
冬休みを利用して、私は離れて暮らす叔母の家に泊まることになった。叔母は、家にずっと置いてあった古い写真立てを大切にしていた。その中には、亡き祖父の若い頃の写真が収められていた。
その夜、真っ暗な廊下に出ると、ふと感じる不気味な気配。トイレに向かう途中、写真立ての前を通りかかると、写真の中の祖父の顔が微かに動いたように見えた。驚きと恐怖で心臓が高鳴る。
深夜2時過ぎ、尿意に耐えきれずトイレに急ぐと、今度は廊下の奥から小さな声が聞こえた。"助けて…"と。恐れを抱きつつも、好奇心が勝り私は声のする方へと進んだ。
すると、写真立ての中から祖父の姿が現れ、私を見つめていた。目が合った瞬間、彼は微笑みながら目を閉じた。恐怖で動けなくなる私に、さらに恐ろしい事実が待っていた。写真の周りには、古びた紙がいくつも散らばっていたのだ。古い文字が書かれたそれは、どうやら祖母からの手紙のようだった。
動揺しながらも、私はその一つを拾ってみた。内容は、"私を忘れないで。お前が私にしてきたことを忘れないから"と書かれていた。驚愕の中、私の後ろで音がした。
振り向くと、廊下に何かが立っていた。それは、私を見つめる祖父の姿だった。
恐怖に駆られ、私は全速力で部屋に戻り、叔母を起こそうとした。しかし、叔母はもう動かなかった。彼女の横には、同じように古い手紙が置かれていた。手紙には、"家族の呪いを受け入れなさい"と記されていた。
翌朝、私は目覚めたが、叔母の姿はどこにもなかった。手紙だけが、私に何かを訴えかけるように残されていた。あの日見た恐怖が、私の心に一生残ることは間違いなかった。何が起こったのか、私はもう知る由もない。手紙の内容は、私の心の中に秘めたまま、いつかまた思い出す日が来るのだろう。私もまた、呪いを背負った一人なのかもしれない。私は何をしたのだろうか。何を忘れたのだろうか。恐れが心を締め付ける。
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