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放課後の教室は、窓の外の部活の声だけが遠くて、黒板のチョーク粉が光って見えた。 「ねえ、今日も残る?」 振り向くと、菅野(かんの)紗良が立っていた。二年の春から同じクラスになって、最初に話しかけてきたのも彼女だ。やたらと距離が近くて、笑うときだけ目が笑わない。けれど、そういう子はクラスに一...
俺は小学生時代に初めて不思議な体験をして以来、ちょくちょくおかしなものを見るようになっていた。 特に中学生時代はかなり頻繁に色々見ていて、そういったものを見ることに慣れてしまっていた。 なので何か見えても「ああ、またか」程度で、それほど怖いとは思わなくなっていた。 そんなわけでほとんどなにを見...
それは1998年の冬の出来事だ。大学の試験期間中、僕は友人が泊まりに来ることを楽しみにしていた。しかし、その日は思わぬ出来事が待っていた。 僕は一人暮らしを始めてから、古びたアパートに住んでいた。そのアパートは、かつては賑やかな商店街だった場所に建っていて、今ではほとんどの住人が高齢者だった...
何年か前に学校でこっくりさんがはやってて、早速やろう!ということに… 私は「やだやだ絶っっ対いや‼」てずっと反抗してたけど、 友達に「やらなきゃ絶交ね(ニコッ)」と言われたのでやるしかなくなった。 私が一番やり方を知っているので、皆に教えてから、私が「こっくりさん こっくりさん…」 ...
寒い冬の夜、大学生の私たちは、噂の絶えない古い寺院に向かうことにした。そこは地元でも心霊スポットとして知られており、特に心霊写真が撮れる場所として有名だった。私たちは、友人の提案で、実際にその場所で写真を撮ってみようということになった。 寺院に到着すると、周囲は不気味な静けさに包まれていた。...
冬の夜、都会の喧騒から離れた郊外のマンションに、独身の姉が引っ越してきた。新しい生活にワクワクしながら、彼女は早速、部屋の中を整えていた。防犯のため、設置された監視カメラが室内を見守ることになっていたが、姉はそれを気にしなかった。 ある晩、友人と共に飲み明かした姉は、ふと監視カメラのチェック...
いつの事だろう僕は、まだ DVDが普及する前に心霊番組をテレビで見たのを覚えている。 その特集の中で市松人形に作者の魂が宿り、髪が伸びるというものがあった。 その番組の中で実際に、髪が伸びていた人形をお寺へ納めていた様子が映っていた。そんな不可解な現象が起こる訳無いと思っていた僕は、他...
エレベーターにまつわる怖い話といえば一般的に心霊現象なのだが、私の知人は違った形で恐怖を味わう羽目になった。 マンションの上層階に住む彼は毎朝5時に家を出る。この時間帯は住人と会うこともなくエレベーターに乗ることができる。相乗りがきらいで必ずエレベーターが止まっていることを確認してからボタン...
数年前、まだ学生だった僕は 24時間営業の、某弁当屋の深夜時間帯(22時~翌6時)でアルバイトをしていました。 その店舗の目の前は、セレモニーホール、いわば葬儀屋で時々、店にお客さんが入ってくると鳴るピンポーンて音がしても誰もいないとかはありました。 一緒にやってるおばちゃんも、 「時...
この話は、私が体験した金縛りの出来事についてです。 その日は友人との飲み会が終わった後、深夜1時に帰宅したんです。寒い冬の夜、外は静まり返っていました。 玄関のドアを開けると、すぐに温かい部屋の空気が迎えてくれました。シャワーを浴びてから、着替えをし、ベッドに入る頃にはもう2時を過ぎていま...
私には、4歳年上の姉がいます。 姉は大学を卒業後、すぐに東京に上京し、一人暮らしを始めました。久しぶりに彼女から連絡があり、引っ越しを手伝ってほしいと頼まれました。 急なことだったので「どうして?」と尋ねると、彼女は隣人にまつわる不気味な出来事を語り始めました。 姉の隣には、年齢不詳の夫...
僕が小学生のときの話。 夏に家族旅行で海水浴に行った。 あいにく天気が悪く、唯一雨が降らなかった最終日のその日も曇りで、8月上旬には似合わない曇天だった。 ホテルから海岸に向かう坂を両親や兄弟と下りていくとき、なにやら行ってはいけないところに行く感じがした。 曇った空は昼間とは思えないくらい暗...
今年の4月に見た夢のお話です。普通の夢だとは思うのですが、その夢の内容が思い出せば思い出す程怖くなり、そして何故か忘れたくないという思いも湧きこれを忘れない為に、そして皆様にもこの不思議な夢を文字だけでも見て頂きたいと思い、投稿する事としました。これが本当に普通の夢であれば良いのですが...。...
紀伊田辺の現場に一週間泊りで行ったとき、 仕事終わりに入った居酒屋のおっちゃんが、夏場だったせいか怖い話をいろいろと聞かせてくれた。 その中で特に印象深いこんな話があった。 「壊れた人形、てやつを知ってるか?」 他の話はいかにも怖がらそうと雰囲気を出して話してたのに、この話だけは妙に空気が違っ...
それはまだ便利な文房具屋が少なかったころのこと。家の近くには古びた文房具店がありました。店の入口には木製の扉があって、開けると独特のインクの匂いが漂ってきました。狭い店内には埃が舞っていて、奥には薄暗い部屋があり、中には居住空間が隠れていました。 その店を営むのは、背中の曲がった中年の男性で...
これは僕が体験したお話です。 友人や家族にも言ったことがなく正直 「言ってしまったら何か起こるのでは」 と思っています。 嘘と思われるかもしれませんが今日は特別にここだけで話したいと思います。 1年以上前のある日、僕は夜 「疲れたなぁ」 と寝ようと電気を消し横になりました。 ですがテレ...
これから語るのは、ある廃病院での禁忌についての話だ。入院中の友人Bから聞いた話と、そして現地を訪れた際に地元の人々から聞いた噂をまとめたものだ。 Bとは大学時代の同級生で、卒業後も時折連絡を取り合う仲だった。ある日、Bが入院したと聞いて、見舞いに行くことにした。 「やあ、大丈夫か?」 久...
これは、俺が中学生だった頃に体験した話だ。 誰にも打ち明けられず、ただ心の奥底でひたすらに忘れようとした忌まわしい記憶。だが、もうその蓋を開ける時が来たようだ。 それはまるで、箱の中から出てきた悪夢が、俺をずっと苦しめているようだった。俺はその声を無視してきたが、今はもう逃げられない。だか...
俺の住む村には古い神社があり、そこには「影守り」という伝説があった。影守りとは、影を見守る存在で、影を踏むことは禁忌とされていた。 この伝説を教えてくれたのは、親友の信だった。彼は小さい頃からこの伝説を家族から聞かされ、影を大切にすることを教えられた。信はいつも影に話しかけているようで、俺に...
私の実家があるF町は某県県庁所在地の隅っこにある、山と田に囲まれた田舎町だ。 実家から車で15分程度、F山を少し登ったところに「F町展望の森」という公園がある。とはいっても遊具などは一切なく、荒く塗装された石畳に沿うように小さな池がいくつか点在するだけの広場だった。 私が幼少のころはまだ市...