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数年前の出来事を思い出した。最近、何度も同じ夢を見るのだ。それは、暗い高層マンションの廊下を妹と一緒に歩いているところから始まる。夢の中で、妹は古い人形を見つけ、その人形が恐ろしい目で私を睨んでいた。私たちの家族も、夢の中でこの人形に取り憑かれているようで、次第に不安が募っていく。 夢が繰り...
私が高校生の頃の話だ。 その頃、私は無理やり不良グループに引き込まれていた。リーダーの彼はいつも周りに威圧感を持っていて、私はそのストレス発散の対象だった。彼の命令で、夜の廃病院へ肝試しに行くことになった。 「お前、あの病室に一人で入れよ」と言い放たれた。嫌な予感がしたが、他のメンバーは笑...
誰もが一度は、知らない番号からの不在着信を受けた経験があるだろう。無視する人もいれば、思わずかけなおしてみる人もいる。最近では、番号をネットで調べてみる人も多いのではないだろうか。私も、ある番号からのしつこい不在着信が続いた時に、検索してみることにした。 その時、検索結果には意外なページがト...
私は高層ビルで宅配の仕事をしていた。 いや、厳密に言うと「していた」のだ。 その日は、冷たい風が吹きすさぶ冬の夕方。 数件目の荷物を抱え、エレベーターに乗り込んだ。 静まり返った建物の中、ただ時計の音だけが響いている。 目的のフロアに着くと、いつものようにドアを開けて廊下に出る。 ...
酔いつぶれて帰った夜のせいで、目が覚めると外は薄暗く、冷たい風が窓を叩いていた。ベッドの横には、青い肌を持つ小さな生物が四人、こちらを見上げていた。 「おはようございます。私たちは、地球の友人です。」 酒の残り香が漂う口から出た言葉に、思わず目をこすった。彼らの言動があまりに真剣で、夢か現...
ある日、私は飼っている白猫のミルクに向かってぼやいていた。「猫って本当に良いよね。いつも寝てばかりで、自由に外を歩き回って…それに、誰にも縛られないのが羨ましいなぁ。」 ミルクは私の言葉を静かに聞いていたが、突然その目が真っ直ぐこちらを見つめ、こう言った。「人間の方がいいよ。僕の体と入れ替わ...
秋という季節がなくなったのかというほど暖かな日差しの差す、土日にくっついた至福の祝日。 看護の学びから解放された私は、昼下がりの倦怠に身を委ね、ベッドの上でだらだらと過ごしていた。 13時過ぎ、少し重たいカレーを胃に収め、歯磨きを終えると、再び至福の寝床へ。 スマートフォンを眺めるうち、まぶ...
私の住む町の外れには、使われなくなった廃工場があります。かつては賑わっていた場所だと聞きますが、今では草が生い茂り、薄暗い中に不気味な雰囲気が漂っています。学校で友人たちと話していると、そんな廃工場には「呪いの石」というものがあると噂されていました。触れた者には不幸が訪れると言われているその石...
「この廃工場はどうしてこんなに安いんだ?」 友人の佐藤がそう言った。俺たちは、町外れの廃工場で働いている。安い賃金で、長時間の労働が続く毎日。噂では、工場は利益を上げるために人件費を大幅に削減しているらしい。 「何かがおかしいって噂、聞いたことあるか?」 俺が言うと、佐藤は笑った。「どうせ、...
若い頃から本や文学に親しんできた私は、最近、友人と一緒に古びた貸し倉庫を整理することになった。倉庫は私たちの家族が使っていたもので、懐かしい品々が詰まっていた。 その日は秋の夕暮れ、薄暗くなり始めた頃、私は本棚の奥にひっそりと置かれた一冊の本に目を留めた。表紙は摩耗していてタイトルが読み取れ...
田舎の小さな町に住むいとこの母は、いつも夢や願望を口にすることが癖になっていました。 「もっと素敵な家が欲しい」「あの旅行に行きたい」などと言うと、何故かそれが実現してしまうのです。 彼女は、自分の言葉が現実を形作ると信じていて、いつも明るく前向きでした。 そんな彼女を見ていると、...
君はアジアの小さな国で起きた事件を知っているか? ある冬の夜、私は仕事の関係でその国に滞在していた。古びたホテルに泊まっていたが、何かが違和感を感じさせた。夜が更けるにつれて、周囲の静寂が不気味さを増していく。 数日後、同じホテルに滞在している外国人女性と出会った。彼女は一人旅で、私と同じ...
あれは、今から5年ほど前のこと。 秋の澄んだ夕暮れ、私たち大学生のグループはキャンプ場でのんびりと過ごしていた。周囲は静まり返り、焚き火の明かりが心地よい暖かさをもたらしていた。 友人たちが楽しそうに談笑する中、私はふと一人になり、焚き火の周りを散歩することにした。木々の間をぬって歩くと、...
数年前、私は冬の寒さを忘れさせるために、異国の都市へと旅立ちました。異国の地での出会いは、いつも新鮮な驚きを与えてくれます。しかし、その中で私は不気味な運命に巻き込まれることになるとは思いもしませんでした。 最初に彼と出会ったのは、アムステルダムの運河沿いのカフェでした。彼と共に温かい飲み物...
禁足地に足を踏み入れてしまった若者の物語は、数日後に始まる。夜勤のシフトが終わり、彼は疲れた体を引きずりながら工場を後にした。外は冷たい冬の夜、工場の敷地を出ると、彼は車へと向かった。自宅までは車で30分、長い一日がやっと終わるところだ。 赤信号で停まった時、彼は車のライトを点けた。瞬間、目...
高校1年が終わる頃、家庭の事情で東京から遠く離れた田舎に引っ越すことになった。 高校は地元の公立高校に2年生から編入することになった。 電車で通学することができるが、乗る駅も降りる駅も家や学校までだいぶ歩かないといけないし、普通列車が30分か1時間に1本しか来ない。 いつも乗る路線は複線で特急...
私が小学校五年生の時。 友達のリナとユウナは、学校の帰りに古びた図書館に立ち寄った。薄暗い館内には、所々埃をかぶった本が並び、誰もいない静寂が広がっていた。 二人は一冊の黒いノートに目を奪われた。表紙には「願いを叶えるノート」と書かれていた。 「これ、面白そう!」とリナが言い、ユウ...
私が働いていた小さな図書館には、毎日のように訪れる常連さんがいました。見た目は50代後半の普通の中年男性で、いつも同じ古びた本を手にしていました。彼は穏やかな顔をしていて、私や他の司書たちともよく話をしていましたが、私は彼に近づくことができませんでした。理由は、彼の近くにいると、奇妙な不安感と...
大学生活を始めたある冬の夕暮れ、私は友人たちと山奥の廃屋に探検に出かけた。外は冷たい風が吹き、日が沈むにつれて暗くなっていく。廃屋に近づくにつれ、心のどこかに不安が芽生えていた。 廃屋の中は薄暗く、埃が舞っていた。友人たちが騒ぐ声が響く中、私は一人、窓際に立って外を見つめていた。すると、何か...
高校生の俺は、いつも急行に乗って登校している。自宅も高校も最寄り駅は急行の止まる駅だった。 急行は一番混むとはいえ、各駅停車だと遅すぎるし、準急だと一部区間が各駅停車なのでやはり遅い。 さらに高3になる春のダイヤ改正で、ラッシュ時の急行の大部分が準急に変更になった。 ただ俺のいつも乗っている列...