
(「山の中で女子高生2人の危機」の続き)
・・・
舞歌は心細く感じながらもゆっくりと山の中を降りていった。
舞歌はどこまで進んでも同じような景色を歩いていた。
「もしかして遭難?」
男から逃げた舞歌だったが、今度は別の不安に襲われた。
死にものぐるいで山を降りる舞歌。
山をさらに進んだところで、アスファルトの道が見えた。
少し安心したが、そこは舗装された道があるだけで左右どちらに行けば帰れるのかわからない。
舞歌は迷いながらも下りになっている道を選んだ。
下り道であれば麓につけるのかも知れないと思ったからだった。
道路なので車も通り、さっきの男が乗った車も通るかもしれない。
だが山の中で遭難の恐怖に襲われ草などで足に傷がいくつかでき、靴や靴下が泥だらけの舞歌は山の中など歩きたくもなかった。
舞歌の足は左右とも痛み、歩くだけでも辛くなっていた。
辺りは少しずつ暗くなり、不安に襲われる舞歌。
舞歌は道路に出てから相当歩いたが一向に麓につかない。
気がつくと、辺りはすっかり暗くなっていた。
舞歌はスマホや財布などがなく、足も痛くなってきて、あとどれくらい歩けるか分からない。
舞歌は途方に暮れながらとぼとぼ歩いていると、前から来る車のヘッドライトが舞歌を照らし、次の瞬間車は止まった。
不安そうに車を見つめる舞歌。
暗いので車の色や形はよく分からない。
もしあの男の車だったとしても舞歌はもう逃げられない。
そして車の後部座席が開いた。
「舞歌!!舞歌だよね!」
「舞歌!良かった、無事で!」
聞き覚えのある女の子2人の声。
車の後部座席から飛び出して来たのは琴音と陽菜だった。
「琴音!陽菜!!」
3人は抱き合い、舞歌は静かに泣いた。
「舞歌、大変だったね。」
「もう大丈夫だよ!!」
「みんな、来てくれたんだね!」
車の助手席からは博正、運転席からは中年の綺麗な女性が出てきた。
博正は舞歌に
「舞歌ちゃん、ごめんな。俺が気をつけていればこんなことに!」
舞歌は「ううん、大丈夫だよ。ありがとね!」
運転していた女性は舞歌に
「舞歌ちゃん。ありがとう!桜子を助けようとしてくれたんでしょ?」
そう言われて舞歌はハッと気づいた。
「おばさん、もしかして桜子の・・」
「そう!桜子の母ですよ。」
桜子の母の由紀子がにこりと笑うと、どことなく桜子の面影があった。
傷の手当てや検査のために病院に運ばれる舞歌。
由紀子の運転する車が病院に到着すると、すでに舞歌の両親や兄も来ていた。
「舞歌!!良かった!!」
舞歌を強く抱く母の優香。
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