
私は24歳、大学生、独身です。その日はサークルの活動が終わり、夕暮れ時に帰宅する途中でした。家に着くと、カバンの中に財布が見当たらないことに気付きました。最後に財布を使ったのは、昼食に行ったカフェで、会計を済ませた後、カバンに戻した記憶がありました。
その後、友達と別れた際には財布を確認する余裕がなかったのです。そんな時、スマートフォンが鳴りました。見慣れない番号だったので、通常なら出ないのですが、気になって出てみました。
「○○大学の事務室です。あなたの財布が届いています。」
その瞬間、安堵と共に不安が胸をよぎりました。誰かが私の財布を拾ってくれたのだと。急いで大学の事務室に向かいました。
財布は無事に届いていました。スタッフの方から、財布の中に入っていた名刺に記載されていた私の名前をもとに、連絡をしてくれたと聞きました。名刺には、私の指導教員の名前が書かれていました。
名刺をくれたのは、私の指導教員である小林教授。彼は、私の研究が気に入っていると言ってくれたことがありました。しかし、今思えば、それは少し気持ち悪いものでした。教授からの電話番号を聞き、その場でお礼を伝えるつもりで電話をかけました。
「はい、こちら小林です。私のことを思い出してくれたのですね…」
その声は、優しく聞こえましたが、どこか背筋が寒くなる響きを持っていました。話が続く中で、何かが引っかかり、私は急に恐怖を感じました。言葉が続かず、電話を切りました。その瞬間、心臓が高鳴り、急いで大学のカウンセリングセンターに相談に行きました。
実は、教授は私に対して何度も不適切な接触を試みていたのです。私のロッカーに何度も名刺が挟まっていたことを思い出しました。小林教授は、私が彼に近づくことを許さないように、繰り返し行動をしていたのです。その後、大学は彼に対して厳重な処分を下しました。私も、心の安全のために大学を離れることを決めました。
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