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友人は一昨年の夏、転勤の為に大阪の社宅へと引っ越した。 そのアパートはとても古く、おおよそ資産価値がなくなったところを社宅用に買い上げたのだろう、引っ越しの荷物を運ぶのにも外階段はひどい軋みようだった。 ひどく神経質なその友人は「衛生状態が」だの「虫が出そう」だの、と越す前から早くも愚痴気味...
最近体験した話なんだが暇だったら最後まで読んでくれ。 俺は普段はフリーでライターをやってる。旅行雑誌やらウェブメディアやらに記事書いて食ってる、まあどこにでもいる感じの物書きだ。ただ副業というか、趣味が高じて猟師の免許も持ってる。罠と銃、両方いける。田舎のほうだと害獣駆除の担い手が減ってて、...
これは、先日、知人から聞いた話だ。 その日、知人は気分転換に、少し遠くの街まで一人で出かけていた。 有名な神社や観光施設をいくつか巡り、人混みにもまれながら写真を撮ったり、おみくじを引いたりして、それなりに充実した時間を過ごしたという。 一通り見終わったころ、まだ帰りのバスまでは時間があっ...
私の故郷には、古くから語り継がれている不気味な迷信があります。海に面した小道や山道が多く、特にその小道は近道として知られていますが、途中には特異なトンネルがあります。子供の頃から、トンネルを越えた後は「絶対に振り返ってはいけない」と教えられてきました。バックミラーを使うことさえ許されません。こ...
私の中学校には、「三枚目の鏡」という噂があった。 北校舎二階の女子トイレ。洗面台の前には、横並びに三枚の鏡がある。けれど一番右の鏡だけ、昔から少し歪んでいた。 その鏡を、放課後の六時ちょうどに覗いてはいけない。 もし覗いてしまうと、鏡の中の自分が一拍遅れて動き出す。そして、その日の夜に夢...
30代・男です。 当時、5歳の娘とアパートで2人暮らし 3年の内に1,2回は金縛りに遭うのですが、この間の金縛りは今までで1番怖かったので良ければ聞いてください。 去年の話しです。 あ。アパートの間取りは少し手狭な1Kで、玄関入って廊下の左手に台所。 右手にお風呂とトイレが並んでて、廊...
本当にあった不思議な体験です。ここに残します。 大学4年の頃の話。 その日は翌日に論文の提出を控え、友達2人と一緒に研究室で作業をしていた。 深夜1時をまわり終電もなくなった頃、窓の外を見ると雪がちらつきはじめている。 「明日、休校になって提出延期にならないかな」と冗談を話しているとき、 ...
私が中学生の頃、有名な“コックリさん”が流行っていました。 コックリさんのルールを簡単に以下に書きます(もしこれを読んで試してみたくなった時は自己責任でお願いします)。 1.白い紙に「はい」と「いいえ」を書く。 2.その間に鳥居を描く。 3.その下に五十音や数字を書く。 4.紙を机の上に...
小学生の冬、叔父が家にやってきた。彼は失業中で、仕事を探すでもなく、ただ家に居座っている。 最初は優しかった叔父だったが、次第に彼の目には憔悴した影が宿るようになった。時々、彼は俺を連れ出して、雪の中で遊んだり、暖かい食事を作ってくれたりした。しかし、どこか心の奥に闇を抱えているように思えた...
その温泉旅館は、山あいの川沿いにひっそり建っていた。社員旅行の幹事を押し付けられた俺は、予算と立地だけでそこを選んだ。サイトの写真は綺麗だったし、口コミも悪くない。 ただ、到着してすぐに気づいた。廊下が、やけに静かすぎる。客が多いはずなのに、足音も笑い声も薄く、襖の向こうから聞こえるのは川の音...
終電間近の新宿駅、快速ホーム。 中央線の下りは深夜0時を過ぎると本数が極端に少なくなる。 私は0時12分発の高尾行に乗った。 E233系のオレンジ色の帯、10両編成。 新宿駅の6番ホームには、昼間の喧騒が嘘のように静けさが漂っていた。 車内はまばらだ。 私は真ん中寄りの5号車のドア付近に立ち...
数年前の初冬、会社の帰り道、いつも利用する駅付近の地下道で、小学生くらいの子供が何かを空気入れに繋いでハンドルを上下に一生懸命動かしていた。 日付けも変わりそうな時間だったから違和感があったけど、近くにそういった子達がたむろするアンダーグラウンド的な場所があったから、家出少年かな?くらいに考...
皆さん、こんばんは。 廃校の秘密、Part3になります。 2022年12月、ある生徒たちが廃校に隠された古い教科書を探しに行くという話を聞きました。 その学校について調べ始めた私はまず、廃校の場所を特定しようとしました。 インターネットで調べたところ、県内に数件の候補が見つかりましたが...
失神の遊びをご存じだろうか。 そのやり方は危険なので詳しくは話せないが、俺がこの遊びを初めて知ったのは中学校の体育館でのことだ。冬の寒い夜、懐かしい友人たちが集まっていた。これから何をしようかと話していると、誰かがその遊びの噂を持ち出した。 「ねえ、あの失神のやり方、やってみない?」と、明...
私が大学に通っている街には、最近オープンしたカフェがある。当時はとてもおしゃれで、友達と話題にしていたのだが、ある日、地元の友人から驚愕の話を聞かされた。 「お前、あのカフェ知ってるだろ?」 彼は興奮気味に続けた。「実は、あのカフェ、警察に摘発されたらしいんだ。」 少し驚いた私は、「本当...
冬の夜、都会の喧騒から離れた郊外のマンションに、独身の姉が引っ越してきた。新しい生活にワクワクしながら、彼女は早速、部屋の中を整えていた。防犯のため、設置された監視カメラが室内を見守ることになっていたが、姉はそれを気にしなかった。 ある晩、友人と共に飲み明かした姉は、ふと監視カメラのチェック...
ある冬の夜、友人の大学生である高橋に誘われ、山の中のダムへ夜釣りに出かけることになった。場所は静岡県の奥地にある小さなダム。見た目は湖に近いが、実際にはダムなので水面は不気味なほど静まり返っていた。 午後11時に高橋の車で出発。山道を進むと、周囲は真っ暗で、まるで誰もいない世界に迷い込んだか...
大学のキャンパスで過ごしたある春の夕暮れ、私は友人たちと楽しく過ごしていました。授業が終わり、いつものようにカフェでおしゃべりしたり、ゲームをしたりしていると、帰る時間が近づいてきました。 「そろそろ帰ろうか」と言った瞬間、友人の一人が私の携帯にメッセージを送ってきました。内容は奇妙でした。...
知る人は多いと思うが、東京都八王子市に残る八王子城跡は都内有数の心霊スポットと呼ばれている。 かつて一世を風靡した霊能者(のちにヤラセを自白したが)織田無道氏も恐怖のあまり近寄れなかったという話が残っている。 稲川淳二氏も同様のことを言っている。 そんな八王子城跡を俺たちが訪れた時の話です...
私が精神科病院で働き始めたのは、冬の寒い夜でした。新たな病棟に異動して間もない頃、患者たちの様子が気になっていました。この病院は、長期入院の患者が多く、時には入院期間が数年に及ぶことも珍しくありませんでした。しかし、私の担当する病棟は、何故か退院する患者がすぐに亡くなることが多い場所でした。地...