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短編

誘う歩道橋

匿名 2日前
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今でもあの「声」は幻聴だと思えません。 これは私が社会人2年目の時です。 新卒として入社した不動産会社。 ここがまぁーブラックでした。 毎日の過重労働と精神的疲労により、 自分のデスクに座ると手の震えが止まらない。声が震える。 要するに軽いうつ状態だったみたいです 命より大切な仕事はありません。 仕事を辞め、 親に強制的に帰省させられました。 まだうつ状態が残っていた私は 実家で何もせず食っては寝る生活を送っていました。 「うつ病には散歩と日の光がいいのよ」 「天気が良い日は散歩しなさい!」 母がうつ病の治療法を調べてくれていました。 それから日々の散歩が日課となり 毎日天気が良いとぷらぷら歩き回りました。 母校までの通学路。近所の公園。 行く先は様々でしたが、次第に精神的にも安定して来ました。 そんなある日。 ある歩道橋の近くを通った時です。 なぜか「行きたい。下を見たい」 そう思ったのです。 その歩道橋は結構な大きさで、4車線ある大通りにかかっているものです。 無意識のうちに足は歩道橋の階段を登っている。 階段を登り切り、 気付けば歩道橋の真ん中に ポツンと私1人。 なんとなく手すりに手を掛け下を覗く その瞬間 「さっさと跳べ」 耳元で低い男の声が 我に返り慌てて振り向くも誰もいない この話を親にしても 「まだうつが抜けてないのよ」 精神が不安定な時の幻聴 はたから見たらそうでしょう。 でもあの生々しい悪意のこもった声が、今でも耳から離れないのです。

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