に行ったことがある。 大学は教育系ではなく、小学校教師の免許を取るには単位が足りないかも知れなかったけど教育実習だけは申し込むことができた。 教育実習では3年生のクラスに配属され、子どもたちからも好かれ、よく校庭でサッカーやフリスビーで遊ん...
それから、わずか数か月後のこと。 俺の勤めている会社が、同業のより大きな企業に買収されることになった。 元の会社の社員は、採用面接を全員行い試用期間を経て新会社の正式採用となる。 基本的には余程の問題がない限り採用されるはずなので気楽に構えてよいはずだったのだが・・。 そして、面接の日が来た。...
俺には、小学校から一緒の男友達がいた。 小学校から高校まで12年間同じ学校だった。 そんな友達には可愛い妹がいた。 妹は友達より2つ年下で、俺たちが小学3年生のときに入学してきた。 初めて見たとき「つぶらな瞳に長いポニーテール」の可愛い子だなぁって感じていた。 友達の家に遊びに行くと妹も家にい...
女の子が何か気づいた可能性もあるが、一方で人違いだとしたらどう思われたか分からない。 そのあと、休憩終了の放送が流れ俺たちはまたプールに入る。 俺も女の子も泳ぎ切るコースをひたすらに泳いでいた。 プールを泳いでいると、さっきまでと同じように女の子に何回か追い抜かれたがそのとき女の子の顔を見ると...
中3の受験生だったときのこと。 5月に最初の公立5教科の模試があり、会場に行くと同じ教室には知らない生徒ばかりだった。 席に着き試験が始まるまで緊張しながら待っていると、俺の隣には女の子が座った。 模試を受けに来たので俺と同い年の中3だろうが、長い一本結びの髪に細い体の可愛らしい女の子だった。...
冬の夜、会社の駐車場で俺は一人、車の中で頭を抱えていた。外は冷たい風が吹き荒れ、雪がちらついている。今日もまた、上司の厳しい叱責を受けてしまった。もう本当に疲れた。どうせ帰るのも面倒だし、少しこのまま眠ろうと、運転席のリクライニングを倒した。 だが、心地よい夢の中に入る暇もなく、突然、窓を叩...
親友が亡くなってからちょうど一年が経つ。命日を迎えた冬の午後、私は彼のために古い神社を訪れることにした。いつもは複数人で行くのだが、その日は誰も都合がつかず、一人での訪問となった。お守りを手に、社の前で手を合わせる。思い出の品を置いて、彼の冥福を祈った。 その時、ふと周囲が静まり返り、何かが...