
友人の姉の話です。彼女は派手で、少し問題を抱えているタイプでした。高校時代、彼女のクラスにはアキラという男子がいました。彼は内気で、太っていて、成績も振るわず、母子家庭育ちでした。友人たちはしばしば彼をいじめており、あだ名で呼んだり、時には無理やり何かをさせたりしていました。
ある冬の夜、姉は友人たちと共に湖の近くの山道に出かけました。そこで彼女たちは、静かな湖のほとりで酒を飲みながら騒いでいました。酔いが回り始めると、誰かが「アキラに酒を買わせよう」と言い出しました。友人の一人がアキラに電話をかけ、彼が5分以内に戻ってこなければ、過去の恥ずかしい写真を流出させると脅しました。
時間が経つにつれ、姉たちはアキラが来ないことに苛立ち、冗談交じりに「これから湖に投げ込んでやるか」と言い合っていました。30分後、ようやくアキラが現れましたが、彼の手にはナイフが握られていました。彼は姉たちを見つけると、怒りのあまり、そのナイフを振り下ろしました。
姉の友人の一人が刺され、悲鳴を上げると、姉は驚きと恐怖で動けなくなりました。しかし、彼女は何とか冷静さを取り戻し、アキラに向かって「こんなことをしても、君も傷つくんだよ」と声をかけました。アキラはその言葉に一瞬戸惑い、手を止めましたが、すぐに再び襲いかかってきました。
姉は目をつぶり、刃が自分に迫るのを感じました。痛みが走った瞬間、彼女は何が起こったのか理解しました。アキラは一人の友人を刺した後、すぐにその場を去って行きました。
その後、姉ともう一人の友人は救助されましたが、アキラは自ら警察に出頭し、その後の裁判で服役することになりました。彼の母親は近所からの嫌がらせを受け、精神的に追い詰められ自殺してしまったと聞きました。塀の中でその知らせを知ったアキラもまた、絶望から自ら命を絶ったそうです。
姉はこの話をする際、時折笑いながら言いました。「結局、アキラは何をしても母親には会えないんだから、彼は本当にバカだよね。」その笑い声が一番の恐怖でした。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。


