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これは、以前とある大型施設で夜間点検を担当していた人物から聞いた話だ。 彼はもうその仕事を辞めて久しい。待遇や人間関係に問題があったわけではない。ただ、ある一夜を境に、閉館後の屋内空間に入れなくなった。 その施設は、昼間は人と光と音で満たされる巨大な屋内構造物だった。天井は高く、通路は規則...
私は郊外の小学校で教えている若い教師だ。冬のある夜、職場の片付けを終え、遅くなった帰り道を急いでいた。しかし、校舎の前を通ると、ふと気になることがあった。 その学校の地下室には、数年前まで使用されていた黒板が残っている。以前の教え子が不明に姿を消してしまったため、学校はそのまま使わずに放置...
それはまだ便利な文房具屋が少なかったころのこと。家の近くには古びた文房具店がありました。店の入口には木製の扉があって、開けると独特のインクの匂いが漂ってきました。狭い店内には埃が舞っていて、奥には薄暗い部屋があり、中には居住空間が隠れていました。 その店を営むのは、背中の曲がった中年の男性で...
C-3ブロック、夜間検疫担当の業務端末には、削除されていないローカルファイルが残されていた。 これは正規の業務日誌ではない。定年退職した前任の「モグラ」こと古参検査員が、後任の私に残したメモである。 この港では、AIの画像診断で「分類不能」と弾かれたコンテナのみを、人間が直接開けて確認する手...
入室したのは、昼の業務が一段落した時間帯でした。 建物は古いものの、用途は明確です。市が管理する資料保管施設で、役目を終えた帳簿や記録媒体が一時的に集められる場所でした。 私は外部委託の整理担当として、内容の価値ではなく保存方法の妥当性のみを確認する業務に就いていました。 情報に意味があるか...
あの倉庫は、地元じゃ有名だった。 港湾地区の外れにあって、もう何年も使われていない冷凍倉庫だ。 取り壊し予定は何度も出たらしいが、地権が絡んで話が流れ続けている。 肝試しだの心霊スポットだのという扱いもされていたが、俺にとっては単なる廃構造物だった。 俺は建築学科で、卒論のテーマは戦後の冷...
深海は、最初から静かだったわけではない。 静かになってしまったのだ。 田所は、海底調査会社の現場要員として十年以上働いている。調査船の中で目を覚ますと、いつも同じ音が聞こえる。低く唸るエンジン音と、通信機の無意味なノイズ。かつては胸が高鳴った。未知の沈没船、誰も見たことのない遺物。人類史の空...
今日は記録を残しておく。最近、少し妙なことがあった。夜になると、部屋の片隅に影が見えたり、耳元でささやくような声が聞こえたりする。たぶん、疲れすぎて幻覚が見えているだけだと、自分に言い聞かせている。しかし、理屈では説明できない何かが、私の心の奥でくすぶっている。 夜、部屋の明かりを消...
今日は記録を残しておく。最近、私の周りで妙なことが続いている。最初はただの偶然だと思っていたが、どうやらそうではないようだ。たぶん、心の奥深くで何かが叫んでいるのかもしれない。 ここ数週間、夜になると必ずと言っていいほど、部屋の廊下からかすかな音が聞こえてくる。最初はただの風の音だと思った。...
少し前に何十年かぶりに同級生に会った。 こんなことを話していたんだ。 彼の母親は昔、クラスメイトの母親に 今でいう、ママ友イジメにあって立ち直れなかった。 その主犯格の同級生の母親については、 今でも興信所に頼んで、定期的に動向をつかんでいるという。 嫌がらせされた記録は録音も含めて す...
怖いというか不思議だった話です。 私が通っていた高校では毎年マラソン大会があり全校生徒が参加します。 3年生の時、忌引で私はマラソン大会に参加できませんでした。 数日後に、生徒の記録がそれぞれのクラスに掲示されることになっています。 もちろん、参加しなかった私の記録の欄だけ...