
僕が高校生の時に体験した、今でも忘れられない出来事があります。
その日は冬の午後、友達と一緒に廃工場に肝試しに行くことになりました。工場の周りはすっかり草が生い茂り、建物は朽ち果て、まるで時間が止まったかのような場所でした。
廃工場の中に足を踏み入れた瞬間、何か異様な空気が漂っているのを感じました。友達と話しながら進んでいると、急に何かが目に入りました。それは工場の奥に置かれている不気味な人形でした。人形は古びた服をまとい、目が真っ黒で無表情。まるでこちらを見つめているようでした。
友達はその人形を見て、「おい、あれ、変じゃない?」と笑いながら言いました。僕もその言葉に同意し、つい笑い声を上げました。すると、突然、その人形が不自然に動き出し、僕たちの方に向かってきました。「どうしたの?」という不気味な声が響き渡ります。
一瞬の出来事でしたが、恐怖が僕の心を掴みました。友達は驚いて後ずさり、僕もその場から逃げ出したい衝動に駆られました。しかし、逃げるわけにはいかない。僕は意を決して人形に向かって、「ただの人形だよ」と言い放ちました。すると、人形はまた静かに動きを止め、僕をじっと見つめていました。
その後、友達と一緒に工場を出ると、何かが背後で動いている気配を感じました。振り返ると、そこには人形の姿はなく、ただ静寂が広がっていました。友達はその出来事に恐れをなして、次の日から学校に来なくなりました。
僕も、あの人形が本当に何者だったのか、今でも考え続けています。もしも、あの時に何も言わずに逃げていたら、どうなっていたのだろうか。人形の目の奥には、何か恐ろしいものが隠れていたのではないかと、今でもゾッとします。あの冬の午後の出来事は、僕の心に深い影を落としました。
最後までお読みいただきありがとうございました。僕の心の中に残る、忘れられない恐怖の物語です。何が本当に起こったのか、今でもわからないままです。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。


