
ある寒い冬の夜、僕の携帯電話が震えた。友人のBからのメッセージだった。
内容は「ちょっと来て」だった。意味不明に思えたが、Bからもう一通のメッセージが届く。
そのメッセージには「逃げて」と書かれていた。解読する暇もなく、僕は不安を抱えながら次の日を迎えた。
しかし、その日、Bが不審な事故で亡くなったと知った。僕は携帯を手に取り、あのメッセージを再び思い出した。
画面に映る文字を見つめていると、急に恐怖が込み上げてきた。「B、ごめん…」
解説は次のページ⇩
最初の「ちょっと来て」は、Bが古い携帯の設定を間違えた結果、隣にある数字のキーで打たれていたのだ。だから英語に変換すると、「come here」、「来て」となる。二通目の「逃げて」も同様に解読すると、実際には「run away」、「逃げろ」という緊急のメッセージだったのだ。
僕は、Bに助けられなかったことを悔やんでいた。彼が危険に気づいていたのに、僕はその警告を無視してしまったのだ。あの夜のメッセージは、彼の最期の叫びだったのかもしれない。寒さが身にしみる中、僕は彼の声を思い出し、後悔の念に押しつぶされそうになった。何もできなかった自分が許せない。今でも、あのメッセージが頭から離れない。僕は、彼の声が聞こえるたびに、目の前の恐怖に立ち向かう勇気を失ってしまうのだ。どうか、誰も同じ思いをしないように。僕はその教訓を胸に刻む。あの日、Bが伝えたかったことを、決して忘れないために。
「助けて」や「逃げて」という言葉が、今でも耳に残る。彼の声が、僕を襲う恐怖の象徴となっていた。僕は、彼の無念を背負いながら、今も生き続けているのだ。
そして、あの携帯電話は、二度と使うことができない。あの夜の出来事が、僕の心に深い傷を残したから。
これが、僕の物語だ。
そして、Bの叫びが、今もどこかで響いているような気がする。彼の助けを求める声が、永遠に僕の心に残るのだ。
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