
これは私が子供の頃、姉から聞かせてもらったちょっと不気味な話です。姉は大学に通いながら、古い倉庫でアルバイトをしていました。倉庫は長年使われておらず、薄暗く、物が所狭しと置かれていました。
ある秋の夜、姉は倉庫内で一人、古いラジオを修理しようとしていました。外は静まり返り、時折風が窓を揺らす音だけが聞こえます。ふと、ラジオがちらつき、異様なノイズが流れ始めました。姉は耳を傾けると、誰かが叫んでいるような声がかすかに聞こえました。
その時、急に倉庫の奥から物音がしました。驚いた姉は目を向けると、何かが動いている気配を感じました。恐る恐る近づくと、そこには何もありませんでした。姉はそのまま気を取り直し、再びラジオに向き直ります。
しかし、ノイズは止まることなく、次第に不穏なメロディーが流れ出しました。背筋が寒くなった姉は、急いで帰る準備を始めました。外に出ようとしたその瞬間、倉庫の扉がバタンと音を立てて閉まりました。姉は振り返り、誰もいないことを確認しました。
その後、彼女は無我夢中で扉を開けようとしましたが、どうしても開きません。焦りと恐怖が彼女を襲います。その時、ラジオからは再びあの声が流れてきました。「出ていくな…」と。心臓が高鳴り、姉は思わずラジオを叩きつけました。すると、突然、全てが静まり返りました。
扉が開き、外にいた友人たちが心配してやってきました。姉は彼らに事情を説明し、急いでその場を離れました。それ以来、彼女は倉庫に近づくことはありませんでした。彼女が語るその話には、いつも「影が見えた」と付け加えられました。あの影が何だったのか、今でも彼女の心に残っています。夜になると、古いラジオの音が耳に残り、影の正体を考え続けるのです。彼女はもう二度と、その音を聞くことがないように願っています。
彼女は今でも、その倉庫の近くを通るたびに、ラジオの音が聞こえてくる気がすると言います。あの時の影は、今も彼女を見つめているのかもしれません。
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