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当時、私は21才の女子大生だった。 ある日、大学から最寄り駅まで歩いていたときのこと。 道にスマホが落ちていた。 私は交番に届けようと持って歩いていると、スマホに着信がきた。 出ると若い男の声で、 「俺だよ。スマホ落としちゃってさあ。・・何?交番に届ける?そんなことしなくていいよ。そっちって普...
ある冬の夕方、私は中学生の息子と一緒に近くの公園に向かっていた。子供が成長するにつれ、彼との時間が貴重になっていくのを感じる。いつも一緒に遊ぶバスケットボールを持ちながら、道を歩いていると、息子が前を走り出す。 「早く来てよ、パパ!」 彼の声が後ろから聞こえ、私は嬉しさを感じながらも急いで...
秋の夕方、古びた廃校には、かつての生徒たちの噂がつきまとっていた。特に「旧校舎の廊下」は、地元の高校生たちにとって恐れられる場所の一つになっていた。廃校は長い間放置されているが、肝試しに訪れる者が後を絶たない。 優斗、健二、そして真奈の三人は肝試しのために廃校へと向かった。事前に調べたところ...
大学生活を始めたばかりの冬のある晩、私はお金が厳しくなり、アルバイトを探していた。授業が終わった後、ネットでシフトが柔軟な仕事を探していると、ある古い廃工場の清掃スタッフの求人を見つけた。 その工場は地域の外れにあり、廃業してから何年も経っているらしい。私の直感は、その仕事に少し不安を抱かせ...
私は小さな美術館で学芸員として働いています。地域の文化を保存するために、寄贈された品々の整理や展示に日々追われています。特に秋の夕方、薄暗くなる時間帯には、館内に独特の静寂が広がります。 その日、私は展示室で新たに寄贈された古い陶器を整理していました。陶器には、地域の伝説に登場する不気味な彫...
主婦のTさんが買い物から帰り、台所で夕飯の準備をしているときだった。 二階からドンドンと物音がし、つづいて若い女の声が廊下の階段越しに聞こえてきた。 「きゃはははっ、なにそれマジウケるううう!」 娘の友達だろうか、と思った。しかし内気な性格の娘が連れてくるにしては、少し賑やかな子だなとも...
私は霊安室で働く若手看護師でした。霊安室には様々な理由で亡くなった方々が運ばれてきます。病気や事故に加え、自殺や犯罪の犠牲者も含まれていました。 ある冬の夜、静まり返った霊安室で仕事をしていると、ふと目の前に安置された棺が気になりました。棺の上には強化ガラスがはめ込まれ、亡くなった方の顔が見...
この町には、口に出してはいけない名前がある。 「マガマガオンナ」。 小学生の頃、同級生がふざけて言った瞬間に保健室へ運ばれた。 理由は、喉の奥が“煤(すす)みたいに黒く”なって、声が出なくなったからだという。 大人は笑って否定した。 ただ、否定の仕方が妙に揃っていた。 「そんなもの、いる...
親父の実家は自宅から車で二時間弱くらいのところにある。 農家なんだけど、何かそういった雰囲気が好きで、高校になってバイクに乗るようになると、夏休みとか冬休みなんかにはよく一人で遊びに行ってた。 じいちゃんとばあちゃんも「よく来てくれた」と喜んで迎えてくれたしね。 でも、最後に行ったのが高校三年...
私たち兄妹は、大学進学を機に古びたマンションに引っ越しました。新しい環境に胸を躍らせていたものの、引っ越してきたその晩、何か不穏な空気を感じました。 部屋は2階にあり、狭いながらも明るく、日差しが差し込む居心地の良い場所です。しかし、何かが違うと感じました。夜になると、周囲の音が静まり返り、...
私が高校生だった頃、冬の寒い夜、友人たちと廃墟となった学校に肝試しに行った。そこにはかつての生徒たちの絵が壁に描かれていた。 しばらく話をしていると、誰かが低い声で呼ぶのが聞こえた。 「おい」 みんな周りを見渡したが、誰もいない。それが不気味な気配を感じさせた。 「気のせいだろう」と言...
これは1年前の夏の出来事です。 僕は友達とある公園で遊んでいました。その日は曇りで今にも降り出しそうな天気でした。その公園はアパートがたくさん建っている団地の近くの公園です。 公園で遊んでいると一人の友達が、「あの『幽霊アパート』に行ってみよう!」と言い出しました。公園の近くのアパートは...
俺の母校の小学校は木造の昔からの校舎だったが、卒業して数年後に新校舎がやや離れた場所にできて、旧校舎は古い校庭や体育館とともに廃校のように佇んでいた。 俺が高校生のとき、旧校舎が地域の祭りで使われることになり俺たちは準備や運営及び片付けを手伝っていた。 そして、一通り片付けが終わったあと友達が...
うちの母の話しです。 うちの母には姉がいました。 ある日、うちの母と姉で習い事にいきその帰り道、母の姉が熱をだしたそうです。 親は共働きで家には二人っきり、外は暗くなってきて、しかも姉は熱を出してる。 小さかった母にはものすごくこわかったんっでしょうね。 姉が寝ようとすると、「寝...
もう10年くらい前の話でどうってことない話なんだけど、昼間か夕方くらいのまだ明るい時間帯に自分の車で友達と二人で福生の16号線をドライブしてた時のことなんだけど、誰もいない背後から 「んはぁ」 って訳の分からない声が聞こえた。 気のせいかと思ってたら隣の友達も聞こえてたみたいで、 「今なんか後...
これは私が友人と体験した出来事だ。 私たちは冬のある夜、廃工場の近くを通ることになった。友人は好奇心から立ち寄ろうと言い出し、私も半ば乗り気でついていった。工場の奥には、古びた自動販売機が一台だけ無造作に置かれていた。 「こんなところに自販機があるなんて、変だよね」と友人が言う。 自販機...
私が住んでいた街には、昔、廃校にまつわる恐ろしい伝説がありました。夜になると、学校の教室から誰かの声が聞こえ、そこに残された者が見つからないというのです。子供の頃、私はその話を祖父から聞いて震え上がったものでした。 ある冬の夜、私は数人の友達と共にその廃校に忍び込むことにしました。雪が降りし...
「ごめんくださーい。」 雪深い山奥の小さな山小屋。冬の寒さが一層厳しくなり、外は静まり返っていた。 冬休みを利用して、妻と子供たちと一緒にこの山小屋に来ていたが、妻は体調を崩し、家の中で休んでいる。 私は、ストーブの近くでウトウトしていた。外の風の音が時折聞こえる中、居心地の良さに身を委...
年末の寒い夜、私の実家に親戚が集まりました。 みんなで温かい飲み物を飲みながら、子どもたちはカラフルなLEDライトを持ち寄り、暗い部屋で遊ぶことになりました。 その時、私の母はソファに深く腰を下ろし、子どもたちの様子を見守っていました。 しばらくすると、母の声が暗い部屋の隅から聞こえました。 ...
4年ほど前、売れない漫画家をしていたときに、某マイナー系の雑誌で、そこそこ人気のあった漫画家さんのところに3日間という約束でアシスタントをしに行ったときの話。 引っ越したばかりの狭いながらも新築で清潔そうなマンションで、その漫画家先生も修羅場の割には穏やかだし、先輩のアシスタントも気さくで良い...