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新しい職場の近くに、引っ越したばかりの高層ビルがある。 そのビルは築30年の古いもので、外観は少しボロボロだが、内部は最近改装されていて、居住空間は驚くほど綺麗だった。 賃料も安く、すぐに契約を決めた。 しかし、住んでみると、どうにも空気が重くて、特に水道水の匂いが気になった。 キッチン...
これは私が4年前に実際に体験した話です。 私は勉強の合間に住宅地である近辺を音楽を聴きながら歩くことを習慣にしていました。しかしいつもと違い、その日は模試の結果が振るわなく少し自暴自棄になっていました。その時の気分のせいでもあったのでしょう。音楽プレーヤーをいじりながら歩いていると足が何...
保育園の送り迎えって、いつの間にか“顔見知り”が増える。 朝の挨拶、ちょっとした世間話、子どもの靴が左右逆だったね、なんて笑い合う。そういう日常の延長に、彼女、美咲さんはいた。 妻のママ友だ。 最初は感じのいい人だった。身だしなみはいつも整っていて、声はやわらかい。 「奥さん、疲れてない?...
大学生活を始めたある冬の夕暮れ、私は友人たちと山奥の廃屋に探検に出かけた。外は冷たい風が吹き、日が沈むにつれて暗くなっていく。廃屋に近づくにつれ、心のどこかに不安が芽生えていた。 廃屋の中は薄暗く、埃が舞っていた。友人たちが騒ぐ声が響く中、私は一人、窓際に立って外を見つめていた。すると、何か...
○月△日 朝食を済ませた後、私は村の近くの山に柴刈りに出かけた。 冬の到来を感じる寒空の下、柴を集めるついでに何か食べられる物がないかと、山の中を歩き回る。食料が不足する冬を前に、少しでも備蓄を増やしたいのだ。 しかし、最近は商人も村に来ず、婆さんの話では、外では鬼たち...
数日前のこと。 冬の午後、体調が優れなかった私は、自営業の特権を活かし、早めの休養を取ることにした。しかし、寝込むほどではないので、趣味のスノーボードの本を読んでいた。 その時、友人のHから電話が入った。 「スノーボードに行こう!」 Hは朝からスノーボードを楽しんでいたが、いつものゲレ...
高校生の夏、私はまだ知りませんでした。。好きな人が………だったことを………。 私には好きな人がいましたそれは、池田くん。。 池田くんは、サッカーがとても上手でした。でも、ある日、練習試合の前に足を倉庫に挟めちゃったと、保健室に来ました 私は、具合が悪かったので保健室にいました。 ...
高校生のとき、親に内緒でひとり旅に出たことがある。 バイトで貯めたお金を使って、親には友達と出かけると嘘をついて朝早く出た。 田舎から新幹線に乗って東京まで来た。 1人で初めて来る東京の景色に驚きっぱなしの私。 有名な繁華街は思っていたよりもすごい混雑で、他の人が雑踏の中をスタスタと歩いていく...
俺は、たまに明晰夢を見る。 夢だと分かっていれば好きなようにできるし、何かよくないことでもあったら目を覚ませばいいし。 以下、昨晩見た夢を書くが見た夢を編集したりはせず正確に記述する。 話の展開がおかしいところもあるが、それは夢の中ということでご容赦いただきたい。 ・・・ (以下、全て自分が夢...
とある半島の奥地、車でしか行けない山と森で囲まれたところにある自然公園。 近くにキャンプ場もあり夏は割と賑わうが、肌寒い時期になると寂しい雰囲気の景色が広がっていた。 公園の中のやや古めかしい感じのトイレに寄った。 ここには、「黒い男性」「赤い女性」のピクトグラムがトイレの左右に分かれる通路の...
数年前、私は冬の寒さを忘れさせるために、異国の都市へと旅立ちました。異国の地での出会いは、いつも新鮮な驚きを与えてくれます。しかし、その中で私は不気味な運命に巻き込まれることになるとは思いもしませんでした。 最初に彼と出会ったのは、アムステルダムの運河沿いのカフェでした。彼と共に温かい飲み物...
友人たちと集まって、廃墟の遊園地に行くことになった。話題は自然と怖い話に移り、みんなの心を惹きつける。もちろん、条件はただ一つ。「実際に起こった出来事に限る」というルールだ。 俺はこのルールを守るため、過去の出来事を必死に思い出そうとした。だが、心霊現象に出会ったことなどなく、ただの幽霊スポ...
美術室というのは、ある種の閉ざされた空間だ。 だからこそ、怪談や都市伝説が生まれ、みんなの間で語り継がれる。 しかし、私はそんなものには興味がなかった。皆が遊び半分で話すことだと知っていたから。 授業中、私は一番前の窓側の席で、ガラス越しに外の景色を眺めていた。 ――いる。 また見え...
それから毎晩金縛りに苦しめられた。 体が強張って勝手にグニャグニャと動き、手首足首も変に強張ってグニャグニャしてしまう。 そして何よりも、体がジンジン痺れているように感じる。 上から大きな圧力が私の体を押して押してこれでもかと押していく。 そして同時に体がベッドからずり下ろされてしまう...
大学生の頃、私は卒業研究のために夜遅くまで大学の病院で作業をしていた。助手の友人と一緒に倉庫で古いカルテを探していた時のことだ。倉庫は薄暗く、電気も点いていないため、懐中電灯の光だけが頼りだった。 友人が棚の上段に手を伸ばし、何かを探していると、私は下の段を整理していた。すると、何か硬いもの...
桐田は春の穏やかな夜、友人たちとの飲み会を終えて帰宅する途中だった。普段はあまり飲まない彼も、友人たちと久しぶりに再会し、楽しいひとときを過ごしたため、少し気分が高揚していた。駅からの帰り道、周囲の静けさが心地よく感じられた。 しかし、彼が通り過ぎる郊外の住宅街では、夜の静寂の中に異様な雰...
彼女が帰国したのは、1年間の海外研修を終えたばかりのことだった。帰宅して3日目、冬の冷たい雨が静かに降り注いでいる夜、アパートに戻ると、すでに午後10時を回っていた。 小さな古びたアパートの中、雨音が静かに響く。彼女は、時差ぼけで疲れた体を引きずりながら、さっさとシャワーを浴び、温かいスープ...
これは、私の家族に実際に起こった話です。今から12年前、私が18歳のときの出来事です。 私の家族は、母、姉、弟、そして認知症を患っている祖母の4人です。母は仕事を掛け持ちし、姉は大学に通い、弟はまだ小学生。祖母の世話は私の役割でした。 家族の間には、いつも緊張感が漂っていました。特に、祖母...
大学の仲間たちと冬の深夜、ドライブを楽しんでいた。途中、古びたトンネルを通りかかると、道端に奇妙な石像が立っているのに気がついた。石像は不気味な笑みを浮かべており、地元で語り継がれる「不幸をもたらす石像」の話を思い出した。私はそんなものはただの迷信だと思いながらも、少し不安を覚えた。 友人の...
ある晩、友人が風邪を引いたため、私たちは小さな山荘の一室で寝ることになった。私と兄はリビングのソファで寝ることにしたが、友人は別の部屋で休むことにした。深夜2時を過ぎ、目を覚ました私は、何かが変だと感じた。静まり返った山荘の中で、冷たい風が窓を揺らし、薄暗い部屋の音が不気味に響いていた。 少...