
冬の夜、ビルの一室で旧友と再会した。彼女は以前の面影を残しつつも、どこか異質な雰囲気を纏っていた。彼女の信仰している神様の話を聞いたとき、私はただの宗教だと思っていた。しかし、彼女の口から語られる言葉は、まるで私の心に直接響いてくるようだった。
彼女は「私の神は、あなたに危険を知らせているの」と真剣な表情で言った。私は心の底から彼女の変化に驚き、同時に恐怖を感じた。どうして彼女がそんなことを言うのか理解できなかったが、彼女の目は確固たる信念で満ちていた。私が何を信じようとも関係ない。彼女の神が私に警告を発しているのだ。
その後、彼女は私に「明日、右から来るものに注意して」と言い残して去った。その言葉は私の心に引っかかり、忘れられないものとなった。翌日、アイスクリームが食べたくなり、外出することにした。何気なく横断歩道を渡ろうとした瞬間、その言葉を思い出した。「右を気にして」。
私は右を振り返った。すると、信号無視のバイクが私に迫っていた。私は瞬時に反応し、後ろに下がった。そして、バイクは目の前を通り過ぎ、電信柱に衝突して大きな音を立てた。驚きと恐怖が一気に押し寄せた。
そのとき、私のスマホが鳴った。画面には友人の名前が表示されていた。「助かったみたいで良かった」と彼女は言った。タイミングの良さに背筋が凍りついた。彼女が信じる神様の存在が現実に私を救ったのだろうか。彼女の信仰が何であれ、その力に背中を押された気がした。私は彼女に誘われても宗教に入る気はないが、神様の存在を少しだけ信じるようになっていた。彼女が何を信じているのか、怖いけれども、そのおかげで私の命は救われたのだ。手に汗を握りながら、私はただ静かに思った。右に気を付けなければならないのは、神様の警告だけではないのだと。恐怖と共に、私は新たな視点を持つように変わっていったのだった。
友人が何を信仰しているのかは不明だが、彼女の存在に感謝しながら、私は夜の街を後にした。
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