
俺がまだ20代でマンションで一人暮らしをしていたときのこと。
会社の忘年会での福引では、1等2等の目玉景品以外はどっかの売れ残り商品でも買ってきたのかどうでもいい景品が入っていることが多かった。
ある年は、鎖のついた首輪のようなものが入っていた。
犬用の首輪とは形状や大きさが異なるため人間用のようだが、だとしたらそういう系の遊び(?)で使うしかなかった。
俺自身はそういうこと(?)を一緒に楽しむような彼女もいないし・・
そんなことを考えながら、自分の首に首輪をつけてみると。
⁉︎
鎖のついた首輪で拘束されているという微妙な感じ。
なんだか知らないが癖になりそうだった。
俺はときどき家で首輪をして、部屋の中で食事や家事などをしていた。
鎖のリードは床に垂れるように引きずったり、フックのような場所に繋いだり。
なんか首輪で繋がれている感じに妙な安心感があった。
首輪をして繋がれていて、四つん這いになりワンワンと犬の真似事をすることもあった。
そんなある休日。
その日は一日中部屋にいて、昼間からひとっ風呂浴びたあと昼寝することにした。
このときも、風呂から出たあと首輪をしてリードの端はベッドの端に繋いでいた。
首輪をされていることにだいぶ快感を感じるようになっていた。
そしてウトウトと眠り始めた。
・・・
気がつくと、だいぶ時間が経って外が暗くなってきたのが分かった。
俺は半分夢の中にいてそろそろ起きようかなぁと思っていると、部屋の中に足音のようなものが聞こえた。
あれ?と思っていると
「わたしの可愛いワンちゃんはどこかな?」
中年の女性の声のようなものが聞こえた。
俺はハッと目を覚ますが、怖くて目を開けられない。
そのあとは何の声も足音も聞こえることはなく、少し落ち着いてから目を開けるとそこには誰もいなくて、誰かがいた形跡もなかった。
俺は急いで首輪を外し、それ以来首輪を身につけることは二度となかった。
後日談:
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