怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。
秋の夕暮れ、村の外れにある古びた祠を見つけた。普段は気にも留めない場所だが、何かに引き寄せられるように足を運んでしまった。 この村には、祠がいくつも点在している。どれも年季が入っていて、地元の人々にとっては身近な存在である。だが、時折、村外から訪れる者たちがこの祠に興味を抱き、無造作に手...
「このアパートのエレベーターって、時々変な感じしない?」 新しく引っ越してきた友人が、雪がちらつく冬の夜に言った。彼女の部屋は二階だ。 「確かに、時折、誰もいないはずの階で止まったり、ボタンを押してない階で開いたりするよね」と私は返した。 「そうなんだ。今日もおかしかったんだ。二階のボタ...
夜、耳鳴りが強くなった。 この音がする時、いつも誰かが近くにいる気がする。 わたしの部屋の窓からは、少し離れた公園が見える。 いつもは静かなその場所が、今はどこかざわついている。 月明かりの下、薄暗い木々の間から、何かが見える。 白い服の子ども。 その姿はぼんやりとしていて、何も語らない。 ...
金曜の夜、暇つぶしにマッチングアプリを入れた。顔の分かりにくい写真を一枚、自己紹介は薄く。 すぐに「Suzu(25)」から来た。 会話は普通。むしろ気が合う。 ただ、返信が速い。速すぎる。こちらがスマホを持つ前に、次の文が置かれている感じがした。 三日目、Suzuが送ってきた。 「最終ロ...
現在世界では870万種類の生物がいると噂されている。その内、120万種類の存在が確認されている。 だが、後の750万種類の生物の存在が確認されていないのだ。 この地球にはまだまだ沢山の生物がいる事が分かったそうだ。我々人類の知らない場所で未知の生物がひっそりと暮らしているそうだ。 そして未確認...
妻がいなくなってから、約一ヶ月が過ぎた。彼女がいない静寂の中、私は日々の家事をなんとかこなしていた。特に料理は苦手だったが、妻がいる時は一緒に作っていたので、何とかやっていけると思っていた。しかし、今や冷凍食品やインスタント食品に頼る生活が続いていた。食事は簡単なもので済ませ、毎日が無味乾燥な...
私の親友、Tは田舎の古い家に住んでいる。彼は大学の同級生で、現在は妻と幼い娘と共に幸せな家庭を築いている。だが、数年前、彼に起こった出来事が私を不安にさせた。 Tは結婚前、たくさんの女性と関係を持っていた。その中に、彼が深く愛していた女性、Mがいた。Mは非常に心優しく、Tにとって特別な存在だ...
ある秋の雨の日、古びた図書館に立ち寄った。私は、少し埃っぽい本棚の隙間から、一冊の本を取り出した。その本の中には、親指ほどの大きさの小石が挟まっていた。白く、滑らかな表面を持つその石は、何故か不思議な魅力を放っていた。 私はその石を持ち帰り、自宅の書棚の目立つ場所に置いた。数週間後、図書館で...
私は普段、家の中でのんびりと過ごすことが多い。特に冬の寒い日には、外に出ることなどほとんどない。外出といえば、近くの公園を散歩するくらいだ。 その日も、いつものように公園のベンチに腰掛け、読書をしていた。だが、ふと目を上げると、そこに若い女性が立っていた。彼女は奇抜な服装をしていて、一瞬、目...
私の住むマンションは、静かな住宅街に佇んでいる。近隣にも家族が住んでいるが、互いの生活に干渉することはめったにない。特に、隣に住むおばあさんは、いつも静かに部屋に閉じこもっている印象があった。彼女の存在は、あまりにも穏やかすぎて、私の中での彼女の実体はぼんやりとした影のようだった。 ...
私が小学1年生の時に知り合いのおばさんからもらった緑の服を着たピエロ。背中のネジは無いものの、自分で動く為、子供ながらに自動で動くものなのかと最初は思っていた。 友達のような存在で、どこか憎めない可愛い顔のピエロがお気に入りで、自分に妹が出来たように嬉しかった。当時は肌身離さず持ち歩いて、外...
高校のとき、私には「親友」がいました。 美波(みなみ)。明るくて、誰にでも平等で、私が教室で浮きそうになると必ず隣に来てくれる子。 当時の私は、家の事情で朝が弱くて、よく遅刻していました。担任に呼ばれて廊下で説教されると、決まって美波が「大丈夫だよ」と笑って、私の代わりにプリントを揃えておい...
遥香は俺を可愛がるように両手で抱いた。 遥香の方が体が大きいので大人の女性に抱かれているような感じだったが、それが良かった! 遥香はしばらく俺を抱いていた。 「遥香さん・・」 「どうしたの?」 「なんかドキドキする。」 「私も・・」 ワンピースの胸の膨らみや綺麗な臍の細いお腹周りに興奮した。 ...
これは、以前とある大型施設で夜間点検を担当していた人物から聞いた話だ。 彼はもうその仕事を辞めて久しい。待遇や人間関係に問題があったわけではない。ただ、ある一夜を境に、閉館後の屋内空間に入れなくなった。 その施設は、昼間は人と光と音で満たされる巨大な屋内構造物だった。天井は高く、通路は規則...
九月の終わり、台風の残りみたいな湿気が街に貼りついていた。私は深夜のシフトを終え、コンビニの制服をリュックに押し込みながら、駅前のコインランドリーへ向かった。部屋の洗濯機が壊れて三日目。替えのシャツが底をつきそうで、もう後回しにできなかった。 店は二十四時間のはずなのに、ガラス扉の内側は半分...
放課後の教室は、窓の外の部活の声だけが遠くて、黒板のチョーク粉が光って見えた。 「ねえ、今日も残る?」 振り向くと、菅野(かんの)紗良が立っていた。二年の春から同じクラスになって、最初に話しかけてきたのも彼女だ。やたらと距離が近くて、笑うときだけ目が笑わない。けれど、そういう子はクラスに一...
10年以上昔、働いていた会社の業績が良かった年に、田舎の小さな店の責任者であった末端の自分も、地区エリアの忘年会に呼ばれてお邪魔した。 ホテルで行われた忘年会では、数年前まではかなり有名であった芸能人の〇〇(例えるならみのもんた)もゲストに呼ばれていて「凄い有名人じゃないか」と驚いた。 流石に...
私が大学院生だった頃、研究室での出来事です。 その研究室は古びた建物の3階にあり、夜遅くまで勉強している学生が多かった。しかし、誰もいない時間帯に一人で残っていると、不意に背後に視線を感じることがありました。 特に、冬のある夜、遅くまで残っていた私は、古い書類を整理しているとき、ふと後ろを...
秋の夕暮れ、廃業した病院の一室で、薄暗い照明の中、俺は横になっていた。 少し飲みすぎたせいか、夢の中で、かつての同僚の女性と再会していた。彼女とは何度か飲み会を重ねたが、特に親しいわけではなかった。しかし、夢の中では気持ちが高ぶり、肌を寄せ合っていた。 その時、彼女がいきなり俺の足を掴んだ...
冬の寒い夜、凍てつく公園のベンチに座っていると、親友のミナが突然、顔色を失った。彼女は、何かおかしいと感じているようだった。私たちは高校二年生で、いつも一緒に遊んでいたが、その日は特に冷え込んでいた。 「ねえ、私の肌、透けて見えない?」とミナが言った。私は思わず目を細めた。彼女の肌は確かに、...