
中編
思い出したけど・・・
匿名 3日前
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今、急に思い出したので、一応書いておきます。
自分でも、ちょっと謎だったので。
私には、二歳離れた姉が居ます。
姉は、三年ほど前、脳梗塞になって、入院しました。
私はその時小学校五年生で、「脳梗塞」と、一言で言われても、分からない状態でした。
母が看護師で、私は医者になりたいと思っていたこともあって、病気の事なら何でも調べたい人だったので、ネットで調べて、怖くなったこともあります。
自分の姉が、脳梗塞なんて、年寄りがなるような病気にかかったなんて。と、とても怖かったです。
でも、私はその時から、姉が嫌いでした。
私は小学校四年生位の時から、金管バンドをやっていて、パーカスと言う、非常に重要な立ち位置に居ました。
パーカスが無ければ、演奏の格が下がる。そう思って、ずっと頑張ってやっていたのです。
しかも、姉が入院することになったのは、私がずっと練習を頑張って、やっと出演できるようになった交換演奏会(?)の前日だったのです。
勿論、娘が脳梗塞で入院なんて、重大な出来事だから、母は病院で姉の様子をずっと見ていることになりました。
父は単身赴任で居ないし、祖父母は弟の面倒を見なくてはいけない。
だから、誰一人として、私の練習の成果を見に来てくれる人が居なかったのです。
姉のせいで、私の演奏を聴いてくれる人が居ない。
そう思うと、姉がとても憎くて憎くて、仕方ありませんでした。
でも、そんな憎い相手も、姉です。
病気になったことで、父も赴任先から帰ってきて、私と弟の面倒は、家で父が見ることになりました。
勿論、父と母が交代で私たちの面倒を見ることになってはいましたが、2人の会話はいつも、姉の話題。
「そんなにお姉ちゃんの方が大事なのかよ」と、反抗的になっていた時もありました。
そんな姉が、病院で治療を受け始めてから、変なことを言い出すようになったのです。
私は学校の帰りに、行きたくもないのに、宿題が出てるのに、遠くの病院へ、姉のお見舞いに連れていかれました。
姉の病室に入って見ると、姉が写真を見ています。
姉のクラスメイトの写真です。
「この子、やっぱりこの子に似てるよね」
母が呟きます。
すると、姉が驚いた顔して言いました。
「この風景、その言葉。夢で見た」
と。
それ以来、姉は何か事あるごとに、「これ、夢で見た」と言うようになりました。
それに、ある日、姉が本を読んでいると、後ろから、誰かに引っ張られる感触があった
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- これ夢で見た←言われ続けたらムカついてきそう。またかよって。まりりん
- ひねくれものだねメイ
- この話、夢で見た真実を知る者
- 性格わるっ匿名
- 病後よくある症状ですよ
- ひでぇ妹。お姉ちゃん倒れたのに演奏会出たのかよ…?不思議とか、反省ないし
- ぎゃー! まじ怖い〜‼︎
- コエーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーゴリマッチョ