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彼女は目を覚ますと、見知らぬ部屋にいた。周囲は薄暗く、壁紙は剥がれ、カビの匂いが漂っていた。自分がどうしてここにいるのか全く思い出せない。ふと、ベッドの脇に置かれた小さなメモに目が留まった。「あなたはまたやったのね」とだけ書かれていた。 彼女は不安に駆られ、急いで周囲を見回す。しかし、誰もい...
これは実体験というか、よく見えるもののお話なんですが みなさん、開いているドアや窓を何気なく見ると、黒い影のようなものがスッと通るのを見たことはありませんか? 私は小学生のころから見え始め、今でも見ます。 もちろん開いているドアと窓限定なのですが、学生の頃は授業中に廊下側の開いているドアの方を...
私の実家があるF町は某県県庁所在地の隅っこにある、山と田に囲まれた田舎町だ。 実家から車で15分程度、F山を少し登ったところに「F町展望の森」という公園がある。とはいっても遊具などは一切なく、荒く塗装された石畳に沿うように小さな池がいくつか点在するだけの広場だった。 私が幼少のころはまだ市...
秋も深まる十月、廃校での肝試しイベントが計画された。参加者は霊感が強い高校生・律とその友人たち。彼らは、肝試しの準備に追われる中、廃校に隠された秘密に気づくことになる。 「本当に行くのか?」 律は友人たちに問いかける。彼女は霊感が強く、普段は冷静沈着だが、肝試しの話となると少し不安になる。 ...
「今思えば、彼氏の元カノは“まがまが女”だった」 これは数年前、私がまだ都内でひとり暮らししていた頃の話です。 今でもたまに、玄関のドアスコープを覗きたくなる夜があります。 彼氏の涼(りょう)と付き合いはじめて、三ヶ月くらい経った頃。 彼は優しくて、穏やかで、怒るところを見たことがない人で...
冬の寒い夜、従妹の町で行われる廃病院見学に誘われた。従妹は町の小学校に通っていて、その学校の近くにある廃病院は子供たちの間で「出る」と噂されていた。見学には、もう一人、親戚の男の子も参加することになった。 病院の外観は、雪に覆われた屋根と、ひび割れた窓ガラスが不気味な雰囲気を醸し出していた。...
アラームの音で目が覚めた、スマホを見ると時刻は午前4時30分だった。昨夜、布団に入ったのは午前1時だ。睡眠時間はたったの3時間30分だ。だから、会社に寝泊まりした日も2、3日ある。 ここ2週間、毎日こんな生活を送っている。それも今日で終わりだ。それを糧に重い体を無理やり動かし、身支度を始めた...
僕は幼い頃から都市伝説や怖い噂に魅了され、いつしかそれが趣味になった。大人になった今でもその興味は衰えず、特に怖い話を集めることが好きだ。ある春の夜、友人たちとともに廃墟の工場で「百物語」をすることになった。 集まったのは社会人の男女8人。廃墟の不気味さに少し緊張しつつ、私たちはそれぞれの怖...
俺は小学生時代に初めて不思議な体験をして以来、ちょくちょくおかしなものを見るようになっていた。 特に中学生時代はかなり頻繁に色々見ていて、そういったものを見ることに慣れてしまっていた。 なので何か見えても「ああ、またか」程度で、それほど怖いとは思わなくなっていた。 そんなわけでほとんどなにを見...
私が大学生だった頃のこと。友人たちと語り合った帰り道、ふと気になった廃ビルに立ち寄ることにした。冬の夜、外は冷え込み、静寂が広がっていた。 そのビルは昔、人気のあったラブホテルだったらしいが、今では誰も近寄らない廃墟と化していた。友人たちと一緒に中に入ってみると、薄暗い廊下に古びた壁紙が剥が...
一人暮らしを始めたばかりの頃、私は冬の寒さに震えながら眠りについた。深夜、何かの気配を感じて目を覚ました。部屋の隅に立つ影が見えた。その影は徐々に明るみに出てきた。そこにいたのは、母だった。 彼女はナイフを手にし、私のベッドの横に立っていた。目は異常に光り、笑みを浮かべているが、その表情はど...
前に遊園地でジェットコースターに乗っていたときのこと。 夕闇も迫りだいぶ暗くなった時間だった。 ジェットコースターは高いところから下りてまた登ってを繰り返していたが、何回目かの落ちるとき俺は見てしまった。 ジェットコースターがカーブしながら落ちるコースの真ん中あたりを支える支柱の上に白い服の女...
私が子供の頃、小学校の裏庭には不気味な伝説があった。遊びの一環として行われる鬼ごっこには、特別なルールが存在していた。それは、鬼が捕まえた子供が「椅子に座る」まで逃げ切ることができなかった場合、その子供は鬼の仲間になるというものだった。 ある日、私たちはいつものようにその遊びを始めた。仲間の...
大学生の俺は、友人の勧めで秋の連休に古びた旅館に泊まることにした。彼女と一緒に行くことにしたのは、旅館の美しい景色を楽しむためだった。自分の車で向かう途中、少し不安に思いながらも、彼女の笑顔を思い出して心を躍らせていた。 旅館に着くと、外観は歴史を感じさせるもので、少し不気味だったが、...
昨日、友人の女子大生と電話で話していると、彼女が急に怖い体験を語り始めた。 「この前、仕事が終わった後、ショッピングモールに行ったんだけど、駐車場で変な男に付きまとわれたの」と彼女は言った。 その男の特徴を聞くと、「真っ赤なコートを着てて、目は真っ黒。帽子を深く被ってて、すごく不気味だった...
高校時代、僕たちは都会の高層ビルの廊下で毎日のようにバカ騒ぎしていた。特に仲の良かった悠斗と真由美と一緒に、無邪気に過ごしていたのだが、ある晩、真由美の提案で、ビルの入り口にある古い神社にある護符を取りに行くことになった。 真由美の母親は、いつも神社の護符に異常なまでの敬意を払っていた。「絶...
さっき、4月の「無音の足跡」を書き込んだ、大学1年の俺だ。 あそこに書いた通り、俺の高校3年間は、あの学校の土地に数え切れない怪談に、完全に異常なレベルで目をつけられていた。 4月に入学してすぐ音の半分を毟り取られ、5月半ばには旧館で息を止めさせられた。 そして、学校生活に少し慣れてきた【6月...
おじいさんは、漁師だった。 おばあさんと一緒に、仲良く暮らしていた。 そのおばあさんが、ある日急にいなくなった。 おじいさんが漁から帰ってきたら、家にいなかったのだ。 おじいさんは焦った。とりあえず警察に連絡した。 この家は海沿いの田舎だから、警察は何十分もかけてやって来た。 すごい形相で...
私が地方の小さな街に住んでいた頃のことです。友人の家で遅くまで過ごし、帰り道を歩いていると、霧が立ち込めた交差点に差し掛かりました。そこは数年前に交通事故が起こり、亡くなった子供の霊が出るという噂がある場所でした。 その交差点の片隅には、今でもお供え物が並んでいて、思わず足が止まりました。霧...
数日前のこと。 冬の午後、体調が優れなかった私は、自営業の特権を活かし、早めの休養を取ることにした。しかし、寝込むほどではないので、趣味のスノーボードの本を読んでいた。 その時、友人のHから電話が入った。 「スノーボードに行こう!」 Hは朝からスノーボードを楽しんでいたが、いつものゲレ...