
A、B、Dの三人は、卒業旅行のために小さな山小屋に滞在していた。夜も深くなり、彼らは焚き火の周りに集まりながら、過去の思い出を語り合っていた。
そんなとき、ふと古びたラジオが点灯し、ノイズの中から女性の声が流れ始めた。
『あなた…キュルキュルキュル…でしょ?』
Aは一瞬驚き、ラジオのスイッチを切ろうとしたが、Bが笑いながら言った。「それ、誰かのイタズラだろ?」
不気味な気配を感じつつも、彼らはその言葉を流し、話を続けた。しかし、ラジオはしばらくして再び同じ声を繰り返した。
『あなた…キュルキュルキュル…でしょ?』
気味が悪くなったAはラジオを無理やり叩いて止めた。彼らはその夜、ラジオのことを忘れようとしたが、心のどこかで不安が募っていた。
次の日、旅行から戻った後、Aの元に突然、見知らぬ番号から電話がかかってきた。受話器を取ると、またあの声が聞こえてきた。
『あなた…キュルキュルキュル…でしょ?』
驚いたAは電話を切り、友人たちに知らせた。「また同じ声が…」
それから数日後、Aのもとに悲しい知らせが届いた。彼の親友が山で事故に遭ったという。
時は流れ、数か月後。Bはふとした拍子に、Dから連絡を受けた。彼女は心配そうに言った。「あの声、私のところにもかかってきたの…」
Bは心配になり、友人たちと再会することにした。待ち合わせの日、Bは早めに到着したが、Dはなかなか現れなかった。心配になったBは電話をかけたが、誰も出なかった。結局、その日、Dは約束の場所に姿を現さなかった。
数日後、彼女が事故に遭ったことを知り、Bは恐怖に駆られた。彼もまた、電話を避けるようになり、数ヶ月が経過した。
ある日、普段通り過ごしていたBが、友人の家で過ごしていると、古びたラジオがまた自己主張を始めた。声は再び流れ出した。
『あなた…キュルキュルキュル…でしょ?』
Bは恐怖に駆られ、慌ててラジオを消そうとしたが、何度もかかってくる。
『あなた…キュルキュルキュル…でしょ?あなた…死にたいんでしょ?』
Bは絶望し、「死にたくない!」と叫んだ瞬間、ラジオが静まり返った。彼はその後も元気に暮らすことができたが、あの声は彼の心の中に深く刻まれていた。
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