
昨晩の出来事だ。
俺は古びたマンションに一人暮らししている。夜遅くまでホラー小説を読みふけっていたせいか、寝る前に玄関の鍵を確認したくなることがあるんだ。
特に昨日は、物語の緊迫感が残っていて、暗い部屋で目を閉じると、何かが来るのではないかと不安になった。もし鍵が開いていたら、侵入者が入ってきてしまうかもしれない、と考えると、なかなか眠れなかった。
片目だけ開けて時計を見るとAM3:15。布団から出した手は冷たく感じた。ベッドから出るのが億劫で、5分ほど葛藤していた時、突然、上の階から響く音に気づいた。何かが動いている、そして、それは急にドタバタと階段を駆け下りてくる音に変わった。
心臓が高鳴り、恐怖が全身を駆け巡った。何かが俺の部屋に来るのではないかという不安に駆られ、慌ててベッドから飛び出して玄関へ向かった。
寝室を出て、すぐ横にある階段の電気をつけ、音がする中、戸締まりを確認した。鍵はしっかり掛かっていた。しかし、その瞬間、外からバンッ!という音がして、どこかの扉が開く音がした。心臓が止まるかと思った。自分の部屋に何かが侵入してくるのではないかと、恐怖に震えた。
ドアノブがガチャガチャと音を立て始め、息をすることすら困難になる。全身の毛穴から冷や汗がにじみ出て、ただ固まり、音が止むのを待っていた。10分くらいの間、延々と続くその音は、いつまで続くのかと不安を煽った。
そして、急に静かになった。少しでも安全を感じたかったのか、ゆっくりと寝室に戻るため後退りし始めたその時、すりガラス越しに何かが現れた。明らかに髪の長い女の影だった。顔をガラスに押し付け、俺を見つめていた。恐ろしさで声が出ず、ただ目が合ったような気がした。
心の底から恐怖が押し寄せ、思わず大声で叫びながら寝室に逃げ込んだ。ドアを閉め、鍵をかけ、布団にくるまって震えていた。気がついたら朝になり、まだ布団の中で震えながらこれを書いている。そういえば、このマンションも2階建てだったことを思い出し、再び恐怖が襲いかかってきた。
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