
(「交際直後の不安。男たちの噂話」の続き)
桜子と他の男子のことで嫉妬心に襲われる博正だったが、一方で桜子は・・。
・・・
部活が始まるまでのちょっとした時間、スマホを見ている制服姿の女子高生の桜子。
「何これー?」
桜子はスマホで付き合い始めたばかりの博正のラインやインスタなどを入念に調べていた。
それは博正についてもっと知りたいというのもあるが、他に仲良い女の子がいないか気になるというのもあった。
その中で博正のインスタで割と絡んでくる女の子がいることが分かり、それは「あさみ」だった。
あさみは、桜子と同じ吹奏楽部の子で色白でセミロングの髪の上品な顔で割と可愛い女の子だった。
しかも、あさみは博正と同じ登呂中学校だったはず。
まさか、あさみと?
・・・
あさみは吹奏楽部の部活動が終わって帰ろうとしていた。
辺りはすっかり暗くなり、あさみは靴を持って駐輪場に繋がる昇降口から出ようとすると、ドアの近くに桜子がスマホを見ながら立っていた。
「あ、桜子。」
「あさみじゃん?どうしたの?」
「ううん。今から帰るとこ。」
桜子より背が高くスタイルも良くて堂々とした女の子のあさみだったが、桜子の前ではオドオドとしてしまっていた。
それは桜子が吹奏楽部で同学年のリーダー格であり、類稀な才能と美貌に恵まれた桜子には逆らえない雰囲気があったからだった。
「そうそう、あさみって細野くんと同じ中学だったよね。」
「だから、どうしたの?」
さすがのあさみも立ち止まって桜子をじっと見た。
桜子は博正(細野)と付き合っていることは黙っていたが、
「いやさ中学の頃とか、細野くんとどうだったのかなって・・」
「別に何もなかったよ!」
「そうなんだ?インスタとかで細野くんと割と繋がってるなって。」
「それは同じ中学だったし友達だから!別に細野くんとは何もないよ。」
「そっか・・」
あさみは嘘をつくような子ではなく、桜子も少し安心したようだった。
あさみは立ち止まって少し黙っていたが何か言いたそうな感じだった。
そして、
「でも私・・細野くんのこと中学で出会ってからずっと好きだった。勿論今でも・・」
「え?」
驚きや嫉妬、怒りなど色々な感情の混じる桜子。
それに対して、穏やかながらも鋭い目のあさみ。
あさみも一見大人しい雰囲気だが賢くめざといところもある。
だから、桜子が博正の話題を出した時点で何かあるなというのは気づいていた。
だからこそ博正への思いを敢えて桜子に伝えることは、あさみの強い思いが表れていた。
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