
長編
小5の思い出
匿名 2日前
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俺が小学校5年生のときだから、もう20年以上も前の話だ。
最初に断っておくが、この話は人も死なないし、霊媒師や寺の住職も出てこない。
特にオチらしいオチもなく、それらしい謎解きもない。
誰かに話すにしても長くなる割にオチもないので機会もなかったんだが、せっかくなのでダラダラと書いてみようと思う。
俺の住んでた町は太平洋沿岸の漁師町で、めちゃめちゃ田舎だ。
海沿いにクネクネとした道路が続き、反対側は山だ。
その山肌にへばりつく様に道に沿って集落がある。
遮るものがないので朝日が昇るのが早く、反対に夕暮れは山に遮られ暗くなるのが早い。
そんな町で暮らしていた。
そんな町の小学校だから全校生徒は俺のいた頃で100人位、今では20人も居なく近々統廃合されるらしい。
俺の学年は20人、当然1クラスだけ。
全員小さい頃から一緒の幼馴染みたいなもんだ。
さて、前置きが随分長くなってしまった。
俺も当時を思い出しながら書いているので、
いい歳したおっさんの晩酌中の手慰み手記だと思って許して欲しい。
小学校5年のときに、学校に一泊する宿泊学習という行事があった。
これは来年にある修学旅行の予行練習の意味合いもあったんだと思う。
当然俺たちは学校に泊まるという非日常にわくわくしていた。
当日の土曜日は授業終了後、15時に準備をして再登校。(当時は土曜日は午前だけ授業があった)
学校で夕食を皆で作り、色々とレクリエーションを行った後就寝。日曜のお昼には解散。というスケジュールだった。
俺たちは楽しく夕食を食べ(何故かカレーライスと焼きそばという妙なメニューだった)、皆でドッヂボール(ボールを2個にすると危機感が増して楽しい)をしたりしながら宿泊学習を満喫していた。
夜になり肝試しをすることになる(スケジュールに入ってた)。二人一組のペアになり、校舎の外周を回って帰ってくるだけ。その後で花火をして就寝という予定だった。
たかが外周といって侮るなかれ、この学校は古い。(当時で築70年を誇る木造校舎)
そして前述のような立地のため校舎には午前中しか日が当たらず、山側に面した校舎の裏側、及び裏庭は日中でも暗くジメジメとしていて甚だ不気味だった。
特に裏庭にはいつの世代のものか、無数に手形が押されたセメント製のモニュメントが乱立し(タイムカプセルとのことだが審議は不明)、
何処からの寄贈か知らぬが、非常口表示のポージン
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chat_bubble コメント(4件)
- 怖かったし小説を読むように刺激的でした。文才あるんですね。 しかも、こんな事って現実にあるんですね。K
- こんなに細かく昔のことを思い出せるのがすごいなぁって思いました。すみません。
- 結構おもしろかったlalala
- 伊之助さん「えきょう」