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それは数年前のことだ。年末年始の喧騒が少し落ち着いた頃、私は実家から帰るため、地下鉄の駅へと足を運んでいた。 久しぶりに家族と過ごし、温かい食事と会話を楽しんだ後、少し寂しさを感じながらも、帰る準備をしていた。駅に着くと、予想通り人混みがすごかった。年末の帰省ラッシュが続いているため、車両は...
あれは私がまだ小学校の2年生だった時のことです。父方の伯母にあたる方が、当時まだ33歳という若さにも関わらず、癌になり、手術・治療のかいもなく、亡くなってしまいました。 なにぶん子供の頃のことですから、あまり細かなことはよく覚えていないのですが、その方のお葬式の夜の夢だけは、今でも時折思い出す...
そして修学旅行。 東京駅に集合し、新幹線で京都へ向かう。 新幹線の中でカメラを抱えた俺は茉莉子の方を見ながら戸惑っていたが、茉莉子たち女子2人にカメラを向けると二人とも笑顔でピースサインをしてくれた。 さらに京都から奈良に向かう電車の中、奈良公園で鹿と戯れるときも、茉莉子は嬉しそうに俺のカメラ...
雪のピラミッドの上で見つめ合う俺と茉莉絵。 小学5年生の茉莉絵は俺より背が高く、体つきも大人に近付いていた。 外はかなり寒くなっていたが、俺たちはずっと暖かかった。 ・・・ ガタンゴトン・・ その日、俺は吹雪を行く電車に乗っていた。 まだ昼前だというのに外は薄暗い。 終着駅に近づくにつれて不安...
私がまだ小学生だった時。 みんなも経験したことがあると思う、よくある遊びの数々。 代表的なのはあっちむいて、ホイ。 田舎だったこともあり、さしては学校の係を決める時など よくあっちむいて、ホイ!と言いながら 係決めをしたものだ。 遊びももちろん、缶蹴りする人この指とーまれっ と言われながら全...
そして鉄の扉が開いた。 その直後、工場の中からミニ四駆を持って現れたのは小学生くらいの女の子だった。 女の子はミニ四駆の止め方を知らないのかタイヤがぐるぐる回ったままだった。 俺はミニ四駆を女の子から受け取るとミニ四駆の電源を止めて 「ありがとうね。」 女の子をよく見ると、ツインテールの長い髪...
横浜の港北に都会の中には珍しい情緒ある温泉地がある。 日帰りで楽しめる温泉には宴会場のようなものがあり、日曜日にはたくさんの中高年が集まって盛り上がっていた。 1990年頃の日曜日の午後、それはもう活気があって見事だった。 俺が39才のある日曜日。 俺には妻や子もいたが一人で温泉に来ていた。 ...
今、急に思い出したので、一応書いておきます。 自分でも、ちょっと謎だったので。 私には、二歳離れた姉が居ます。 姉は、三年ほど前、脳梗塞になって、入院しました。 私はその時小学校五年生で、「脳梗塞」と、一言で言われても、分からない状態でした。 母が看護師で、私は医者になりたいと思っていたこと...
冬の寒い夜、親戚のTさんと私は古いアパートで友人を招いて心霊動画を観ていた。霊能力者が様々な心霊写真を解説するその動画に夢中になっていると、Tさんがある写真を見て突然、これは偽物だと断言した。写真には本来あるべき腕が消えていたが、私にはそれが本物かどうかよくわからなかった。動画の霊能力者も偽物...
小学生の頃、よく母とともに山奥の温泉に行っていた。 父や他の兄弟は留守番か他の場所に出かけて、母と俺の2人で行くことが多かった。 母には持病があり、山奥のとある温泉に行くと母の体調が良くなるからだと聞いたことがあるが、年に2回程行くなかで何がどの程度よくなるのかはよく分からなかった。 効果があ...
思い出してみると、子供の頃って割と際どい遊びしてたこともあるよね。 俺が小6のとき小4の妹と、秘密の遊びをしたことがある。 誤解しないように言っておくが、俺と妹の関係はあくまで兄と妹だった。 ときどき兄妹喧嘩することはあるし、異性として見ることなど一切なかった。 野外活動をやっていた俺は、キャ...
冬の寒さが身にしみるある夜、俺は近くのビデオゲームショップを訪れた。久しぶりにゲームを楽しもうと考えていたからだ。店内を歩き回っていると、目を引くゲームソフトがあった。目立つセール価格で、新品同様の状態だった。 確認すると、出品者は「売り切り処分中」とのこと。手間をかけずに決断し、そのまま購...
友人のEさんが自分の体験を語り始めた。 彼女たちは大学のサークルで、秋の連休を利用して山の中のキャンプ場に行くことにした。夜は焚き火を囲みながら、楽しいひとときを過ごしていた。 「もう寝る時間だね」 焚き火の火が小さくなるころ、4人はテントに入ることにした。テントは4人が横になれるほどの広...
私は晴雄(仮名)、62才で妻と子供がいる。 私には和子(仮名)という妹がいた。 和子も夫や子供がいた。 それぞれ円満な家庭を持つ何の変哲もない兄妹だった。 和子は今年で60才になった。 和子の短い髪はすっかり白髪になり、初老のおばあさんという外見になっていた。 若い頃の和子は割と可愛い女の子で...
子供の頃、親や先生に 「知らない人についていっちゃダメよ。」 と言われたことがあるだろうが、その中でも印象的だった出来事。 俺が小学3年生のときの話。 開校記念日に友達と、電車の博物館に行くことにした。 私鉄や地下鉄を乗り継いで、大好きな電車の博物館に来た。 小さい頃から何回も来た博物館だった...
私が獣医師になりたいと思ったのは、幼少期に育てた犬の存在があったからだ。名前はルビー。ルビーは私の大親友で、いつも私を守ってくれた。だが、ある日、散歩の途中で不運にも車に轢かれてしまった。私をかばうように前に出て、痛みも知らずに吠えていたその姿は、今でも忘れられない。 その事故から数年後、私...
私のおばあちゃんはもう死期が近づいているとのこと。 山奥の病院へ聡美は行った。 そして不思議な事におばあちゃんが脳内に話しかけてきた。 「もうおばあちゃんは明後日には死ぬ。会いたい人がいるから、聡美の体を貸してくれないか」 と聡美に言った。 聡美は考えながらも、同情し承諾した。 そして大きな雷...
これは、私が高校生の時の出来事だ。 田舎の家で、小さなオカメインコを飼っていた。名前は「ひな」。元気に飛び回る姿が可愛くて、毎日が楽しかった。 しかし、ひなはある秋の夕方に急に弱ってしまった。祖母が気づいた時には、呼吸が荒く、止まり木に立つこともできなくなっていた。 その日は、私も学校か...
私が小学1年生の時に知り合いのおばさんからもらった緑の服を着たピエロ。背中のネジは無いものの、自分で動く為、子供ながらに自動で動くものなのかと最初は思っていた。 友達のような存在で、どこか憎めない可愛い顔のピエロがお気に入りで、自分に妹が出来たように嬉しかった。当時は肌身離さず持ち歩いて、外...
俺が小学校5年生のときだから、もう20年以上も前の話だ。 最初に断っておくが、この話は人も死なないし、霊媒師や寺の住職も出てこない。 特にオチらしいオチもなく、それらしい謎解きもない。 誰かに話すにしても長くなる割にオチもないので機会もなかったんだが、せっかくなのでダラダラと書いてみようと...