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小学校に入ったばかりの私は、図書館で借りた本に夢中だった。 それは、色とりどりの人形が描かれた本で、特に赤ちゃん人形が印象的だった。 その頃、母が買ってくれたハーモニカも一緒に持ち込み、図書館の静寂の中で、時折小さな音を立てていた。 静まり返った図書館の中、私はハーモニカを吹きながら、人形の絵...
「この部屋はおすすめできませんね。」 高層ビルのロビーに掲示された不動産屋の看板を見上げ、私は興味を抱いた。 「空いてるのは空いてるんですが…」 不動産業者は言葉を濁した。 「他の物件もありますが、こちらは駅に近いですし、広さも同じで、セキュリティも充実していますよ。」 でも、私はこ...
冬の真夜中、私は古びた団地の一室で一人暮らしをしていた。外は静まり返り、周囲の住宅も眠りについている様子だった。私の住む部屋は2階に位置しており、ベランダはなく、窓の下はただの歩道。普段は人の声が聞こえることも多いが、深夜になるとその静けさが一層際立つ。 ある晩、夢の中で「もうすぐ来るから...
高校生の頃、父と共に冬のキャンプに出かけた時の出来事を語りたい。体験者は父だけで、私が後からその話を聞いたものだ。 毎年冬になると、父と一緒に二泊三日のキャンプに出かけていた。場所は静岡県の山中や、時には愛知県の山々に行くこともあった。特にお気に入りの場所があり、そこには毎年のように通ってい...
ある日、私は飼っている白猫のミルクに向かってぼやいていた。「猫って本当に良いよね。いつも寝てばかりで、自由に外を歩き回って…それに、誰にも縛られないのが羨ましいなぁ。」 ミルクは私の言葉を静かに聞いていたが、突然その目が真っ直ぐこちらを見つめ、こう言った。「人間の方がいいよ。僕の体と入れ替わ...
僕が高校生の時に体験した、今でも忘れられない出来事があります。 その日は冬の午後、友達と一緒に廃工場に肝試しに行くことになりました。工場の周りはすっかり草が生い茂り、建物は朽ち果て、まるで時間が止まったかのような場所でした。 廃工場の中に足を踏み入れた瞬間、何か異様な空気が漂っているのを感...
ついに、私がターゲットになってしまった。 高校生活を送る中で、私はいつも周囲に気を使い、目立たないように振る舞ってきた。 友達に嫌われないように、話題を合わせ、趣味も流行に乗ったものを選んできた。 そのおかげで、これまでの私は、常に中立の立場で、いじめの加害者にも被害者にも...
俺自身が高校生のときに体験した話。 人生唯一の心霊現象で、嘘や誇張のない事実である。 ・・・ 夜、自分の部屋で寝ていると、突然キーンと音や衝撃とともに体が動かなくなった。 これが金縛りってやつかなって思っていると、指一本動かせない。 金縛りにあったときって、何か怪奇現象が起きるんだよなって思っ...
真夜中、俺は一人で車で人里離れた道を走っていた。 遠くの町までドライブに行き、帰りは一般的な道ではなく山の中を突っ切っていけば早く帰れるのではと思っていたがそれが間違いだった。 山奥の道は非常に狭く、そもそも車が通る道ではないのではないかというような場所を通ったりしなければいけなかった。 北に...
不思議なことが起きる前て無音になること多くありませんか? いつもバカ話して盛り上がる友人といても会話の途中に静けさが訪れ最終的に会話がなくなる、、 なんか変だとよく考えると、いつもだったら聞こえる冷蔵庫などの機械音、隣人の生活音、外の音がまったくなくなる無音の空間。 異様さに気づ...
夏休みに帰省で田舎から家に戻る新幹線の3人掛けの席で、窓際から弟(小3)、妹(小5)、俺(中1)の順に3兄妹が並び、両親はひとつ前の席だった、新幹線が1時間以上ずっと止まらない区間で、車内はほぼ満席にも関わらず走行音と僅かな物音以外何も聞こえない静寂が広がっていた。 俺も通路側でやることもない...
観光地の海辺にあるタワーでの出来事。 雪積もる冬の曇った空の日。 その観光地は真冬だからか、あるいは昔よりも客足が遠のいたからかタワーやその周辺は寂れていた。 1階の受付で入場券を買い、エレベーターで最上階の展望室に向かう。 このタワーでは1階からエレベーターで最上階に上がっていく。 エレベー...
俺は深夜勤務のフリーター。 仕事が終わるのは夜3時という終電は出てるいて始発まで2時間近くある中途な時間だった。 その日、家の近くの踏切まで来ると、突然 カンカンカンカン・・ いつもの音とともに遮断機が下がってきた。 真夜中で突然踏切の音が聞こえたことと、静寂の中に音や赤ランプが光ることで余計...
私が高校一年生の冬の夜、友人のKの家へ遊びに行くことになった。彼のアパートは古びた二階建てで、薄暗い階段を上がると、すでに何か不気味な雰囲気が漂っていた。 「俺の部屋は二階だよ」とKが言いながら階段を上っていくと、突然一匹の黒猫が足元をすり抜けていった。私は思わず立ち止まる。 「猫飼ってる...
俺は、一人旅に行くのが趣味で有名な場所もマイナーなところも、そのときどきでばらばらだった。 そんな中で、初めて鍾乳洞に行ったときの話。 そこは入り口から500m先まで続いていて、洞窟には常時灯りがついているし、通りやすく迷わないように道も整備されているが、それ以外は全くの天然の洞窟だった。 俺...
俺は今、廃墟のビルの前に立っている。友人と待ち合わせていたはずだが、誰も来ない。 "おい、待ってるぞ!"と声をかけても、返事はない。少し不安になり、周囲を見渡すと、薄暗いビルの中に何か動く影が見えた。興味本位で中に入ってみることにした。 ビルの中は静まり返っていて、冷たい空気が肌を刺す...
これから語るのは、ある廃病院での禁忌についての話だ。入院中の友人Bから聞いた話と、そして現地を訪れた際に地元の人々から聞いた噂をまとめたものだ。 Bとは大学時代の同級生で、卒業後も時折連絡を取り合う仲だった。ある日、Bが入院したと聞いて、見舞いに行くことにした。 「やあ、大丈夫か?」 久...
先日、数年ぶりに大学時代の友人と会うことができました。 二人で懐かしい思い出を語り合い、あっという間に時間が過ぎました。しかし帰り道、友人がふと立ち止まり、廃工場を指さしました。「ここ、覚えてる?」と問いかけてきました。 私は首を傾げました。「何のこと?」と聞くと、友人は「この工場の近くで...
先週の金曜日、かつて賑わっていた遊園地に足を運んだ時の話です。 私の地元は長い間、廃墟と化したこの遊園地がある地域です。数年前、経営難で閉鎖され、今では荒れ果てた遊具や朽ちた建物が点在しています。 その日は特に寒く、冬の夕方に差し掛かっていました。友人と遊園地に行く予定だったのですが、急用...