本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

新着 短編
海辺の囁きの話
海辺の囁きの話
新着 短編

海辺の囁きの話

11時間前
怖い 3
怖くない 0
chat_bubble 0
77 views

あれは、今から5年ほど前のこと。

秋の澄んだ夕暮れ、私たち大学生のグループはキャンプ場でのんびりと過ごしていた。周囲は静まり返り、焚き火の明かりが心地よい暖かさをもたらしていた。

友人たちが楽しそうに談笑する中、私はふと一人になり、焚き火の周りを散歩することにした。木々の間をぬって歩くと、足元に何かが引っかかり、見ると小さな茂みがあった。そこで「おーい、助けてくれ」というかすかな声が聞こえた。

その声は、まるで誰かが命を懇願しているようで、生気が失われた響きだった。心臓が早鐘のように打ち始め、私の好奇心がその声の元へと引き寄せる。恐る恐る近づくと、目の前には土に埋められた若い男性がいた。彼は頭だけを出し、ぐったりとした様子で息を潜めていた。

男は顔色が悪く、目は焦点を失い、何かを訴えかけるように見えた。周囲には誰もおらず、彼を助ける人はいなかった。ふと、彼が埋められた理由が気になり、思わず掘り始めたが、すぐに恐怖が押し寄せてきた。

「このままでは死んでしまう!」その考えが頭をよぎる。だが、掘っても掘っても彼の身体は見えなかった。彼は「ん゛んーーーーー」と呻き、泡を吹き始めた。私は恐れのあまり、その場から逃げ出すことしかできなかった。

その出来事を友人たちには決して話さなかった。もしあの時、私が助けていれば、彼は生き延びたかもしれないと、子ども心に責任を感じていたから。

数年後、あるドキュメンタリー番組を見ていると、衝撃的な事実が明らかになった。数年前、同じキャンプ場で、男が埋められたまま熱中症で命を落としたというニュースが流れた。私が出会ったあの男だったのだ。

彼の顔、埋もれた土、焦点の合わない乾いた目、全てが鮮明に蘇る。しかし、私は彼を助けなかったことを今でも後悔していない。なぜなら、その男が亡くなったのは、私が見つけた日からずっと前のことだったから。彼は、何かの運命に翻弄されていたのかもしれない。

1 / 1

後日談:

後日談はまだありません。

アバター 001_001

はじめまして、よろしくお願いします。

投稿数 3
怖い評価 20
閲覧数 960

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(0件)

コメントはまだありません。

0/500

利用規約をよく読んで、同意の上でコメントしてください。

・連続コメントは禁止しておりますが、新規登録・ログインすることで、連続コメントも可能となります。

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.1.135

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

label 話題のタグ

search

【参加型】投稿企画・タイアップ企画

  • 心霊スポット
  • 意味怖
  • 禍禍女

一息で読める短い怪談

読み込み中...

じっくり染み込む中編怪談

読み込み中...

深夜に読むと戻れなくなる長編怪談

読み込み中...